ごめんなさい、ここにもいます。潜在保育士の告白

保育園仕事

待機児童、減りませんね。

私の住む自治体もかなりのハイペースで保育園を増やしていますが、なかなか追いつきません。

希望の園に入れなかった、やむを得ず認可外に入れた、保活をめちゃめちゃ頑張ってやっと入れた…。

そんなママ友の話をよく聞きます。

これだけ待機児童が社会問題化しているところ、大変申し上げづらいのですが。

私、保育士資格を持ちながら保育以外の仕事をしている、そう、

深く深く潜り続ける、潜在保育士です。

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保育の仕事をしていない理由

全国で私のような潜在保育士は2015年時点の調査で約76万人とか。

実際に保育園で働いたこともあります。

事務の仕事の経験があったので、がっつり保育に入って担任を持つという働き方ではなく、ご年配の園長先生(PC恐怖症)の補助的な事務仕事中心で、たまに保育のお手伝いに入るという。

子ども大好きですし仕事内容は楽しかったのですが、ほかに経験したい業種が出てきてしまったこともあって、保育園勤務自体はそんなに続きませんでした。

保育園と一般企業での仕事の両方を経験してみて思う、潜在保育士が保育の現場に出ていかない理由を考えてみました。

やっぱりなんだかんだいって待遇面

まぁ、待遇の悪さは言われているとおりです。

行政もいろいろと、給料の上乗せや家賃補助などしていますが、まだまだ。

私のように、しばらく一般の会社で普通にOLしていた人間からすると、

「こんなに働いてこれだけかい。」

というのは、感じないようにしようとしても、どうしても感じてしまうもの。

お給料は労働への対価ですから、やっぱりそれなりにもらえないと、モチベーションも続きませんわな。

どんな仕事でも、つらいこと、納得いかないこと、自分は悪くないのに謝らなくちゃいけない理不尽なことなど、いろいろあります。

それは保育園でもほかの仕事でも一緒。

でも、それに耐えて続けていこう!と思えるかどうかは、やはりそれに見合うものをもらっているかどうか、が大きいと思いました。

保育料を無償化にするよりも、保育士さんのおかげで働けている私たちからは(もちろん所得に応じてですが、)もうちょっと取ってもいいんじゃないかと個人的には思います。

その分で保育士の待遇をもっと改善してほしい。

ちょっと独特な感じの人間関係

私はメインの仕事が保育園事務だったのと、なぜか園長先生にも主任の先生にも気に入られていたので、標的にされることはなかったのですが、他の保育士さん同士がいろいろありました。

私と同様、OLさんから転職してきた新米保育士さんは、同じクラスの担任になった先輩保育士にものすごく叱られることが多かった。

そうすると委縮してしまって、自分で判断できなくなってしまう。

で、ぐずぐずしていると「それぐらい自分で考えて!」とまた言われ…悪循環です。

あくまで個人的な感想ですが、普通の会社と比べると、保育士さんは同僚との会話も感情的な方が多い、という印象を受けました。

保育園は社会人が働く職場であると同時に、子どもたちの生活の場でもあります。

子どもと一緒になってうれしい・楽しい時は笑い、子どもが泣いていたらその気持ちに共感して受け止め、悪いことをしている子どもがいたら本気で怒る。

感情を前面に押し出して子どもと接しているせいか、同僚に対しても言葉がストレートというか、社会人っぽくない話し方をする人が少なからずいるな、というのが率直な感想です。

そして、そんな感情でぶつかり合っている人たちがいると、周りも影響を受けてしまう。

決して全員がそうというわけではありませんが、一部の保育士さんのそれは、他の業種からやってきた人は結構面食らうコミュニケーションの取り方だったりするわけです。

子どもを預ける親としては、保育園の先生っていつもニコニコしていて素敵だなーなどと考えていましたが、裏ではいろいろあんだな、ということを学びました。

書類仕事の負担が重すぎる

保育園で働いてみて驚いたのは書類の多さです。

子ども一人ひとりの保育の記録もそうですが、保育の計画をあらかじめ月案とか週案とかいう形で立てていく必要があり、その振り返りも記録に残し、それに加えて日々の連絡帳をお昼寝中に書き書きして…。

保育中に子どもがけがしたら、どのような状況だったのか、どうしたら防げるのかなども、いちいち記録する必要があります(親ならわかると思いますが、んなもんどうやったって防げねーよ、という、子ども同士のいざこざからのけがだったとしても、これを書かないといけないわけです)。

この書類仕事を、保育に入っていない時間で行わなければならないのですが、結局のところサービス残業ですよね。

だってシフトは「保育に入る」前提で組まれているわけなので、書類が溜まっているからといって、勝手に抜けられないからです。

 

さらに自治体からの監査が入りますので、これらの記録がもし抜けていたり追いついていないようだと問題にされてしまいます。

これはね、行政も悪い。

保育士の待遇改善が必要とか言って、保育士さんの仕事の負担を減らすようにするべきところなのに、やれ書類が足りない、やれ抜き打ち検査だと現場の負担を増やしてばかりです。

昔、踊る大捜査線でギバちゃん扮する室井管理官が”警察官を書類の中に埋もれさせるな”と怒っていましたが、ほんと、保育士さんを書類の中に埋もれさせないでほしい。

子ども好きな人が幸せに働ける場所に

なんだかネガティブなことばかり書いてしまいましたが、保育士資格を取ったり、保育園で働こうとする人は、やっぱり子どもが大好き。

そして、かわいい子どもたちに囲まれて過ごせる、その成長を間近で見られるのは、ほかの職場ではなかなか経験できることではないので、やはり幸せな職場だな、と思うのも事実です。

まだ月齢の小さな赤ちゃんを半日ずーっと抱っこしていたり、年長児さんが立派に卒園していくのを見て感動のあまり涙したり…。

そんな経験、ほかの職種では味わえませんから。

今、保育の現場で頑張ってくれている保育士さんたちは、心から尊敬しますし、本当に頭が下がります。

大変なことも多いですけど、保育士さん同士がお互いを思いやり、保護者も保育士さんに協力し、行政は待遇面を改善して現場の負担を減らしていって…。

そんな風になっていくことを願っています。

 

 

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都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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