子どもたちが前々からペットを飼いたいと騒ぎ立てているわが家です。
こちらの記事でも書いたとおり、戸建なので飼えないことはないんですけど、子どもたちがきちんと面倒を見られるのでなければ、ちょっとペットを飼うことに及び腰です。
どうせ母さんに任せきりだろ
だって、まわりの家でもワンちゃん飼ってるご家庭多いんですけど、そのうちほとんどのケースで、お見かけする限り、お母さんが散歩しています。
ごくたまーに、定年退職したおじさまがいるぐらい。
ね?
そうなるんでしょ?
結局。
子どもたちが飼いたい、絶対面倒見るからと言ったって、最終的にはどこの家庭もお世話はお母さんの役目になるんでしょう?
わかってるもん。
目に見えてるもん。
その手には乗らないもん。
あの音楽が鳴ったらしい
そんなある日。
旦那が帰宅途中に家の近くのペットショップで、とあるワンコに目を奪われたそうで。
生まれてまだ間もないミニチュアダックスフントの子犬。
なんかね、目が合っちゃったらしいの。
訴えかけてきたらしいの。
そう、あの懐かしのアイフルのCMみたいにね。
どうする?アイフル~ってなったらしいの。
そしてその翌日。
たまたま習い事に行く途中、長男が同じペットショップに立ち寄ったところ、
旦那と同じ犬に何か惹かれるものがあり、目を奪われ、
「犬の方もやはり僕の方をずっと見てた」と。
はい、この人もどうする?アイフル~ですよ。
なにこのフラグの立ち方?
旦那も、
「もうこれは飼うしかないんじゃないか?」
「運命なんじゃないのか?」
と言い。
長男も
「飼いたい、何が何でも飼いたい。僕絶対お世話するから」と。
2人して、脳内ではすでに、このワンちゃんを飼って、一緒に砂浜を駆けずり回るところを想像してしまっています。
それ以来、旦那は毎日帰りがけにはペットショップに立ち寄るようになりました。
名前の代わりに「16万9千円」と、付けられている値段で呼ぶことにしたらしく、
「今日も16万9千円は可愛かった」
「まだ16万9千円は売れてないみたいだ」
「今日の16万9千円は心なしか元気がなかったから、早くわが家に迎えてあげた方がいい」
などと言い出す始末。
相棒への思い、再び
いや私だってね、飼えるなら飼いたいんですよ。
子どものころの私といえば、クリスマスプレゼントに買ってもらった「うめ吉」というぬいぐるみをずーっと抱っこしている子どもでしたから。
親が
「動物はウンチするから駄目だ」
「先に死んじゃうからかわいそうだろ」
という理由でペットを飼ってくれなかった家庭でした。
幼い私は、ぬいぐるみのうめ吉に、学校であったこと、友だちとケンカしたこと、その日あったいろんなことを話し、毎日抱っこして眠りました。
大人になってほかのおもちゃは処分しても、うめ吉だけは捨てられず…。
トイストーリーのウッディのような「特別な相棒」です。
だから心の奥底ではずーっと思っています。
「犬、飼いたい・・・。」
だから、夫と長男が
「お母さんもペットショップに見に行こうよ」
と言ったとき、
「見たら絶対かわいくて飼いたくなっちゃうから、嫌だ」
とよくわからない理由をつけて断ろうとしました。
が、車に乗せられ連行されたので結局ご対面することに…。
初対面でやられる
初めて生で見た16万9千円。
か、かわいい…。
はい、私もアイフル~です。
生まれて2ヵ月。
まだまだ片手に乗りそうなぐらいの小ささです。
まだ赤ちゃんなので眠っている時間が長いのですが、ペットショップの人がちょうど餌を運んできたので、「ごはん!ごはん!はやく!はやく!」と飛び跳ねてきゃんきゃんおねだりしています。
もう、母さんはきゅんきゅんしっぱなし。
途中、おしっことうんちをしているところを目撃しました。
きちんとトイレすべき場所がわかっているんですね。
シートの上に体を乗っけて、用を足していました。
ただ、いかんせん、そこはダックスフント。
胴が長いからですかね。
肝心なところがシートからはみ出してましたけど…。
ほんの数分眺めていただけなんですけど、もう、15年後ぐらいにこの16万9千円が家族に看取られて旅立つところまで想像できちゃって、涙がこぼれそうでしたからね。
いろいろハードルが
しかし、飼うとなればいろいろな準備が必要です。
なにしろ、私も旦那も子どものころから犬を飼ったことがありません。
そろえなければならないお世話グッズや、おもちゃなどもよくわかっていません。
わが家は旅行によく行くのですが、そんなときに確実に預けられるペットホテルや、急な病気になったときに頼れる信頼できる獣医さんなども探しておかないと…。
全然いうこと聞かないバカ犬になられても困るし、行き当たりばったりで無責任に飼うとかできないので、さしあたって心構えから身に付けようと、犬のしつけのバイブルと言われるこちらの本を購入。
長男に読破を命じました。
ほかにもいろいろ調べましたが、トイレのしつけがまだ十分でない子犬を家に迎える場合、最低でもはじめの1~2週間は1日中、誰かがついてお世話をしてやり、習慣をつけてあげること、知らない場所でも子犬が不安にならないように相手をしてやり、「ここが安全な場所だ」とわからせてあげることが大事だと書いてありました。
一番家に長くいられるのは長男ですが、それでも日中は学校があるので夕方にならないと帰宅しません。
それまでワンコは1人きりになってしまう。
そう、共働きの家庭で、いきなりそのような条件を整えるのは難しいわけです。
家族でも話し合いましたが、たとえば長男の冬休みや春休みなど、一定期間はべったりとついていられる時期に購入する方が、いいんじゃないか?という意見が出まして。
運命が逃げた
そんなこんなでモタモタしていたら数日後、旦那からメールで
「16万9千円のケージに『家族が決まりました』って貼り紙が貼ってあるー!」
と悲しそうなメールが。
そう、売れてしまったのです。
彼の運命の16万9千円が。
長男もがっかりした様子でしたが、こればかりは嘆いていても仕方ありません。
でも家族全員で「犬がいたら…」を具体的に検討したこの1週間。
本当に新しい家族を迎える覚悟はできているのか?
が試された1週間だったと思います。
私も真剣に犬がいる生活を考えていました。
まぁ、運命だと思っていた16万9千円は、どこかの優しい(そして決断力のある)家庭にもらわれていきましたので、また次の「どうする?アイフル~」な瞬間が訪れるのを待つしかありません。
あ、ところで次男ですけど、どうやら
「かわいい犬が来ると、ぼくの家庭内でのアイドル的な地位が脅かされる」
と家庭内の微妙な雰囲気の変化を敏感に察知したらしく、
「ぼくはいぬなんか、ほしくないもん」
と家でもペットショップでも、一貫して頑なでした。
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