小さな恋が破れた日

雨に濡れるバラ子育て

つい先日、次男を連れて街の図書館に行った時のこと。

保育園時代のお友だちとバッタリ遭遇しました。

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次男のことが好きな女の子

身内がいうのもなんですが、次男は控えめに言っても、保育園時代にはブイブイ言わせていました。

足が速く、スポーツが得意。

生活態度も落ち着いていて、先生からも頼りになると言われ、みんなのリーダー役を任されていました。

女の子からもモテモテで、卒園式の日には、「次男くんと2ショットの写真が撮りたい」という女子の列が。

まるで、どこかのアイドルのよう。

図書館で会ったのは、そんな「次男くんラブ」の女の子の1人、Aちゃんだったのです。

積極的なアプローチ

マサイ族ですかというぐらい遠くから、次男を目ざとく見つけたAちゃん。

「次男クーン!」と叫びながら、ダーっと走り寄ってきました(図書館では走らず、お静かに)。

Aちゃんとは小学校が別々なので、久々の再会です。

「ねぇ、何してるの?」

「いや、本返しにきただけ」

「えー、何の本読んだの?」

「別に…」

「ね、あっちに紙芝居あるから行こうよ」

「え、いや、いいよ…」

お察しの通り、次男はこのAちゃんの熱烈なアプローチがちょっと苦手。

それもそのはず、次男は保育園時代から、別の女の子が好きなのです。

「もう帰ろうよ、お母さん」という次男。

早くこの子から解放されたがっていました。

ちょっとツンが強めに出ちゃった

「ママちょっと探している本があるから、ここでほら、図鑑でも読んでて」と言って私が少し離れたところにいる間も、ずーっとAちゃんは次男に話かけています。

しばらくして私が貸し出し手続きをして帰ろうとした時、熱烈アピールがなかなか叶わないAちゃんが痺れを切らしてこう言いました。

「もうね、私ね、小学校に好きな男の子いるんだから!

Aちゃんの捨て身のセリフ。

これで次男が振り向いてくれなかったら、もう知らない!ってことなのでしょうか。

さぁ、次男、どうする?

どうする?

と見ていたら、

次男、読んでいた恐竜の図鑑から一切視線をそらさず、表情も一切変えず、

見事なまでの完全スルー!

聞いてない!

全然、聞こえていない!

ひどい!酷すぎる!

さすがにAちゃんがかわいそうすぎる!

 

でもかと言って、次男にその気がないので、「仲良くしなさい」と言っても無駄なのは目に見えている。

図書館のカウンターから子どもたちのところへ行こうとしたら、Aちゃんは居たたまれずに一緒に来ていた(それまで、ほぼほったらかしにされていた)同じ小学校のお友だちの元へ…。

 

とりあえずAちゃんママに

「ごめんね、うちの次男ったら」

と謝り、Aちゃんママもすごくいい人なので、

「うちの方こそ、うるさくつきまとってごめんなさい笑」

と言ってくれて、母親同士、2人で苦笑い。

 

でもね。

誰かを好きになるという気持ちに正直なAちゃん。

恋のためなら、いろいろ頑張れちゃうAちゃん。

将来、Aちゃんはきっと素敵な女の子になる。

坂井真紀(Maki Sakai)|「ぜったいキレイになってやる」(TBC CM 30秒)♪「元気を出して」(竹内まりや)1992年

次男よ、何年か経って後悔したって知らないからな。

 

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プロフィール
つむぎ

都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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母さん、あんまり無理しちゃいけないよ

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