私が担当しているお客様というか、関係先でね。
普通の人なら問題にしないようなことを、
いつまでもいつまでも、ぐちゃぐちゃ言ってくるおばさんがいるわけよ。
その名はマリー
マダム気質って言うのかな?
私は心の中でマリーって呼ぶことにしてるんだけどさ。
立ち居振る舞いが、アントワネットっぽいからさ。
いや実際見たことないんだけどさ、アントワネット。
マリーはさ、自分の立ち位置わかってないって言うか。
何でもやってもらって当たり前。
私はそれくらいの待遇を受けて当然、みたいな。
海外生活が長いせいもあるのかもしんないんだけどさ。
要求が強いの、とにかく。
正直、この人に関わると面倒くさいから相手するの嫌なんだけどさ。
でも仕事だから無視するわけにもいかないじゃない?
まあ、それでもただのクレーマーっていうんじゃなくて、
その分野で第一線でやってるプロフェッショナルだからさ。
お世話になってる部分もあるから大事にしないといけないわけよ。
私の仕事柄、この人の話を聞いて、ガス抜きするのも必要なことだったりするんでね。
はてしない物語
ただまあ話の長さには辟易するよね。
今日はマリーが来てさ、4時間ぶっ通しで、ずーっと話を聞いててさ。
昼ごはんも食べれなくってさ。
その話の半分は、やさしさでできてるわけじゃなくて、ほぼ愚痴なんだよね。
あの人にこんなこと言われた。
私はこんなに大変な思いをしたって。
それがねぇ。
こっちに言われましても…みたいなことばっかりでね。
もうループなんだよね、話が。
こっちは何度も切り上げようとするんだけど、マリーの話の沼は底なしなんだわ。
ネバーエンディングなわけ。
ネバーエンディングストーリーでは、アトレーユの愛馬アルタクスが悲しみに捕まって沼に沈むんだけど、私もズブズブに沈んで行ったわけ。
もう訳がわかんない。
でもそんな無限ループの中でも気が抜けないの。
マリーはさ、愚痴の中にもちょいちょい、重い交渉事をぶっ込んでくるのよ。
だから下手なことは言えない。
人の言葉尻を捉えて、「あのときあなたこう言ったわよね?」とか後々まで覚えてやがるのよ。
変に言質取られないようにこっちも必死なわけ。
嵐のような女
マリーは毎度、台風みたいに来て、台風みたいに去っていくんだけどさ。
今回もさんざん喋り尽くした後、思い出したように
「あらやだ、もうこんな時間」
つって席を立とうとするんだけど、それでもまだべらべら喋ってて。
で、帰る前にさ、最後にまだなんか愚痴っぽいこと言ってたんだよね。
だから、
「ああ、そういうことってありますよね。
私も前職で似たようなことありましたよ」
って言ったら、なぜか私の前職のことに食いついてきてさ。
根掘り葉掘り聞いてきた後、
「あらまあ、そう、それは大変ね〜。
でも今の仕事の方が大変じゃない?」
って聞いてきたわけ。
「ええ、そうですねー」
なんてヘラヘラしてたんだけど。
あのね、今の仕事の9割は楽しいのよ。
残業もあまりないし。
これまでの仕事で行けなかった所にどんどん行かせてもらえるし。
やりがいもあるし、人間関係にもすごく恵まれて、そこそこのお給料もあって満足してる。
ただ、唯一の不満は。
このディマンディングなマダム=マリーのご機嫌取りに時間取られるってことだけ。
で、マリーに「この仕事大変じゃない?」って聞かれたときね。
心の中では全身全霊の私が、総動員された私が叫んでたよね。
「主にお前がな‼」って。
「この仕事の苦味の主成分はお前だからな‼」って。
まったくもう、「お前が言うな」ですよ。
どれぐらい「お前が言うな」かというとね、
これぐらい「お前が言うな」って感じですよ。
ふうー、スッキリした。
しょーもない愚痴に付き合ってくださり、ありがとうございました。
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