自由研究とこれからの教育

ビュフェ子ども美術館子育て

あ、どうも、つむぎです。

今年はコロナのせいで小中学校の夏休みが短いため、宿題から自由研究がなくなりました。

 

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自由研究だるい

子どもが小学校にあがってから、夏休みの何が憂うつって、子どもが何も手を付けていない「自由研究」ね。

最終日が近づいてきても一向にやる気を見せないわが子のお尻を叩いて、なんとか登校日までに間に合わせる。

それが毎年、私にとってはストレスで仕方なかった。

 

世の中には、好奇心いっぱいで、調べたいこと、作りたいものがたくさんあって、自ら進んで自由研究に取り組める、というお子さんもいるかもしれないんだけど。

うちの子にそんなのは望めない。

暇さえあればゲームとYouTube。

ほかの宿題だって言わないとやらないレベルだから。

 

範囲とやるべきことが決まっているドリルや日記なんかは比較的、簡単に終わるんだけど。

意外と自由研究って大変ですよね。

何をやってもよくて、縛りはない。

でもその自由度の高さ故、何をやったらいいかわからない、という子も多いのでは。

私もショボかった自由研究

かくいう私も、ここだけの話、自分の子たちに偉そうなことはいえない感じでした。

別に自分が調べたいものなんて思い浮かばなかったから、自由研究なんてかったるい。

夏休みも残り少なくなってきたら「仕方ないなぁ」って重い腰を上げて取り掛かる感じでした。

 

低学年のころは工作キットを買ってきて、説明書通りに組み立てるだけ。

高学年になっても、科学雑誌を参考に適当に実験して、それをまとめて発表するだけ。

ソツなくこなしてはいたけれど、正直、つまらなかったな。

あれで、何か生きていくうえで大事な力が養われたとは思えない。

自分でもどこかで「これなんか違くね?意味なくね?」って感じてたけど、周りにちゃんと「研究のやり方」とか「テーマの見つけ方」を教えてくれる大人なんていなかった。

そんなの習ってない「問いの立て方」

そもそも研究っていうのは、何らかの事象に対して、まずは興味を持つわけじゃないですか。

それについて深く考えて、そこから「なんで?」とか「どうしたらいいんだろう?」と思うような課題を取り出して、それに仮説を立ててみたり、解決策を考えてみたりすることでしょう?

つまり、自分で「問いを立てる」ということをしなくちゃいけない。

 

だけど、学校の勉強では問題は「解く」ものであって、自分で「作る」ものではありません。

教科書やドリルがあって、それを身につくまでせっせと解くというのが、まだまだ日本では標準的な学習のやり方なんじゃないかな。

最近は私が子どものころとは違ってきていて、アクティブラーニングとか新しいやり方を取り入れてきているとはいえ、受験まで中身がガラッと変わったわけではないし。

 

普段の授業や学習がそうやって進んでいるんだから、いきなり夏休みだからっつって、「はい、お題は自分で考えて!」って言われても無理があるよな、と。

夏休みの自由研究に頭を抱える子どもたち(と、その親)が続出するのも仕方ない気がする。

養いたい力

私も大人になって分かってきたけど、問題抽出力というのはやっぱり重要。

たとえば、ビジネスを始めようとしたら、競合ひしめく既存の市場よりも、「人々の潜在的なニーズがあるけど今ここにないもの」を考えついて、新しく市場を作るほうが利益が大きい。

普段の仕事の中でも、当たり前を疑うとか、そういう見過ごされがちな問題に気付ける「目のつけ所」や「着眼点」が大事なんだと思うんです。

 

だからそういう目をどこかで養うべきではあるんだけど、学校ではなかなかその機会がない。

それを普段の授業で習いもせずに、いきなり自由研究でやってみろというのは無理ぶりなんじゃないかと。

せめてとっかかりになる「問題に気づく目を養う」ということを常日頃から学んでないと、困るよねぇ。

誰が教えてくれるのか

話題になった本でも、言われていますね。

正解にはもはや価値がない、大事なのは正しい問いを立てる力だ、と。

ロジカルシンキング、クリティカルシンキングよりも、これからは「アート思考」だと。

教育に関してはその世代の子たちの育ちに後々まで影響があるかもしれないから、こういうのあんまり一過性で終わってほしくないんですけどね。

そのうち、「ゆとり教育」とか「総合学習」がもてはやされたみたいに、公立学校でも「STEAM教育」「アート思考」みたいなキーワードが出てくるんでしょう。

 

そんな時代の気配を感じつつ、とりあえずこれを買って読んでみる。

ちょうど中1になった長男も読めそうだし。

まだ途中ですが、とても面白いです。

13歳からの、っていうと中高生向けと思っちゃうけど、むしろ、この本を本当に必要としているのは、少し頭が凝り固まった、私たちぐらいの親世代かも。

けっこう、モノの見方を変えてくれる本です。

 

こういう本が子どものときにあったら、私ももうちょっと、洞察力とかユニークな視点を持てた、かもしれない。

「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、自分で問いを立てて、考えて、自分なりに納得の答えを出して生きられた、かもしれない。

そして何より、もう少しまっとうな自由研究ができた、かもしれないな。

 

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プロフィール
つむぎ

都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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