当日コンサートをドタキャンされるよりもっと恐ろしいこと

雑記

ジュリーのドタキャン騒動。

いろいろ問題はあるんだと思います。

プロとしてどうなんだ。

せっかく集まった方のために、客が少なくても、やるべきだったんじゃないかと。

うん、まー、わかる。

わかるけど。

 

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ファンというものは

ファンというのは盲目です。

追いかけたって、振り向いてくれるわけじゃないのに、遠く離れた存在に夢中になってしまう。

私の友人だってそうです。

何に情熱を燃やそうとその人の勝手だが、ただ幸せでいてほしい
大事な親友が突如ハマったのは未成年のアイドルで。友だちなのでハマりすぎには気を付けてほしいなと思っていたのですが。

発売された楽曲はもれなくフラゲし、グッズにも金をつぎ込み、コンサートにも足しげく通う。

「あたしがこんなに尽くしているんだから、あなたも愛してよ」

と、犬も食わないような恋愛とは、まったく別の感情です。

無償の愛です。

 

だから今回の件も、ファンはコンサートをドタキャンされても、

「ジュリーの体調不良が原因じゃなくてほっとした」

と、子どもを心配する母親のようなことが言えるのです。

そんなことで離れない

だからね。

沢田研二はこれで終わった、7000人のファンを失った、なんていうどなたかのつぶやきを見ましたけど。

ファンの深い愛を甘く見ないでいただきたい。

終わるわけないんですよ。

そんな簡単に離れていきません。

 

ファンは年配の女性たちですよ。

彼女たちの青春です。

ジュリーに声援を送っているときは、彼女たち、若返ってるんですよ。

気持ちは10代や20代の女の子に。

そんな生活に潤いを与えてくれる存在、他にありますか?

 

想像で物言いますけど、

子どもも巣立って、

定年退職して家にいる夫もうっとおしい、

なんなら親の介護も心配だ、

自分の老後は大丈夫だろうか…。

そんな毎日の中で、唯一現実を忘れさせてくれるような、きらっきらした夢を見させてくれるような存在がジュリーなんじゃないの。

 

もちろん、当日ドタキャンは褒められたことではありません。

9000人だろうが7000人だろうが、興行主との契約内容がどうだろうが、

会場に集まった方たちには、本来何の関係もないし。

ご本人も謝罪会見でおっしゃっていたように、ファンに甘え過ぎた部分はあると思います。

 

一方で、もともとファンの無償の愛で成り立っておられる商売です。

もちろん今回の件でファンを離れていく人もいるかもしれませんけど、周りが本人を責めれば責めるほど、「ガチ勢」というのはもっと応援して支えなくちゃと思うものです。

その証拠に、不祥事を起こしたってしぶとく生き残ってるでしょ。

あの人とか、あのバンドとか。

いてくれるだけでいい

もし私が、同じような理由で好きなバンドにライブをドタキャンされたら、やはり同じように思うのです。

仕方ないなぁ、と。

そりゃーガッカリはしますけど。

「せっかく都合付けて、子ども預けてきたのによー」と思いますけど。

会場まで行ってたら、とりあえず貼ってあるポスターひっぺがして持って帰ってやろうかと思いますけど(もちろん、いい子だからそんなことはしないよ。本当だよ)。

 

それでも、

「どこか体の具合が悪いわけじゃなくてよかった」

「また別の機会に演奏が聴ける」

と思うだけで、また明日から毎日頑張ろうと思えるわけ。

 

新しいアルバムが出るから。

次のツアーで住んでる街の近くまで来るから。

オフィシャルサイトのスケジュールのページに、予定が先々まで入っているから。

とりあえずその日まで「頑張って生きよう」って思えるんです。

比喩じゃなくて、ほんとにああいう人ったちって、「夢」を売ってるの。

そんなことより

何を一番恐れているかっていうとね、急にその人が死んじゃって、もう二度と新曲が出なかったり、ライブでの演奏が聴けなくなってしまうこと。

そうしたらもう、未来に対してわくわくすることがなくなってしまうから。

 

だから、支持してくれるファンを持つ人の、究極的な責務というのは、

「この世に存在して、元気でいて、表舞台に立ち続けてくれること」

だと思うのです。

 

それがたとえ、

いつの間にか人気絶頂のときより露出が減ったり、

小さなハコしか満員にできなかったり、

カーネルサンダースみたいな見た目になっていたとしてもね。

 

「あと10年はやる気持ちだけど、こんな調子ではどうなるのか心配」とご本人も言ったそうですが、続けて。

続けて、ジュリー。

あの年齢でも歌い続けてくれる、コンサートに行けば姿が拝める、それだけでファンは幸せなんだから。

そんなわけで、お時間のある人はぜひ、「ジュリー 若い頃」で画像検索してみてちょうだい。

何十年経っても、彼を追い続けるファンの気持ちが、ちょっとはわかると思うから。

 

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プロフィール

都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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