音楽鑑賞が共通の趣味の私たち夫婦です。
15年ほど一緒ですが割と仲良しな方で、隠し事などはあまりしていません。
ただ、一つだけ。
B’zの「さよならなんかはいわせない」の歌詞をそのまま卒業文集に書いて載せた、私の黒歴史は封印中です。
ライブへ
学生時代はよくライブに行きました。
ライブハウスが中心でしたが、初期のフジロックフェスティバルとかも。
フジロックは毎年、苗場での開催が恒例となりましたが、場所が苗場に落ち着くまでは東京の豊洲になったりと迷走したんですよ。
運営側もお客さんも勝手がわからず、試行錯誤していて、安全管理も行き届いていませんでした。
結果、こういうことが起きます(これは第2回での出来事)。
恥を忍んで告白しますが、私、このとき下敷きになった大勢のうちの一人です。
そんなに前のほうに詰めていたわけではないのですが、後ろからぐいぐいとすごい勢いで押され、人の動きが大きなうねりになり、コントロールがきかなくなりました。
バランスを崩した人の波が私の前方から広がっていき、気づくと私も倒れていて、ものすごい重さで体が押しつぶされていました。
将棋倒しになって動けなくなったのは、ほんの数十秒だったと思うのですが、息ができない。
もうだめ…と思ったときです。
無言で私の腕をぐいっと引っ張り出して助けてくれた、見ず知らずの男の人。
なんとその時の彼が今の旦那…なわけはなく。
顔も覚えてないし、どこのどなたか存じませんが、命の恩人です。
本当に死ぬかと思ったので。
今こうして、2人の子どもに恵まれて幸せに暮らしているのは、彼のおかげです。
この場を借りてありがとう。
運営もオーディエンスも成熟してきた現在は、こんな事故は起こらないと思いますが。
再びライブへ
就職してからは仕事にプライベートに忙しく、ライブに行くことからも遠のいていました。
子どもたちもだいぶ手が離れてきましたのでね、ここ3年ぐらい前から、ライブに行きはじめました。
きっかけは、YouTubeでたまたま見かけた、若い世代の(とか言っちゃう自分がかなしい)ミュージックビデオでした。
そもそも、CDを買うか借りなきゃしないと、音楽が聞けなかった世代ですから。
タワレコやHMVの視聴コーナーでヘッドホンつけて、どこかに未知のかっこいいバンドがいないか探していたあの頃が懐かしい。
無料で自宅で気軽にフルバージョンが聞けてしまう今の子たちは恵まれていますね。
そこからライブ熱に再び火が付き、1~2か月に1度ぐらい行かせてもらってます。
自分がいい年したオバハンだということを忘れて、ただひたすら楽しんで踊って、歌って、こぶしを突き上げるという。
まぁ、でも周りのお客さんもみんなそんな感じなんで。
好き勝手やらせてもらって、子どもたちを見ていてくれる旦那に感謝です。
子どもとライブへ
最近のフェスには親子スペースなんかもありまして、子連れでライブも楽しめる時代になりましたね。
うちもこの秋、初めて長男を、オーディエンスデビューさせます。
ホールで行われる座席指定あり、安全度高めのライブに連れて行く予定です。
たぶん大音量なので、鼓膜を守るライブ用の耳栓を買っていかないと。
そんな長男、ギターを習い始めて数か月経ちました。
熱中しているというほどではありません。
彼の場合、好きなバンドがある、憧れのギタリストがいる、という理由で始めたわけではありません。
友だちがドラム教室に通っているのがうらやましくて始めました。
練習も親が声をかけて、やっとやっているという感じです。
今度、何千人という人を音楽の力だけで熱狂させる生のバンドというものを見せてやることで、彼の中のスイッチが入ることをひそかに期待しているのですが。
母のひそかな願い
いつか、学校の友達なんかとバンド組んだりする日がくるのかな。
髪を金髪に染めて、学校の先生に怒られたりするのかな。
文化祭で演奏して、ミーハーな女子と付き合い始めたりしちゃうのかな。
いーいーなー いーいーなー 青ー春っていーいーなー♪ (にんげんっていいなのメロディーね)
そしたらもう、頭の上を人がゴロゴロと泳いでいくような、運動場のようにぐるぐる走り回って体をぶつけあうような、激しめなライブにも勝手に行くようになるでしょう。
それでもし、転んで倒れたりした人がいたら。
いつぞやのあの彼のように、さっと黙って助けてあげられる、かっこいい男子になってほしい、というのが母の願いです。
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