知り合いにもいるのです。
この春を機に仕事を辞める方。
その場合2月は、上司に退職を伝える最終リミットとでも言いましょうか。
ああ、数年前を思い出すなぁ…(遠い目)
憂鬱な告白
10年以上勤めた会社を退職したとき。
上司にはじめに辞意を伝えるの、気が重かったです。
特に私は、メンタルをやられていたものの、ほとんど誰にも相談せず、仕事もそれほど休まず(休めず)にいきなり「3月いっぱいで辞めます」だったので、かなり驚かれました。
3月になって社内で「退職することになりました」と報告すると、
「なんで辞めちゃうの」
「もったいない」
「生涯年収で2億ぐらい損することになるよ」
などと反響の嵐で。
もう退職願を出して離職の手続きも進んでますから、撤回することなんてできない段階です。
いろんな人にあーだこーだと言われ、メンタルも弱っていた私。
自分が今しようとしているのは、とんでもない判断ミスなんじゃないだろうか。
人生の階段を踏み外したんじゃないだろうか。
退職直前、怖くなり、さらに落ち込みました。
最終日に作り笑顔で受け取った花束。
気持ちは晴れやかというより、正直、複雑でした。
いろいろ言ってくる人たち
今思えば、ですけど。
彼らは彼らで、春以降も同じ会社に残り、同じ仕事を続けていく。
そういう選択をしているわけです。
そこに「この会社には見切りをつけました」という人間が目の前にいると、何か一言、言いたくなるんだと思います。
数パーセントは本当に相手の退職後のことを心配してくれて。
残りは自分を正当化するために。
「生涯年収で2億ぐらい損することになるよ」と言ってきた方は、多分、自分にもそう言い聞かせて仕事を続けてらっしゃるんだろうな、と。
他人の人生なんだから、どうなろうと関係ないじゃないですか。
それをわざわざ言ってくるのは、本当は自分も仕事にうんざりしてらっしゃる方なんだろうと思いますよ。
ご忠告ありがとうございます。
お疲れ様です、って感じです。
今になってやっと
みじめな気持ちになって落ち込んだり、退職したことを激しく後悔したり、そのあと短期間でまた転職したりと紆余曲折を経て、今は「あの時退職してよかった」と思えるようになりました。
別のところに就職して、これまでだったら絶対できなかった経験をさせてもらっています。
前の仕事では行けなかったところに行き、見えなかったものを見て、視野も広がりました。
以前の職場とは違うタイプの人たちと関わることが増え、出会う人から受ける刺激も大きくなりました。
もしもあそこであのまま働き続けていて、今のこの経験をしていなかったとしたら、そっちの方が「もったいない」と思えるようになりました。
そう思えるようになったのは、本当に最近ですけど。
”正解”は作れる
やっと退職を決意した方。
勇気を振り絞って退職する旨を伝えた方。
そして晴れて退職した方。
この先どこかで、この時の自分の判断に確信が持てなくなる時がくるかもしれません。
「あの時ああすればよかった」が浮かんでくる時がくるかもしれません。
「なぜあんな間違いを」と自分を責めたくなるかもしれません。
「あの時のあの決断が、正解だったかわからない」と感じたら、こう考えてみてはいかがでしょう。
「何がなんでもあの時の答えを正解にしてみせる」
今は迷いや不安や後悔だらけでも仕方がないと思います。
ですが、未来の自分が今を振り返った時、
「あれが私のターニングポイントだった」
「あの時から、私の人生がよい方向に動き出した」
と言える瞬間にするんです。
ご自分で。
私もまだ挑戦中です。
一緒に頑張りましょう。
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