ちょっと前から、
「勉強はあきらめた」
という発言が目立つ小6長男。
南キャン山ちゃんが
「天才はあきらめた」
と言いながら、本当はぜんぜんあきらめずに努力を重ねているのと違って、
うちの子は本当に勉強をあきらめてそうで心配です。
専門学校に行きたい息子
中学は、「友だちが行くから一緒がいい」と、地元の公立中に行きます。
高校は「家から一番近いところでいい」と言っています。
理由は、遅くまで寝ていられるから。
そしてそのあとは、専門学校に行きたい、と。
そこで勉強して将来、ゲームプログラマーになりたいんだとか。
「楽そうな道ばっかり選びやがって」と小言の一つも言いたくなりそうですけど。
ぶっちゃけ、彼らの時代に学歴がどれほどものをいうのかわかりません。
日本は保守的な人が多いし、それでも就職するとき、学歴はうるさく言われるのかな。
たとえそうだとしても、大学に行っても何もやりたいことが見つけられず、専門性も身につかず、周りに流されて就職したような私からしてみれば、こう言ってあげたいと思うのです。
「うん、いいんじゃないの。やりたいことがはっきりしているなら」
勝手なイメージと親心
専門学校ってどんなイメージですか。
行ったことないんで私の、勝手なイメージですけど。
受験勉強しなくても誰でも入れる。
最近やたらと留学生が多い。
言うても学費は結構する。
職業に直結することを学ぶので、就職率は高い。
求人もたくさん来る。
ただ一方で、卒業後、大卒との給料の差はやはりある。
就職先も中小企業が多い。
別に大学だって、Fランクに行くぐらいなら行かないほうがいいと思ってますけど。
それに比べたら、就職は確実にできそうなので、専門学校は親としても安心ですけど。
大学なんて行きたくなったら編入だってできるし、働き始めてからだって、通信や夜間など選択肢は沢山あると思ってますけど。
でも、やっぱり、心の隅っこの方には、
「大丈夫?大学行かなくて、本当に後悔しない?」
って言いたくなっちゃう親心もある。
悩ましいですねぇ。
子どもは好きなことを勉強したくて専門学校志望。
親はやっぱり大卒を目指してほしい。
なんか、三者面談で揉めそうだよねぇ。
新しい大学の形「専門職大学」
皆さんご存じですか。
今年度(2019年4月)から、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関として
「専門職大学」が創設されたことを。
新しいタイプの大学制度が創設されるのは、「短大」が創設されて以来、なんと55年ぶりのこと。
この新しいタイプの大学は、なりたい職業に直結する、
理論と実践を両方とも学ぶことができる大学だそうです。
これまでの大学がアカデミックな学問を追い求めていくのに対し、
こちらの専門職大学は、就職をかなり意識したカリキュラムになっているようで。
「教養より目先の就職率の方が大事なのか」
「大学が職業訓練校と化していいのか」
とか、いろんな意見はあると思いますが、時代の要請なのでしょうかね。
専門職大学ってなに
その特色はこんな感じ。
授業の3分の1以上は実習・実技
卒業に必要な単位のうち、約1/3以上は、実習・実技の授業。
豊富な実習・実技を通じて、就職後に役立つ高度な「実践力」を身につけることができる。
理論と実践をバランスよく学べる
理論に精通した研究者と、各業界の現場経験豊富な実務家の両方の教員から授業を受けられる。
しかも原則40人以下の少人数授業。
超・長期の企業内実習で現場を体験できる
学外の企業・診療所等での実習は、通算600時間以上(4年制の場合)。
実際の現場で知識と技術を学び、問題解決できる思考力も養う。
他分野も学べ、応用力が身に付く
一つの専門にとどまらない学びにより、新しいアイデアを生み出せる人材、就職した業界・職業の変化をリードする人材になれる。
学位がとれる
卒業生には「学士(専門職)」の学位が授与される。
大学卒の人材として就職や大学院進学、留学ができる。
真価を発揮するのはこれから…?
新しい制度ゆえ、認可申請中のところも多く、現在開設されているのは数校にとどまっています。
今後、いろんな分野の専門職大学が、認可が下り次第、続々と開設されていく予定です。
うちの子どもが関心のある分野だと、母体が有名なIT系専門学校の、こんなところなのかな。
なんか大学の実態がまだよくわかりませんけど、
ウェブサイトを見る限りは、結構面白そうですね。
まだまだ走り始めたばかりの大学の形態なので、
これらの学校からどのような人材が輩出されて、
その人たちが社会の中でどれくらい活躍できるかは未知数です。
だけど、「興味あることしか勉強したくない」という子どもと、
「大学ぐらいは出ておいた方が安心」という親御さんの、
「落としどころ」として、これから人気が出てくる選択肢なんじゃないでしょうか。
卒業生が業界で注目されるようになったら、入るのが難関になっていくかもしれませんしね。
鍵は、やりたいことを見つけられるか
私が学生のころは、大学時代って社会に出る前のモラトリアム期間で。
親の金でとりあえず4年間遊びたい、という意識の人も多かった。
その4年間で、漠然とした将来のことを思い描いていたわけです。
卒業年度が超氷河期真っただ中だった私は、自分が社会に出ることをどこか拒否していたい気持ちでした。
世の中は暗いニュースばかり、リストラの嵐が吹き荒れ、働く人たちは誰もが一様に疲弊していました。
私の周りの友だちは大学院へ進学する人が多かったのですが、うちの家庭は経済的にそれは無理だったので、仕方なく、就職したという感じ。
まぁ、就職できただけ当時は御の字だったわけです。
ただ、私の意識が低いからなのか、時代の閉塞感のせいなのか、
「働く」ということに意義とか喜びとか見いだせないマインドになっちゃったんだよなぁ。
同年代には結構、こういう人多いと思うんだけどなぁ。
専門職大学だと、「働く」ことが前提の学びになっています。
これがどんな変化を生むのでしょうね。
仕事をし始めてからでもそうですけど、自分に合うか合わないかは、やってみなくちゃわからないというのが真実です。
「大学のときに学んだ専門性を活かして~」などと就職面接で言ってみても、世の中を知らない学部生の専門性なんてタカが知れていて。
結局は就職した先での、日々の仕事の『作業』が好きになれるかなれないか、我慢できるかできないか、が職業選択のキモ。
高校を出てすぐに「専門職」を目指して特化型のカリキュラムで邁進できる子と、
「やりたいことがぼんやりしているから、とりあえず大学行って箔つけとこう」という子と。
22歳になったとき、どちらが社会に出ていく大人として成熟しているのでしょう。
これは、高校卒業時点でやりたいことが見つかっているかどうかが、大きな分かれ道になっていきそう。
ちょっと期待を抱きつつ、これらの新しい大学の動向を見守りたいと思います。
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