あい、どうも。
つむぎです。
第2波が萎んでから、しばらくあまり気にならなくなっていた、日々の感染者数のニュース。
いやいや、全体の検査数とか陽性率とか重症者数とか実効再生産数とか、数字は総合的に見ないといけないのはわかってますけど。
まぁ、気になるっちゃ気になるよね。
緊急事態宣言は避けたい
何かのアンケートで見かけたんですが、4分の3ぐらいの方が緊急事態宣言の再発令が必要と答えていたとか。
え、マジですか?
確かにコロナは怖い。
怖いんですが、だからといって春のようにパニック的に緊急事態宣言をするのは如何なものだろう、と個人的には思っています。
あの頃に比べれば、ウイルス自体がどんなものかの研究も進んでいるし、対策の仕方もわかってきているし(それを守れるかどうかはまた別問題だけれども)。
ワクチン開発のニュースまで入ってきている今とは状況が違う。
春より悪化しているんだから緊急事態宣言だ!は短絡的だと思います。
特に、日本ではコロナウイルスでの10ヶ月間の死亡者数よりも、10月の1ヶ月間で自殺した人数の方が多いとか。
例年に比べて、非正規の女性の割合が異様に高い、というのも気になります。
どっちかっていうと、こっちの方が緊急事態なのでは。
自殺で亡くなっているのは、若年層やまだまだ働いて社会に貢献できる人たちですから。
個人主義のイタリア人
日本の夏の第2波が収まってきたころですが、知り合いのイタリア人は、
「日本の集団主義・同調圧力がコロナを抑えているのかもね」
と言っていました。
彼女が日本に留学中、レストランでウェイトレスとしてアルバイトしていた時のこと。
会社の宴会があったらしく、お酒の飲めない客がやってきて「あとでコーラをこっそり持ってきて」と言われたそうです。
お酒の席で自分が飲みたくなければ、はっきりそう言えばいいのに。
日本人は周りの目を気にしすぎだと思ったと。
ヨーロッパでは、再度ロックダウンになっている国が多いです。
個人主義でやってきたあの辺の国の人たちが、外出禁止とか、行動規制とか。
「みんなのために自分が我慢する」ゴリッゴリの集団主義的な行動を強いられているのは、かなりストレスなんじゃなかろうか。
自粛で成り立つ日本人
日本では、政府からの要請=「自粛をお願いする」という形で。
補助金を出さないなどの不利益はあるにしても、厳格な取り締まりを行うことはできません。
法的には、ただのお願いなんだから「それは聞けません」と却下する自由はあるはずです。
だけど、要請を無視して逸脱した行動をとった人を、世間一般が批判してボコボコにする。
「世間の目」に萎縮して、自粛が成り立ってしまう国。
それも良し悪しっていうか。
この息苦しさが、コロナを抑えこむのに、確かに役に立っているのかも知れない。
でも一方で、同じような息苦しさによって「世間に迷惑をかけてはいけない」とか、「自分一人でなんとかしなくちゃ」と、追い詰められている人たちもいる。
もちろん日本のセーフティーネットどうなってんの、って話でもあります。
しかしことコロナに関しては、戦争や災害などの危機と違って、立場によって主張することが180°違う。
なんとなくでも国民全体の「総意」や「まとまり」を形成することができないから難しい。
医療現場の方たちにとっては「お前ら全員出歩くな!」が正義だし。
旅行関係の方たちにとっては「自粛されたらこっちが死んでまうわ!」だし。
どっちに転んでも、犠牲者が出てしまうのよな。
もう少しやりようがないのかな
ところで。
ヨーロッパのロックダウンに仕事が影響を受けているため、その動向は気にしているんですが。
各国のコロナ対策の方針を見ててちょっと気になったこと。
特にコロナに気をつけなければいけないのは、重症化リスクの高い「高齢者や疾患をもった人たち」だということで。
若い人とお年寄りの接触を、できるだけ防ぐための対策をとっています。
例えばスーパーやドラッグストアの入店時間。
開店後の2−3時間は、高齢者しか買い物ができないようにしている。
年齢確認のため、入り口で身分証明書の提示を求めるところもあるようです。
日本の感染者も今のところ、40代以下の感染者が多い。
買い物、飲食、交通機関などさまざまな生活場面で、年齢別に時間帯やエリアを分ける、というのは接触を避ける、という点では理にかなっているように思います。
不便は不便かも知れませんが、街から人が消え去るような全面的自粛よりも、経済への打撃は少なそう。
日本でも、店単位では取り組んでいるところもあるかも知れませんが。
年齢別に制限をかけてリスクを減らそう、という公的な施策はあまり聞きませんね。
なんでもかんでもひっくるめて、いきなり全てを自粛要請!ロックダウン!緊急事態宣言!とかして経済を殺す前に、まだできることはある気がするけどな。
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