先日は『LIFE SHIFT』に影響を受け、学び直しを模索したくなってきたことを書きました。
たまたま夫も学び直し中
そういえば夫も40を過ぎて、毎日勉強にいそしんでいます。
彼は『LIFE SHIFT』を読んでそうしているわけではないので、本当にまったくの偶然ですが、今の仕事の「その先」を見据えての行動です。
夕食終わりにすぐ、夫が部屋にこもって勉強してしまうので、家に大人が一人じゃないのにワンオペ状態な点が、妻としては少々不満ではありました。
が、一生懸命机に向かって、受験生のように頑張っている姿を見てると、応援したくなってくるから不思議です。
夫は普段から家事も分担してくれているし、子どもも小学生ですから、だいぶ手がかからなくなってきたし。
もともと私、おおざっぱな性格なのでね。
夫が自由時間を自分のためだけに使っていても、目くじら立てることでもないなーと受け流しています。
これがイヤイヤ期まっさかりの2歳児とか抱えてたらね、
「話は別だ、お前ちょっとここに座れ」
ってなると思いますが。
前向きに努力する人が身近にいるので、私にとっても刺激になります。
「私も頑張らなくちゃ」と思えます。
人生100年時代、これからの夫婦のあり方
わが家は互いにフルタイムの共働き世帯です。
私の育休時代を除いては、二人でずっと途切れることなく、二人三脚で働いてきました。
ついこの間までは、このままガーっと60歳とか65歳まで行ったら、あとは悠々自適な引退生活ができるのかなぁ…などとぼんやり考えていたのですけれど。
『LIFE SHIFT』によると、100歳まで死ねず、80歳ぐらいまで働かないと経済的にも破綻する時代になる。
そこでは、適度に知識やスキルを補いながら仕事以外の人間関係などを充実させるステージと、仕事でバリバリ稼ぐステージを行き来しながらやっていかないと、「しんどいよ、あんたら」ということが書かれています(だいぶざっくりと言っています)。
この本の中では、パートナーのあり方についても取り上げられています。
夫婦がそれぞれに職業を持ち、主な稼ぎ手の役割を、交互に担うことが大事になっていく。
たとえば、一人がキャリアの途中で仕事を中断して、学び直したり、人脈やネットワークを広げる活動をしたりする生き方をする際には、もう片方が粛々と家計を支える。
まだまだ日本ではサバティカル休暇(長期間勤務している人へ与えられる長期休暇)って一般的ではないので、ある程度まとまった時間を取ろうとすると、こうなっちゃいますよね。
特にどちらかが脱サラして独立したりすると一時的にそれまでより収入が落ち込んだりすることがあるようです。
それでもパートナーが引き続き仕事していれば、一気に船が沈むということは起こらない。
貯蓄のペースが落ちるのは仕方ないですけどね。
人生という海の渡り方
私たちの未来は、でっかい大型客船で一直線に進んで行ったら、地図にある通り、向こう岸に着けたという親世代とは、どうも話が違うようです。
寿命があれよあれよと伸びてしまうのです。
「とはいっても、平均寿命が100歳になるなんてあり得ない」と思いますか?
私も最初はそう思っていました。
戦後を生きのびた、たくましい祖父母世代より、今の私たちは不摂生だし、運動不足だし、食は欧米化しているし、長く生きられるわけないじゃん、と。
しかし、この本に書いてあるこれまで平均寿命が伸びてきた経緯や、昨今の「iPS細胞で再生医療の臨床研究申請へ!」なんてニュースを見ると、「これは現実に起こることかもしれない」と空恐ろしく感じるのです。
長生きなんかしたくないのに、死ねない時代です。
この旅程は私たちが最初に思っていたよりも長い。
船で海に出たはいいけれど、進んでいる途中で、陸地ははるか遠くにあって、しかも毎日少しずつ遠ざかっていってるのです。
最初に積んできた燃料や食料だけでは続かない。
まして予測可能で正確な航海図というものがない。
航路はうねうねと曲がりくねりながら、たまには嵐で計画変更を余儀なくされる。
目的地までまだ遠いので、時折、港に寄り道していろんなものを補給する。
夫婦2人ともがキャプテンとなり、交替で舵を取る。
そうやって協力して航海していくのが、これからの生存戦略なのかな。
私たち夫婦もそういう関係になっていけたらいいなと思います。
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