わが家には猫の額ほどの
小さなお庭がありまして、
むかーし私の大好きな
アジサイを植えまして、
今年もたくさん咲くといいなと、
久しぶりにアジサイの様子を見に
お庭に出てみたら、
あらなんと、どうしたことでしょう。
穴だらけになっとるー。
葉脈だけになっとるー。
なんでこんなことになっとるー。
これはもう、あいつらの仕業に違いない。
読んでくださる皆様の中には
お食事中の方もおられるかも知れず、
そういうのを聞くのも嫌という方も
いらっしゃると思われ、
名前を言うのもはばかられるので
ここでは伏せておきますが。
お日さまがのぼってー
あたたかな日曜日の朝♪に生まれた
あの子ならまだ許せるが!
さなぎになって何日も眠った後、
最終形態があんなキレイな蝶には多分ならない、
こいつらだけはホント無理。
しかもよーく見てみると、葉の裏に尋常じゃない数、生息してらっしゃる。
柔らかいアジサイの新芽がことごとく食い散らかされており、
これは梅雨の季節を待たなくてもわかる。
今年は、咲かない。
梅雨の憂鬱な気分の時に深い青紫色で
私の心を癒してくれたアジサイたち…。
今年は、もう、会えない。
…おのれ、許さん、許さんぞーっ!
と怒りに任せスマホをぽちぽち。
で、数時間後に、ピンポーン。
で、はい、どーん。
思いっきりターゲット名指しのパッケージ。
伏せた意味なかったよねー。
ふっふっふっ
Amazonプライム会員をなめるなよ。
誰にケンカ売ったか思い知らせてやる。
スプレーの先を
変わり果てたアジサイの葉に向けて
今、お母ちゃんがお前たちの仇を討ってやるからな、と
人差し指にぐっと力を入れました。
狭い庭に死のミストが降り注ぎ、
10分もすると恐怖の光景。
ポト
ポト
ポト
あ、落ちた。
ポト
ほら、また落ちた。
ポト
ポト
ポト
それは例えるなら
数十年に一度、地球に最接近する
流星群の日に、
ベランダで毛布にくるまり、
温かいココアでも飲みながら、
肉眼で確認できる
あ、流れ星だ。
ぐらいの絶妙な間隔で。
ポト
ポト
それをぼーっと眺めて、
いったいどれくらいその場に佇んでいたのか。
なぜかこの時、頭の中では、
ラン ランララランランラン…
のナウシカ・レクイエムにのせて
蟲を殺さないでー!と叫ぶ
あのセピア色のシーンが
延々とリピートされており、
いくら大事なアジサイを食べられたからといって、
怒りに任せて殺虫剤をばら撒くなんて、
蟲を殺さないでと叫ぶ少女ではなく、
少女から蟲を取り上げる大人たちの側に
いつのまにか自分はなってしまったのだと
気づいた連休最後の日の出来事でした。
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