あっどうも、つむぎです。
最近さ、SNSのタイムラインがざわついていた2つの案件について思ったことを。
ポテサラと食費2万円
スーパーのお惣菜コーナーで買い物する子連れの女性に、
「母親ならポテトサラダぐらい自分で作れ」
と言ったクソじじいの話。
荒れましたねぇ。
その翌々日ぐらいまで、タイムラインがポテサラで埋め尽くされたわけですよ。
手作りを女性に押し付けるな、とか。
母親が惣菜買って何が悪いんだ、とか。
ポテサラがどんだけめんどくさい料理か分かってんのか、とか。
母親がイライラしながら手作りするよりも、惣菜買ってきて子どもとニコニコ遊んだ方が絶対いい、とか。
おいしいポテサラはこうやって作れるよ(そういうことじゃない)、とか。
もう一つのトレンド入り「食費2万円」。
こちらはどうも、主婦雑誌ESSEの記事が発端みたいですね。
夫と子ども3人と暮らすある方が月の食費2万円台をキープしていると。
無駄なく献立も綿密に考え抜いて買い物に行き、スーパーで割引きのものも駆使して食費を節約するという、まぁよくあるこの手の記事。
私もまだ駆け出しの兼業主婦だった時には、熱心にこういう節約術を熟読していたものですが。
子どもが生まれたら、大事なのは金より時間。
ということで食費を抑えることなんて早々に諦めているから、こんな記事を今更出されたからと言って何にも響かないのですが。
問題はこの家族というよりも、こういうのを大々的に取り上げるメディアだったり、それを見て「他のうちではやってんだからお前もやれよ」というモラハラ夫なのかなって、皆さんのご意見を読んでて思いました。
罪悪感を持つなかれ
見ず知らずの他人に暴言を吐く老害も、食費を抑えることを強要するケチケチ夫も、私は「バカじゃねぇの」で片付けますが、世の中にはそういう言動を間に受けて、いらぬ罪悪感を感じてしまう人もいるでしょう。
そんな繊細な人にはこの話を聞いてもらいたい。
地球に2人きり
例えば、この地球上にAさんとBさんという2人の人間しかいなかったとしましょう。
Aさんは1000万円を持っていて、Bさんは大工さんです。
この時点で地球上にある「価値」はAさんの持っている1000万円だけ。
Aさんはある日、雨風しのげる家が欲しくなり、大工であるBさんに1000万円の家を建ててほしい、と依頼しました。
Bさんは一生懸命1000万円の価値のある素敵なお家をAさんのために建ててあげました。
家が完成した時、Aさんから代金として1000万円をBさんが受け取り、1000万円する家はAさんに引き渡されました。
するとどうでしょう。
この社会全体の「価値」は、Aさんの持っている1000万円の家と、Bさんが持っている1000万円の現金で、合計2000万円になりました。
そうやってお金と価値が循環していくたびに世の中に富が増えて、どんどん社会は便利で豊かになっていくのです。
こちらの本に載っていた話を要約したものです。
40代ぐらいの、小学校高学年から中高生を育てている方にオススメの本です。
どんどん買いなはれ
デフレが長すぎたせいか、本当に日本でもケチケチしたことを言う人が多いなぁと思います。
で、そういう考え方をする人は、決してお金持ちにはなれないだろうな、とも。
先ほどの話を読んでいただいたら分かる通り、お金を稼ぐこともお金を使うことも、世の中をよくしていくために必要なことです。
節約節約でみんなお金を使わないから、景気がよくならない。
公務員のボーナスもらい過ぎと言ってバッシングする人も同様。
自分たちのボーナスが少ないなら、公務員と同程度になるように闘うべきです。
その怒りを向ける先は、儲けを内部で留保している経営者であって、災害出動している公務員ではないはず。
結果、非正規雇用の割合が増えて、社会全体の給与水準がさらに下がってしまったのは、なんの皮肉なんでしょうか。
なんでみんなで貧しくなろうとするのか謎。
そのベクトルの先にあるのは社会主義国かなんかですか?
みんながたくさんお給料もらえて、お金がグルグル回っていくほうがいいに決まってんじゃん。
ポテサラ手作りすることよりも、食費2万円に抑えるよりも、男性も女性もたくさん稼いでたくさん使ったらいいじゃんね。
経済成長ってそういうことじゃないの?
適度に使っていこ
あ、べつにね、料理の好きな人にまで、ポテサラを自分で作るなとは言わないよ。
作りたかったら、作れる時間の余裕があるんなら、自分好みの味で楽しんで作ればいい。
節約に関しても、食べ切れなくて、結局すぐに捨ててしまうようなものを買うことは、できるならしないほうがいい。
でも、お母さんの笑顔がなくなってまでカツカツ、キチキチ、手作りしたり節約したりしなきゃいけないものでもない。
収入に見合っていて、他の支出にも支障をきたさないなら、適度にお金を使って時間を短縮しましょうよ。
疲れちゃったら頼ろうよ、お総菜コーナー。
たまにはいいんじゃない、レストランでの外食も。
お惣菜やお店を利用することで、ポテサラや料理を一生懸命おいしく作っている人、材料なんかを運ぶ人、お店で働く人、本社で商品の企画・開発している人…たくさんの人が助かっているの。
その手に取った総菜1パックが、ちょっと贅沢にと手を伸ばしたお肉や嗜好品が、世の中の役に立ってるの。
経済を回しているの。
ゼロだったところから、新しい「価値」をこの地球上に生んでるの。
だから後ろめたく思わなくていい。
ポテサラ買って大丈夫。
月の食費が10万切れなくても大丈夫(自分に言ってます)。
もうね、みんなね、背中をやさしくさすってあげたい。
これ以上、日本を貧しくしたがっている人たちの言うことなんて、聞かなくていいからねー!
↓あくまでお金は手段だぜ
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