義父のお友だちに、社長さんがいます。
御年、82歳。
とてもお元気です。
見た目はかわいいけど
小柄な「ひふみん」みたいないでだちでね。
失礼ながら、マスコットキャラクターのようなおじいちゃんです。
義父とは旧知の仲とはいえ、ほぼ初対面だった私たち夫婦。
生まれたばかりの長男を連れて義実家を訪ねたとき、わざわざ出産祝いの特大ぬいぐるみをプレゼントに持ってきてくださった、やさしい方です。
義父の取引先の社長さんで、ご本人、とてつもない資産家でいらっしゃいます。
若いころから株に投資をしてきたそうで。
浪速の資産家
その手法は、アメリカの資産家、ウォーレン・バフェットみたいな感じ。
「これはいい」とピンと来た会社の株を買って、超~長期に保有。
その投資歴、あの任天堂が花札とかかるたを売っていた頃からだといいます。
さすがに当時はかるた屋さんが、ビデオゲームで世界を席巻することまでは予測していなかったそうですが。
会社の黎明期からその会社の成長を信じて投資を続けるスタイルで。
もうね、配当だけでね、年間数千万円単位で入ってくるんだって。
投資やお金の話が大好きで、にこにこと話すのですが、不思議なことに嫌味がまったくない。
自分の先見の明を自慢するでもなく、配当収入の大きさをひけらかすでもなく、
「そんなんは数字の上だけの話ですねん」
とひょうひょうと話す。
総資産はもちろん、とっくに億を超えているはずですが、そんなことにはあまり興味がないらしい。
それよりも、自分が上がる!と思った株が上がったり、これは来る!と思った会社の業績がよかったら、何よりもそれがうれしいんだって。
もちろん、長い投資歴の中には失敗もあったそうで。
「これや!と思てても、わからんもんやな。せやからおもろいねん」と。
ああ、これが本当のお金持ちなんだな、と思いました。
その人柄は、かなり謙虚で、人当たりがよく、意外と地味です。
自分の立場をひけらかしたり、お金持ちアピールをしたりということは全くありません。
身なりも質素。
ただね、ちょっとそれはついて行けませんわ、というエピソードもありまして。
何してはるんですか、社長
もう何年も前の話ですが、義実家に遊びに行ったとき、たまたま社長さんも近くにいらしていて。
いっしょにご飯しようということになって、レストランで待ち合わせていました。
そして現れた社長の左手が、包帯でぐるぐる巻きに。
驚いて「社長、その手、どうされたんですか」と尋ねると、驚きの答えが返ってきました。
「空き缶てな、集めると5円とか交換できんねんけどな。それでな、おっちゃん集めてたんや。朝起きてな、収集車が持っていく前に、はよ集めなあかんと思て、急いで走ったらこけてしもて」
…。
まさかの。
5円のために、骨折。
「いやー、高うつきましたわー(笑)」
億万長者の執念。
恐れ入りました。
ていうか、もう80過ぎてんだし、十分すぎる資産を築いたんだから、おとなしくご隠居されてもいいと思うんですけどね。
もうすでに手に入れたお金のことはあまり興味がないんだけど、「これをすれば儲かる」みたいな話は大好きなんだって。
稼ぐチャンスが目の前に転がってたら、見逃すことができない性質みたい。
それがたとえ、自分の資産総額に対して、取るに足らないほどの少額の儲け話だとしても。
社長のお金の話はすごくためになるし、その哲学はもっと学びたいと思うんだけど。
この空き缶集めの話は、
見習うべきなのか、
いやちょっと違うんじゃないか、
そこまでの執念がないと金持ちにはなれないのか、
あれ、そもそも資源ごみの持ち去りって条例で禁止じゃなかったっけ?
と戸惑っていると。
「でもな、指の骨折れてもな、話のタネになるから、ええねん」とニヤリ。
どこまでもすごいぜ、大阪の社長。
↓まだまだ勉強中。
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