ほんと、どうにかしてほしい。
と思う体験をしました。
危機一髪
この間、家族で普通に横断歩道を歩いていた時のこと。
青信号を渡っていた私たちの後方から、軽自動車がスーッと右折して、横断歩道に進入してきました。
近くにいた方も、「危ない!」と声を上げてくださいました。
手をつないで歩いていた夫と次男の後ろ、ほんの10センチほど手前で止まったその軽自動車。
運転しているのは、高齢の女性でした。
運転席に座ってハンドルを握ったまま。
前が見えているのか、いないのか。
この状況が理解できているのか、いないのか。
よくわからない、ぼーっとした表情をしています。
おらぁぁぁ!危ねぇじゃねぇか、
この(ピーーーーーツ)!!!←自主規制
きゃっ。ごめんなさい。
オブラートに包み忘れた心の声が出ちゃった。
それにしても、ブレーキを踏んでくれたから、まだよかったのです。
あれが、間違えてアクセルを踏み込まれていたらと考えると。
今ごろ夫と次男はこの世にいなかったかもしれません。
ぞっとします。
心が痛い
ここのところ、幼い命や、それを守る大人が事故に巻き込まれるニュースが目に飛び込んできます。
本当に心が痛い。
報道を見るたび、切なく、怒りを覚え、悲しくなります。
実は何年も前の話ですが、会社の先輩で、小学生のお子さんを高齢者の運転で亡くされた方がいます。
横断歩道を渡っていたのです。
見通しの良い直線道路です。
その高齢者は70代でした。
警察に「信号が何色だったか思い出せない」と言ったそうです。
決して、他人ごとではありません。
免許返納義務化には賛成
誰も、人を轢きたくて運転している人なんかいないのは分かっています。
もちろん、事故を起こすのは高齢者世代だけではないことも理解しています。
高齢者の方も、今まで大丈夫だったのだからと、運転を続けているのでしょう。
でも、防げるはずの事故が防げないというのは、なんとも歯がゆい。
年を取れば、運動神経も反応速度も衰えていくもの。
これには逆らえない。
それなのに、免許を返納するかどうか、高齢者の個々人の自主的な判断に任せるってどうなんでしょうか。
あのイチローでさえ、晩節は、加齢からくる動体視力の低下に抗えず球が打てなくなったわけなので、一般の老人が「自分は若い頃と運転技術は変わらない」と思うのは、おごりでしかないと思うわけ。
だいたい、この国では17歳までの若者は、個々人の判断力がどんなにしっかりしていても、運転技術がいかに優れていようとも、
- 「危ないから」
- 「年齢を理由に」
- 「個人差とか関係なく一律に」
- 「日本のどんな辺ぴなところに住んでいようと」
- 「車なしでは外出がいくら不便であろうと」
運転免許証を持つことを許されていません。
同じ理屈で、
- 「危ないから」
- 「年齢を理由に」
- 「個人差とか関係なく一律に」
- 「日本のどんな辺ぴなところに住んでいようと」
- 「車なしでは外出がいくら不便であろうと」
高齢者に免許証の返納を義務付けることは、子どもの運転を禁止するのと等しく合理性があって、年齢による差別でも老人いじめでもなんでもないと思うのですが。
ネットの意見など見ていますと、交通機関の発達した都心部に住んでいる高齢者の免許返納は義務化しても理解が得られやすいのかなと思います。
「電車やバスに乗れよ」と。
でも地方は?となる。
車がなければ生活が成り立たないんだとか、
住んでいる地域で別の扱いは不公平だとか、
地方から都心部に乗り入れてきたら防げないとか。
いや、私は住んでいる場所にかかわらず、年齢で一律に区切ってしまえばいいと考える派です。
そもそも、問題は、高齢者が免許を手放すと生活していけないほどの「地方の不便さ」にあるわけで。
この不便さが解決されれば、誰も高齢者にわざわざ運転させなくていいし、高齢者も加害者にならなくていいじゃないですか。
これ以上、悲しいニュースが流れるのは嫌なので、数年前から言われていることですが、早くこの社会が実現してほしいんです。
Society 5.0
この動画に出てくるように、便利で安全で地方でも持続的に運営可能なシステムの構築を急ぐべき。
日本の地方の人口減少は避けられないと思います。
でも、医療機関の受診も、買い物も、移動も、テクノロジーの進歩によって不便さを解消できる未来。
そうはいっても、
「本当にこんな社会来るのかなぁ。絵空事じゃない?」って疑問に思いますか?
それでは、アメリカの通信事業者AT&Tが1993年から1994年にかけて放送したテレビ広告をご覧ください。
たぶん当時は多くの人にとって「こんなこといいな、できたらいいな」だったと思うのです。
あらやだ。
「あんな夢こんな夢いっぱいあるけど」ほとんど実現してるじゃん。
Society 5.0 も、道筋がもう見えているわけじゃないですか。
政府が動画作るほどですから、法整備もクリアするつもりなのでしょう。
あとは、やるだけじゃないですか。
夢のような先端技術が実現する社会になるまで、あともうちょっとの辛抱だと思うのです。
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