新型コロナで炙り出された、本当に足りていないもの

雑記

最近のニュースを見て思ったんだけど。

本当に欠けてるのはアレだと思う。

 

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高輪ゲートウェイ駅の看板

発表した途端、総ツッコミが入ってますね。

最初見たとき、誰かの作ったコラージュのネタかと思った。

まさかの本物だった。

なぜ明朝体にしたの(笑)

視力の弱い方、高齢者の方など、いろいろな方が利用する駅で。

ユニバーサルデザインが求められる駅で。

この視認性の悪さ。

なんだろう、どこも間違ってないのに、機械翻訳した日本語みたいに見えるのはフォントのせいか?

数多く上がる意見の中にあった、

「デザインとして、間違っている」

私もそう思います。

 

どうしてこうなったのか。

プロセスがとても気になる。

違和感を感じなかったのかな。

誰も何も言わなかったのかな。

それがこんな反響を呼んでしまって。

慌ててJRさんコメント出していたけど。

和のテイストを出したかったから明朝体っていうのも意味不明だし。

「そんなに和にこだわるなら、やっぱりゲートウェイ取っちゃえば?」って、一度鎮火したはずのネーミングの件まで蒸し返されてしまってて、もはや気の毒ですらある。

デザインとは

デザインには「人を動かす指示」とか「方向性」が含まれているんですよね。

それを見た人に、どんな印象を与えたいか。

それを見た人に、どう行動してほしいか。

デザインである程度、それをコントロールすることができるんです。

うまくやれば。

フォント一つで、カッコよくもダサくもなる。

伝え方に気を配るデザイナーは、そこで絶対手を抜かないし、プロダクトを世に出した後の人々の行動まで、デザインしているんだと思う。

 

人が「こうしてください」とイチイチ指示する代わりに、モノで人の行動を方向付けることもできます。

アフォーダンスとも言います。

アフォーダンス理論(Affordance)は、物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているという考え方。

例えば、海外旅行に行ったとします。

駅で切符を買うときに、自動券売機の前に立つ。

たいてい、硬貨を入れる所って、日本と同じように、コインと同じ大きさの細長い投入口があって。

誰に何も教わらなくても、自然とそこに硬貨を投入するじゃないですか。

現地の言葉がわからなかったとしても、自然と誘導されちゃいますよね。

 

こういう風に作ったら、こう人々は動くだろう。

こういう風に伝えたら、人々にはこう響くだろう。

人々の関心が高い情報を握っている、影響力がある発信元に、そこを考える人が、少なくない?

私たちにどう行動してほしいの

テレビで「免疫力を高めるには、納豆が効く」とか、「蜂蜜が効く」とか、そんな情報が流れた後、一気に品薄になったらしいですね。

連日、踊らされている日本人、大丈夫か?と思いますが

この情報を流す方にも、ちょっと思慮が足りないのではないかと。

 

新型コロナに効くとは流石に言ってないのでしょうけど。

今の時期に「免疫力」を打ち出して、それを公共の電波で大々的に流すことによって、人々がどう行動するか、誰か考えなかったのかな。

数字が取れればよかったのかな。

 

トイレットペーパーがなくなった時も、すっからかんになったスーパーやドラッグストアの棚を映すことによって、どういう影響があるか、考えてないのかな。

あえて不安を煽るような場面はカットして、大量の備蓄がある倉庫の画を流して、「あくまで一時的な品薄ですぐ解消される」という印象を持たせることだって、できたはず。

 

人々が冷静な消費行動をとるように仕向けて、社会的な混乱をいち早く収束させること。

影響力を使って、それを行うことだってできるのに。

特に情報に踊らされやすい年齢層がメインターゲットのテレビには、もうちょっとメディアとしての自覚を持ってもらいたい。

足りないのはデザイナーのように思考できる人

面白がってデマを流す人は、ある意味、

「こうしたら人々はこう動く」を見越してやっているので、

倫理的にはアレですけど、人の心理が「ちゃんとわかっている人」だと思います。

 

一方で、情報の出所となっている官邸や各省庁、それからマスコミには、もうちょっと考えてほしいなと。

この情報を、今このタイミングで、こういう風に伝えたら、人々がどう動くか。

そこんとこのコミュニケーションを、ちゃんとデザインしてほしい。

 

一気に危機感が高まった、あの一斉休校が間違いだったかどうか、今の時点ではわかりません。

感染者が急増して医療崩壊を起こしている国がある一方で、日本では一定程度「持ちこたえている」ようにも見えます。

ツイートで見かけた、「あいつのせいで卒業式がなくなった」と一生言われ続ける子どもが出ないので、一斉休校にしてかえってよかったんだ、という意見も目から鱗だったし。

 

でもやっぱり、相当の社会的な混乱は、情報の出し方や手順の踏み方によって、防げた気もする。

9年前の今日のあの大地震と、原発事故の時もそうですけど。

世界が直面したことのない事態で、正解がわからないまま意思決定をしなきゃいけないのは、大変だと思うし、ご苦労様とも思う。

それでも、やっぱり、伝え方って大事よなぁ。

伝え方が9割

 

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プロフィール

都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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