女、そして40歳から

こども美術館 雑記

人混みが苦手なもので。

少し遅めにずらしてとった夏休みに行ってきましたのは、静岡県にある美術館でした。

 

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ベルナール・ビュフェ美術館

「クレマチスの丘」という、あの「スルガ銀行」創始者一家の聖地があって、

その中にある素敵な美術館です。

ビュフェ美術館

うーん。

無茶苦茶なローンを借りさせて築いた資産が、素敵なものかどうかはさておき…。

この辺一帯の公園や施設は、文化の薫り漂う、とてもいい雰囲気でした。

金持ちの道楽も、ここまでくれば見上げたものです。

 

イタリア・フィレンツェで金融業で成功したメディチ家が、

芸術に多大な援助を行ってルネサンスの礎を築いたように、

芸術には莫大な資産を持ったパトロンの支援が必要なものです。

 

それにしても、1人の画家のために、美術館まで作ってしまうとは、すごいですねぇ。

おかげでベルナール・ビュフェというフランスの画家のコレクションが

気軽に鑑賞できるわけですから、ありがたいことです。

 

私以外、美術・芸術といったものに興味がなくて疎いわが家ですが、

夫も「なんかこの絵、直線的でかっこいいね」と絵画鑑賞を楽しんでいました。

 

日本の富豪が有名なアーティストの作品を買い漁ると、

世間からは「成金趣味!」と反感を買ってしまうもの。

あのお騒がせの社長みたいにね。

 

でも、「売れる前」の才能を発掘して、そこに投資して育て上げるような金持ちは

ぜひもっと増えてほしい。

美術・芸術は人類共有の財産ですから。

この美術館にも、記念碑のようなプレートにこんな言葉が刻まれています。

記念碑

「一人の天才の才能を通じこの大地に文化の花さくことをのぞむ」

 

で、美術館ですよ。

ベルナール・ビュフェ美術館 | Bernard Buffet Museum
ベルナール・ビュフェ美術館は、戦後の具象画壇を代表するフランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するために、岡野喜一郎(1917-1995)によって1973年11月25日に創設されました。

円形の回廊があったり、天井高12メートルもある吹き抜けの大展示室があったりする、

とてもきれいな美術館でした。

こちらに訪れるまであまり詳しく知りませんでしたが、

中には子どもが自由に遊べるスペースがあったりして、家族連れにもおすすめですよ。

ビュフェ子ども美術館

ってこんな夏の終わりにおすすめしても、参考にならないか。

画家の妻のエッセイがぐっとくる

このビュフェという画家には、創作の源泉ともいえるミューズがいたそうです。

それが妻のアナベル。

美術館にも彼女がモデルの絵画が展示されていて、画家の生涯年表には写真もありましたが、

すごくきれいな人でした。

彼女はもともとモデルやシャンソン歌手として活躍していましたが、

結婚して家庭に入ったようです。

そして出産・子育てを経て、40歳で歌手としての活動を再開させます。

 

そんな彼女が書いたエッセイのタイトルが、

『あやつり人形は三回まわる 女、そして40歳から』。

このあやつり人形は「女性」のこと。

はじめは親に、次に夫に、最後は子どもに、と女は三回糸に操られて生きなければならない。

が、40歳、あやつり糸が切られたとき本当の自分自身が始まる、と。

 

なんかぐっときませんか?

 

晩婚化している日本だと、まだまだ40歳でもお子さんが小さくて、

現在進行形で「あやつり糸に完全に絡め捕られてますー!」って方も多いかもしれませんが。

 

私も下の子も小学校に上がりまして、

そろそろ次のステージというか、そういうものを意識し出す今日この頃です。

「女、そして40歳から」というエッセイのサブタイトル、

アナベルさんの歌手復帰の決意みたいなものに共感を覚えます。

翻訳者のエピソードにぐっとくる

内容もさることながら、この本をめぐる面白さはそれだけではありません。

この本を翻訳した宍戸游子さん(なんとあの俳優・宍戸錠の奥さん)の

あとがきに書いてあるエピソード。

宍戸さんは主婦で、子育てに追われながらも「何かを始めたい」と

漠然と思っていた頃だったそうです。

 

新聞でこの本の存在を知ったとき、ひっかかったのは、

日本的な発想では「もう、もはや40歳」と形容されることが多かった女性像に対し、

「40歳から」という副題だったこと。

なんとなく未来への希望を感じる表現です。

 

しかし、すんなりこの本が読めたわけではありません。

当時、入手できたのはフランス語で書かれた原書だけ。

まったく読めなかったフランス語を学校に通ってゼロから学んで訳し、

18年かけて、やっとのことで出版にこぎつけたんだとか。

 

その情熱にまたぐっときませんか?

Google翻訳もない時代、なじみのない言語に苦しみながら、

途中で挫折しかかったり紆余曲折しながら、

それでもなんとか、世に出したかった本なわけです。

そしてその後、宍戸游子さんは、エッセイストとして活躍するようになります。

 

なんだか素敵な話だな~と感じました。

日々、肌のキメと髪のキューティクルが失われつつあるのを、

恐ろしく感じている私には、響きましたね。

40歳以降の人生でも輝いている女性はたくさんいる。

夢には締め切りがない

先日、リリースしたアルバムが28年ぶりにトップ10入りしたという、

あの森口博子ねえさんも『夢には締め切りがない』っておっしゃってますからね。

「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」は本当に名曲だから、

ガンダムに興味がなくても聴こうね、みんな。

ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~ Hiroko Moriguchi

ついでにTM NETWORKの「BEYOND THE TIME」も名曲だから、

アムロにもシャアにも興味がなくても聴こうね、みんな。

TM NETWORK / BEYOND THE TIME(TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-)

そうそう、森口博子ねえさんと同年代の井森美幸ねえさんは、

ズンドコステップを踏むレオタード姿でおなじみの、

いじられキャラだと思っている人多いでしょ。

井森美幸 ホリプロオーディションの時のダンス。

ヒルナンデスとか見てるとわかるけど、女性から見ても嫌味なく、

少しおバカなフリをして、視聴者にわかりやすく情報を届けるという、

かわいいだけのタレントにはなかなかできない、

高度な立ち居振る舞いができるからこそ、

テレビ局に重用されてるんだからな。

それで何十年も干されずに、芸能界を生き延びているんだからな。

すごい人なんだからな。

もっとみんな敬ってよ。

 

で、何が言いたかったかというと、昭和のバラドルの底力はすごいってこと…。

いや、違う、そうじゃない。

何歳になっても、真摯に何かを成し遂げようと努力を続けられる女性は素晴らしい

ってことが言いたかったんです。

 

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プロフィール
つむぎ

都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムの事務職です。
夫と男児2人(小学6年生、1年生)の4人家族です。

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