アラフォー世代特有のモヤモヤに関する一考察

秋の風景仕事

あなたは次のうちどちらでしょう。

『仕事をしている時の方が私らしい』と感じるでしょうか。

『家庭にいる時の方が私らしい』と感じるでしょうか。

それぞれが甲乙つけ難く、半々ぐらいだったりするでしょうか。

 

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モヤモヤすることも

いろいろな働き方・選択肢がある世の中です。

バリバリと働きキャリアを積み重ねてきた人も、

家庭づくりに重きを置く人生を選んだ人も。

 

私の友人、知り合いには、どちらも同じぐらいの割合でいますが、

これぐらいの年になってくると、どちら側の人生を選んでも、

「これでよかったのだろうか」

と自問自答するようになる人が多いように感じます。

ミッドライフ・クライシス

という言葉、聞いたことがあるでしょうか。

「中年の危機」と一般的には訳されます。

 

30代後半から50代ごろにかけて、人生の折り返し地点に近づき、

今までの経験から築き上げてきたアイデンティティや自己肯定感が揺らぐことで起こる、

迷いや不安、焦燥感、虚無感、抑うつなどのさまざまな症状。

「遅れてやってきた思春期」と呼ぶ人もいます。

 

自分で決めて選び取ってきたはずの選択が、

「もしかしたら間違っていたのでは」

と疑問に思う時、

自分の生き方に対する自信や価値観が揺らぐような感覚を味わいます。

これまでがんばって守ってきた、築いてきた

「大事だと思っていたこと」が無意味に思えてきた時に、動揺してしまう。

それがミッドライフ・クライシス。

専業主婦の葛藤

子育て中心の生活をしてきたママ友の話です。

子どもが小さいうちは、体力的には大変だけど

「子どもと一緒にいられて幸せ」

と感じていたそうです。

 

でも、子どもも小学校に上がり、

30代半ばを過ぎたあたりから、

『これが自分の仕事だと胸をはって言えるものが何もない。

今からじゃ遅いかもしれないけど、何かしらのキャリアを持ちたい』

と切実に思うようになったとか。

 

今の日本では、共働きが当たり前のように言われるようになってきて、

「仕事」や「キャリア」を持たない女性は、

「持っていない」ということに、引け目を感じやすいような気がします。

 

日々、仕事に追われて髪を振り乱し、

心も時間も余裕のない私からすると、

彼女の一見優雅な芝生は青々と見えるんですけど、

彼女から見た私の芝生も相当青く茂っていたようです。

 

ブランクの長さを心配していた彼女でしたが、

こんなのあるよ、

https://academy.meiji.jp/smartcareer/index.html

とリカレント教育を実施する大学の講座をすすめてみたら、

がんばって通学し、再就職を果たしました。

すごい。

働く女性の葛藤

じゃあ、仕事も家庭も両方手に入れた女性には、

中年の危機が訪れないかというと、そういうことはなく。

 

働いている方たちだって、

たとえば、こんな感情や行動、ありませんか。

  • 「朝、出勤するのが嫌で仕方がない」
  • 「もう、こんな生活はいやだ」
  • 「このままで、私は持つのだろうか?」
  • 「私の人生、本当はこんなはずじゃなかったんじゃないか?」
  • 「このままでいいのか?」
  • 「今ならまだやり直せるんじゃないか?」

 

「アタシそんなの感じたこともないわ」という方は、

どうぞ、そのままお達者で頑張ってください。

が、多かれ少なかれ、誰でもちょっとは思ったことあるのでは?

 

体力・気力の衰えや、シミ・しわ・白髪などの加齢現象が目立ってきて、残り時間を意識してしまったり。

仕事でも先が見えてきて、

精一杯やったけど、このあたりが限界かな…

などと感じることもあるでしょう。

30代半ばから40代にかけて、

「いきなりどーした?おい」

というような転職などの進路変更をしてしまう人がいるのも、

こうした背景があるような気がします(自分も含めて)。

 

この記事なんて、絵に描いたような中年の危機じゃないですか。

今からでも間に合うだろうか?器用貧乏な母の悩み
もう、迷いがなくなっていもいいころだと思うんですけどね。

危機というからには気を付けて

ただ、急な不安に駆りたてられて

「なんとかしないと!」

と後先考えずに行動する前に、

「ああ、そうか。

自分も今は人生の折り返し地点。

これが世にいう『ミッドライフ・クライシス』ってやつか」

というのを、頭の片隅に置いておくのは大事かなと。

 

ヤバいのは、焦燥感に駆られて、

最後に一花咲かせようと不倫に走ったりとか、

生活していく当てが全くないのに衝動的に仕事を辞めちゃうとか、

とんでもない投資やギャンブルに手を出してしまうとか。

中年の危機には、そういう破滅的な行動にも結び付きやすい面もあるということ。

 

少し冷静に、一歩下がって、日々悩んだり、モヤモヤしたりしている自分を客観的に見て、

「ああ、今の私、そういうお年頃なんだわ」

と自覚することが、大事なんだと思います。

多分、どっちに転んでも正解

どんな道を選んだとしても、多くの人にミッドライフ・クライシスはやってきます。

 

どんな人生を歩んだとしても、折り返し地点で結局は

「これでよかったのか?」を悩むことになる。

 

隣の芝はいつまでたっても、どこまで行っても青いまま。

 

そうであれば、

『どんな道も間違いではない』

とも言えませんか?

 

人生は一度きり。

過去は変えられないし、未来は誰にもわかりません。

だったら自分の心の声に従って、素直に行動するのも一つの方法だと思います。

 

もしも新しく選んだ道が「これだ!」と思えたなら、それは実際に行動することでしか得られなかった経験なわけですし。

「いや、違った、これじゃない」と思ったら、それもそれで、やってみなくちゃわからなかったことだし。

 

逆に、新しく何かを始めても、結局そこでまた悩むのだったら、どうせ同じこと。

今いる場所で、もう少し踏ん張ってしがみついてみようかしら、と思える方もいるかもしれませんね。

 

選ばなかった人生を悔やむのではなく、

 

「どっちに行っても正解。最後に笑えればそれでいいや」

 

と開き直れたら、中年の危機がもたらす不安や焦燥感も、

いつの間にか過ぎ去っていくのではないかと感じています。

 

それでは今日は、この曲でお別れです。

ウルフルズで「笑えれば」

ウルフルズ – 笑えれば

若いね、トータス。

 

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都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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