子どもに健全な経済感覚を身につけた大人になってもらうために、親自身もいまさらながらお金のことを勉強し、一緒に学んでいけたらいいなと思っています。
まだまだ私も勉強中で分からないことだらけですが、読んでいた本に「今日のお金は明日のお金よりも価値がある」というファイナンスの考え方が載っていたので、小学生の息子と一緒に考えてみました。
共働きの財布のひも、緩む
反省の意を込めて、ちょっと昔ばなしから。
独身時代、お金をせっせとため込んでいた私ですが、結婚後、変化がありまして。
人のせいにしてはいけないと思うのですが、旦那さんの「あればあるだけ使おうぜ」というスタンスに影響をもろに受けてしまいます。
タガが外れた、とでも言いましょうか。
DINKS時代と1人目がまだ小さかったころ、結構家計はどんぶり勘定でした。
2馬力でそれなりの収入が毎月あるので、ちょっと財布のひもが緩んでしまいがちに。
いいじゃん、働いてるんだし。
いいじゃん、今週疲れたし。
いいじゃん、もうすぐボーナスだし。
特に「リフレッシュ」とか「ストレス発散」とか「普段がんばっている自分たちへのご褒美」などという名目だと、お金を使う罪悪感が薄れてしまうんですよね。
頻繁な外食に始まって、やれディズニーリゾートだ、やれ温泉旅館だと、リーマンショックでダメージを受けた日本経済を立て直すのは自分たちなんじゃないか?と錯覚するばかりの勢いだったような記憶です。いや、実際はただの無駄遣いです。
あ、独身時代に貯めたお金ですか?
住宅購入の頭金に消えました。
短かったなー、貯蓄1000万円の三日天下。
そろそろね、子どもたちも大きくなってきましたし、将来のことを考えて、ちょっとこのままではまずいという意識が強くなってきた今日この頃。
子どもたちの教育には、ある程度はお金をかける必要があると思っています。
そのためにも、これからお金のことをもっとちゃんと勉強しなければ、と思いまして。
本を読んだり、実際に少額で投資をし始めたりしています。
最近読んで面白かったのがこちら。
どうでもいいですけど、「もしドラ」とかこういう本の主人公が女子高生なのは、おっさん向けに書かれているからですかね。
イケメンの若い男子が主人公の、お金の知識が学べる本って、ないですもんね。
お金のこと、子どもと一緒に学びたい
どうせやるなら、小学5年生の長男も巻き込んでいきたいと思っておりまして。
お金に対するスタンスって、親の考え方が子どもに受け継がれやすいと思うんですよ。
私自身、小さい時に親からは「お金は無駄遣いせずに貯金しなさい」という教育を受けてきました。
お金を使うのは最小限にして、銀行にせっせと預けるしか、使い道を知らずに育ったんですね。
母が私名義で預けてくれていた郵便貯金の定期預金で、6%という利率がついていた時代ですから、それもある意味、当時は正しかったわけですが。
銀行に預けても利息がほとんどつかない今のこのご時世、どうやって自分のお金を守って、殖やしていったらいいのか。
子どもには学校の勉強と同じぐらい大切な知識だと思うのです。
だから自分の勉強したことをアウトプットする意味で、息子にレクチャーしていこうと思っています。
お金の時間的価値
で、今日のお題。
今もらう100万円と50年後にもらう1,000万円、どっちがいいか?という話を息子にしました。
どちらが価値があるかという話で。
(ちょっと細かい数字が出てきます。電卓があれば、ぜひうちの息子と一緒にやってみてください。)
じゃ、仮にさきほどの6%の利率で運用ができると仮定して、お金を計算すると、100万円が1年後には106万円ですね。
これ複利でもう1年運用したら、106万円の元金に対して1.06かけますから、112万3,600円になる。
これずっと繰り返して50年経つと、いくらになるか(複利の効果を小学生にもわかりやすく説明するため、税金とかはちょっと置いといて、の話です)。
電卓を用意し、100×1.06×1.06…と計算を50回繰り返すわけですが、いちいち「×1.06」は面倒なので、いきなり利率から「1.06」「×」「×」と入力します(これで電卓が利率を記憶)。
つづけて、元本である100万円(1,000,000)を入力。「=」を押すと1,060,000と、これが1年目の数字。
50年目の数字をはじき出すべく、あと49回「=」をたたき続ける息子。
はい、ご苦労さん、約1,842万154円です。
50年後に1,000万円もらうほうがいいかなー、と言っていた息子はあらびっくり。
今の100万円を運用した方が、800万以上もお得。
50年という長い時間をかけることで、最初は少なかったお金も大きく増えること。
もっと利率のよい投資先がみつかれば、もっと短い時間で大きな金額になること。
今の銀行の預金の利率では50年たってもたいした利子にならないこと。
また、50年後の世の中がどうなっているかは誰にも分からないので、もしかしたら今、1,000万円で買えるものが、50年後にはもっとお金を出さないと手に入らなくなっているかもしれないこと。
長男は途中から、電卓でポチポチすることの方が面白くなってきてしまったようで、母の話がどこまで届いているのかは不明ですが、いろいろな数字を当てはめて試算してみた結果、今100万あって、それをうまく運用に回すとお得になるみたいだ、ということが分かった様子。
まぁ、あくまでシミュレーション上の想定した金利で安定的に運用ができたら、の仮定の話になりますし、さっき横に置いといたリターンにかかる税金がありますし、実際のところ、ちょっと生活でお金が必要になったら運用中のお金に手を付けちゃうかもしれないし、なかなか理論通りにはいかないのでしょうが。
若い時に稼いだお金は大事だよ、それを無駄遣いしたり、何も考えずに銀行に預けっぱなしにせずに、自分のために長い時間をかけて働かすことが大事だよ、ということが伝わればいいなと思って、この話をしてみました。
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