こちらのブログでもオススメした、「#うちで踊ろう」。
この一連の、心温まるムーブメントに、とんでもない爆弾が放り込まれましたね。
その神経がわからん
そもそも、星野源さんは、コロナのせいであらゆる表現活動の場を奪われてしまった同志に向けて、あの曲を配信されました。
エンターテイメントの仕事ができないもどかしさや悔しさを乗り越えて、家でも明るく過ごそうという、メッセージを込めて。
そこに安倍総理が乗っかった。
一国のリーダーは、今、こんな動画をアップするよりもやるべき仕事がたくさんあるはずです。
国会議員の給料も一切減らないのに、そんな人が家でくつろぐ映像を見せられても、誰も共感なんかできません。
エンタメ業界が自粛に従ってあらゆる公演を中止させてます。
主催者が自らの首を絞めないといけない状況に追い込んでおきながら。
生活の補償もせずに切り捨てておきながら。
利用する時だけ利用するってどういう神経してるんだ。
一番の罪は面白くないこと
何が一番腹が立つってねえ。
絶望的に面白くないんだよ、あの映像。
エンタメは、見てくれる人の心をちょっとでも動かすから価値があるの。
普段から歌や楽器の演奏やダンスなどの練習を重ねて、表現活動に膨大な時間を費やしてきた人たちだから、それが可能なわけです。
そういう特技がなかったとしても、サバンナ高橋が一生懸命ダンスを真似してみたけど全然できてない姿とか、シャドウレスリングをしている吉田沙保里はやはり霊長類最強女子だとか、なんらかの、その人なりの、「クスっとさせるもの」があるからコラボが許されるんです。
さらに言えば、星野さんにコラボした方たちの中には「何もしない」をあえて表現の手段にした人がいます。
バナナマンとか、大泉洋とか、岡崎体育とか。
それは、普段から全力で面白いことをやってくれる人が、あえて何もしないことで、
「いや、真顔で何してんの?」
「寝癖がすごすぎて、他の情報が入ってこねーわ」
「いやトライアングル鳴らさへんのかーい!」
という、視聴者が楽しんでツッコめるという価値があるんです。
それは、人を楽しませることに長年、真摯に向き合ってきた人たちだからできる、非常に高度な表現なわけ。
普段から面白くもない、ど素人のおじさんが家でくつろいでる所を見せられても、不快なだけなんだよ。
観る人の反応まで考え抜いて仕事しているエンタメの人たちと、観てる人がどんな反応をするかを読むこともせずに、なんとなく流行ってるから乗っかろうとした人の違いです。
浅はかすぎる。
いいから仕事しろ
例えば、これがね、ドイツのメルケル首相やニューヨークのクオモ知事など、やるべきことを徹底的にやっている為政者がやったとしたら、違う受け取り方をされたと思います。
この国難に、ほとんどの人が受け取れない補償制度と、マスク2枚配って仕事した気になって、何があっても責任を取るつもりはないと言ったポンコツ政治家には、あの寛ぎ動画で#うちで踊ろうに参加する資格そのものがない。
そんなこともわからない国のリーダー、本当にいらない。
↓エンタメを舐めるな
音楽ブログ案内所♪
映画の感想
演劇・観劇・ミュージカル
ライブ、イベント、パーティ、コンサート
美術館、博物館、ミュージアム
コメント