私はこの授業で、親としての心構えを叩きこまれました

3人家族の後ろ姿子育て

昨日のこの記事を書いていてふと思い出したのですが、

子どもにペットを飼いたいとねだられたら
わが家の長男、周りのペットを飼っているお友だちを羨ましがって、「うちでも飼いたい」と言い出しました。飼い始めた後も、子どもがちゃんと飽きずにお世話ができるのか、どうやったら見極められるでしょうか。

私の高校時代も家庭科で、似たような疑似子育ての授業がありました。

親になる気持ちを疑似的に体験できる素晴らしい授業なので、ぜひ全国の高校でやったらいいんじゃないかと思います。

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今思うとかなりクレイジー

先日の上の記事にも書いたアメリカのドラマでは、主人公がペットを飼う条件に、小麦粉をベビーに見立てて24時間お世話することをお母さんから命じられます。

アメリカでは、こういった疑似的な子育て体験をさせて、親の心構えを知る、というペアレンティングの授業があるそうです。

 

私の周りに言っても「なにそれ、そんな授業なかった」と言われるので、うちの高校はもしかしたら例外なのかもしれません。

もう卒業してから20年近く経ってますし、今やっているかどうかわかりませんけど。

 

たしか私が高校2年の時だったと思うんですが、「あるもの」を赤ちゃんに見立てて、1週間お世話するという授業が、家庭科の「保育」について学ぶカリキュラムの一環でありました。

あ、ちなみに普通科の高校ですよ。

その「あるもの」とは、小麦粉の袋ではなく、

 

 

そう、言うなればまさに、リアルたまごっち

 

 

普通にスーパーで売ってる卵ですけど何か?

孵化させるわけではありませんけど何か?

ケースに並んだ卵

男女共学だったので、先生が決めた男女ペアで疑似夫婦になるんです(自意識過剰なお年頃だから照れちゃうんですけどね)。

卵を二人の間にできた子どもに見立てて、油性ペンで殻に赤ちゃんの顔を描き、二人で考えた名前をつけて1週間面倒をみるという、なかなかぶっ飛んだ授業内容でしたね。

現実味のある子育て体験ができる

朝、登校すると、1時間目の授業が始まる前までに、保育園に見立てた家庭科室に子ども(の顔が描いてある卵)を連れて行きます。

家庭科室の廊下に、卵のケースがずらっと並んでるんですよ。

そこに置いてくる。

 

どちらが連れて行くかは疑似夫婦で相談して決めねばなりません。

「俺、家遠くていつも朝ギリギリだから、そっちで頼むわ」

「なんでいつも私なのよ、ちょっと早起きして送ってくれたっていいじゃない」

みたいな、最近よく聞く結構リアルな会話が。

 

で、放課後になったら、夫婦のうち、まぁだいたい部活がない(=定時で帰れる)方の親が家庭科室(保育園)に卵を迎えに行く。

毎日部活(=残業)があるからと嘘をついた男子生徒がバレて、疑似奥さんにボロクソに文句を言われてたり、ちょっとオタクっぽい帰宅部男子が「送迎は僕がやっておくから」と、イクメンな一面を見せて株が上がったり。

 

大変なんですけど、毎日家に持って帰ってお世話をします。

登下校も細心の注意を払いながら。

割れると悲惨なので、確かジップロックに入れてタオルでくるんでゆりかご代わりに牛乳パックの箱に入れていたような気がします。

中には持ち帰るのが嫌なので、個人のロッカーに一晩しまっているペアも。

そして、また朝になったら家庭科室に連れて行くと。

育てるうちに卵がかわいく思えてくるから不思議

高2の男女が、顔が描かれた卵を、大事そうに抱えて家庭科室と教室の間の廊下を行き来する、シュールな1週間だったわけですが、不思議ですねぇ。

つるんとした卵にも愛着って湧いてくるもんなんですね。

卵を持つ女の子

最終日の前日だったか、不用意に机の上に置いてあった誰かのかわいい卵が、掃除の時間に教室内で割れる事件がありました。

ええ、生卵ですよ。

 

悲惨な事故現場には目を覆うものがありました。

ぐしゃっとなった卵の殻。

そこから流れ出る白身と黄身…。

 

割れた卵の親である生徒の気持ちを思うと、いたたまれない気持ちになります。

黙って割れた殻を回収するクラスメイトたち…。

親としての悲しみを分かち合った瞬間でした。

 

無事に1週間割れずに乗り切った卵たちも、最終日には家庭科の先生に回収されていきました。

毎日の気を遣う登下校も、家庭科室への送り迎えも、ずっと面倒だと思っていたけれど、いなくなったらなったでさみしい…。

手放してみて気づく大事な存在?

ぽっかり心に穴が開いたような虚無感?

空の巣症候群てきっとこういう感じなんだわ。

 

ところで、私のところのペアが卵に描いた顔なんですけどね、他のみんなのようにね、赤ちゃんらしくパッチリおめめ、おちょぼ口、ほっぺがピンク色とかね、かわいらしい感じにしとけばよかったなーと激しく後悔したんですよね。

いや、最終日にこんなに卵をいとおしく思う気持ちになると思わないからさ。

 

最初はみんな、好きでもない同級生とペアとか無理やり組まされて、卵をかわいがれとか意味不明なこと言われて、ブーブー言いながら、ふざけながらやってたからさ。

 

 

描いちゃったんですよねー、油性ペンで。

 

 

 

↓デューク・東郷の顔。


高2の私ら、ふざけ過ぎ。

それでもかわいいと思えてくるんだから、自分の過剰気味な母性がちょっと怖くなったよねー。

なんでこんな授業があったんだろ、うちの高校

この授業のねらいとしては、将来子どもが生まれたときに役に立つように、親としての心構えを疑似体験を通して学ぼう、ということだったんだと思うんですよね。

今の高校の家庭科のカリキュラムでは、乳幼児との触れ合い体験学習として保育園で子どもたちと一緒に遊んだり、高校に子どもたちを招いて一緒に料理などをして楽しむ(それが卵を使う料理だったとしたら、どう考えてもそっちのほうが本来の正しい卵の使い方)といった活動が多いようです。

でもね。

私の母校の「リアルたまごっち」も、毎日の保育園の送迎、お世話の分担の割合、それをめぐる家族との調整の必要性、間違って落っことしたら大けがする緊張感など、子育てをリアルに体験できるなかなか効果的な活動だと思うので、続いてたらいいのになぁと思っています。

 

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都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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