大学時代の友だちに、とびっきりの美人がいます。
当時からモテモテだった彼女ですが、はたから見ていて、ちょっとした疑問が。
こんなことをいうのは失礼ですが、彼女が付き合うのは、「なぜその男と付き合おうと思ったのか?」と首をかしげたくなるような彼氏ばかり。
んー、なんていうか、パッとしないというか。
美人の趣味は凡人にはよくわからない
たとえば、よくある話でね、顔がすごく男前で、それにつられて付き合ったけど、女にだらしないゲス野郎だった、とかならわかるんです。
でも、なんというか、顔もそんなにかっこよくない彼氏なんですね。(←失礼)
じゃあ中身がずば抜けて優れているとかね、将来を有望視されているとかね、そういうところに惹かれたのかなって思ったんですけど、それもどうも違うんですね。
頭が切れるわけでもない。
ほんと、ぼーっとしているイケてない彼氏ばっか連れているんですよ。(←悪口)
とんでもない彼氏に振り回される男運の悪い女、というわけでもないんです。
特段、害がないというか。
酒癖とか女癖とかギャンブルがやめられないとか、そういうわかりやすいダメ男、というわけではない。
どこが悪いってわけじゃないけど、どこがいいのかもわからないという。(←よけいなお世話)
本当のところは、彼の性格がとても穏やかで、一緒にいて癒されるとか、とにかく彼女のことが大好きで尽くしているとかだったかもしれない。
うーん、部外者の私にはそのあたりはよくわからなかったです。
彼女ほどの美人なら、男の子はNoとは言わないでしょうから、よりどりみどりなわけです。
でもなぜか、彼女が選ぶのは、「どこがよかったんだろう?」と他人からはよく理解できない彼氏です。
でもそういう人が彼女の好みなんだからしょうがないですよね。
彼女の男の趣味はブレませんでした。
実際、学科で一番のイケメンも彼女にアタックしていたんですけど、あっさり振られていました。
美人、結婚する
そんなブレない彼女が30手前で結婚しました。
相手はもちろん、そういう感じの彼です。
1つか2つ年下の旦那さんだったかと思います。
私も結婚式の2次会に招かれたので、同級生たちと参加しましたが、旦那さんはとにかく、デレデレしていました。
それはそれでほほえましい光景でした。
旦那さんの友人たちもたくさん出席していました。
主役の2人から遠く離れたところで交わされる彼らの会話は、一様に、「奥さんめっちゃ美人でいいなー」「すげぇうらやましいよな」というものでした。
そりゃそうです。
花嫁はとびっきりの美人でしたから。
彼女は見た目だけでなく、性格も素敵な人です。
決断力と行動力があり、アクティブで、明るくちゃきちゃきとしています。
フェミニンな見た目とは裏腹に、サバサバしたタイプ。
今は育休明けの短時間勤務にしていますが、仕事もきちんとこなしてきた女性です。
お化粧もちゃんとして、背筋をぴんと伸ばして歩く姿は、ほれぼれします。
一体なにがあったのやら
そんな彼女と久しぶりに会ってお茶したときのこと。
もう一人の同級生が夫の海外赴任から帰国したところでした。
「もし旦那さんが海外とか、日本国内でも遠方に転勤とか言われたらどうする?」という話題に。
海外赴任から戻った同級生はもともと専業主婦なので「黙ってついていく」という。
私の場合は…、うーん、どうかな。
子どもがそこまで手がかかる年齢ではなくなってきているし、単身赴任してもらうかな。
でもうちは男子2人だし、私自身の仕事もそこまでガツガツやっているわけじゃないから、渡航先の国によっては、退職して一緒についていきたくなるかも。
そこで美人の彼女はぴしゃりと言いました。
「旦那なんていらないから勝手に行ってもらう」。
彼女曰く、旦那さんが家にいるとイライラするんだそうです。
子どもが小さいうちはまだ我慢しているけど、もう少し大きくなったら「旦那はいらない」と言い切りました。
夫婦のことなので、これまでの結婚生活で何があったのかはわかりません。
旦那さんとはもうあまり口をききたくないぐらいのところまで行ってしまっているそうです。
経済的にも精神的にも彼女は「結婚」というものから自立してるんだな、と感じました。
その姿は、やっぱりほれぼれするほど美しい。
と同時に、結婚式でデレデレと幸せそうにしていたあの、パッとしない旦那さんの姿を思い浮かべると、ちょっとかわいそうな気もしました。
当時はみんなにうらやましがられていた「とびっきりの美人を射止めた花婿」だった彼。
奥さんからこんなに疎ましがられてしまって。
今、どんな気持ちでいるのやら。
家に帰ってからこの話を旦那にしていたら、横から小5の長男がやってきて、「そうかー、美人と結婚しても幸せにはなれないのかー」としみじみ、つぶやいていました。
最近クラスに好きな人ができたらしい(でも教えてくれない)お年頃の長男です。
「まず、美人と結婚するのが難しいんでしょー(笑)」と言おうとして、思い直しました。
私の友人の例もあることだし、うちの息子のようなごく平凡な見た目でも(おい)、
凡人には理解できない美人のドストライクゾーンに誤って足を踏み入れることがないともいいきれない。
「見た目はどうでもいいけど、お互いを大事にできる人と一緒になんなさい」とアドバイスしましたが。
さて、どんな嫁さんを連れてくるやら。
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