先日、ちょっと車で関東近郊にお出かけしてきたんですが、思ったよりも帰りが遅くなってしまったため、急きょ、どこか日帰り温泉にでも寄って、「家に着いたら、あとはもう寝るだけにしよう」ということになりました。
一日遊んで埃だらけになった体をきれいにして、疲れた体をいやして帰ってこようと思ったのですが、初めて行ったスーパー銭湯が突っ込みどころ満載の、とっても楽しいお風呂だったのでご紹介します。
罰ゲームかと思った
私、視力が悪いんです。
普段コンタクトなんですが、この日はたまたま眼鏡で。
温泉入るときなんかは、ちょっと怖いんですが、眼鏡は外すようにしてるんですよね。
石鹸が付着するとレンズによくなかったり、温泉成分によっては金属が変色すると聞いたので。
裸眼で0.1もないので、そこそこ見えにくいんですけど、まぁ、狭い日本、温泉施設なんてだいたいどこも似たような作りだろうと。
洗い場があって内湯があって、露天風呂とかサウナとか種類がたくさんあるところも多いけど、そんなに大差ないだろうと。
思ってたんですけど。
普通だったらね、多少目が見えづらくてもね、ゆっくり歩いて、転ばないようにさえ気を付けてれば、温泉に入ってそんなに危険な目に遭うことはありませんよ。
でも、ここでは違ったよね。
頭と体を洗って、さっぱりしたところで、内湯であったまる。
そこまではよかったんです。
露天風呂があるなら、せっかくだし、今宵は月もきれいだし、入ってみようかなーと思ったんです。
で、ガラガラーってガラスの引き戸を開けたらね、まぁー広い露天風呂。
でも。
ん?
思っていたよりも作りが複雑?
真ん中に橋みたいのがぼんやり見えてて、遠くの方に大き目の露天風呂があるっぽいのかな?
どうなってるのかよくわからないなぁ。
いろんな種類のお湯があちこちに点在しているような露天風呂で、いわゆる戸を開けたらすぐ露天風呂がどーんって分かりやすく配置されているタイプの温泉施設とはちょっと違ったんですね。
視力の弱い今の私には難易度が高い。
暗いしよく見えないから、よし、そうだ。
とりあえず、一番手前にある、この一人で入ってちょうどいいぐらいの大きさの、陶器でできたつぼみたいな湯船に入ろうっつって、入ったんですね。
入って数秒してから、異変が起こりました。
体中を針で刺されるような感覚。
じんじんじんじん。
な、なにコレ?
痛い痛い痛い痛い。
怖い怖い怖い怖い。
で、ばっと外に出て、その壺の湯船の後ろの壁に書かれた文字をはじめて読んで、驚愕。
電気マッサージ風呂「強」
公式ホームページより引用します。
電気つぼ湯
体に優しい低周波電流が心地よい刺激を与え、疲れや肩こり、腰痛を癒してくれます。
いやいやいやいや。
だとしても、だとしてもさ。
知らないで入ったら、これ、恐怖以外の何物でもないですよ。
自分の体がおかしくなったのかと思ったよ。
「心地よい刺激」を通り越して、どこかで漏電してて自分、感電死するのかと思ったよ。
こういうのはさ、遊園地のアトラクションみたいにさ、安全第一で行こうよ。
前広な説明と心のシートベルトを締める手順?
それを抜かしたらまずいと思うの。
でさ、日本への外国人旅行者数が過去最高を更新し続けてるなか、「強」って漢字で書かれても、何のことかわからずに「ニホンノオフロ、ビリビリシテ、コワイヨー」って誤解されるかもしれないよ?
しかも内湯から出てきたドアから一番近くに誘うように配置してあるのが弱じゃなくて強なのは、何かのトラップですか?
日本語よくわからない外国人とか視力の悪い日本人とか、何の心構えもできてないやつがフラフラーっと入って行ってしまわないような、もうちょっと、なにか。何かが必要。
でも、でもね、言いたいことはたくさんあるけど、まぁ、わかった。
眼鏡をかけていない私にも非がある。
それに、こういうのが好きな人もいるだろう。
事実、私の後から来た年配の女性たちはここの常連らしく、「あー効くわー」と長時間入っておられた。
ちょっと私には刺激が強かっただけなのかもね。
私もね、先に知ってたらさ、たとえばその横に配置されてる「弱」の方から徐々に慣れていってね、「弱」じゃぁもう全然物足りないな、もう少し刺激がほしいな、となったら「強」の湯船に移ってね、設置した人のもくろみ通り、疲れや肩こり、腰痛を癒してもらうことができたかもしれない。
君とはもっと違う形で会いたかったよ、「電気つぼ湯・強」。
さすがにそこには入っていられないので、その電気風呂の横にある壺(見た目は同じ)へ目を移す。
「つぼ湯」と書いてある。
電気とか、わさびたっぷりとか、あつあつおでんとか、そういうダチョウ倶楽部的なことはとりあえず書いていない(だいぶ疑心暗鬼)。
よし、こっちは安全そうだ。
で、その安全な方のつぼ湯に入ってしばらくぼーっとしてたんですよ。
ちょうどいいお湯加減でね。
あー、これはいいわー。
リラックスできるわー。
子どもたちも今日のおでかけ、楽しかったみたいだし。
明日からまた仕事、がんばろーっと!って、思った矢先ですよ。
プールかと思った
ななめ前方の建物の上から大量の水が
ザッブーンッ!!!
と降ってきたんです。
よく見ると、(っていってもよく見えないから目を細めて確認した限りでは)屋根の上に水をぶちまけた後の巨大なバケツのようなものが浮かんでいる。
そう、東京サマーランドかと思うほどの大量の水がそのバケツからばっしゃーんと。
そしてその大量の水は、誰もいない池みたいなところになだれ込んでいきました。
人が歩いたりするところには水がかからないようになっているし、お風呂に入っていればその水をかぶることはないんですけど、とりあえずさっきまで、つぼ湯でリラックスしてゆるみきっていたもので、目の前の光景がまったく理解できず。
でも、さっきから隣で電気風呂に入っている常連のお姉さま方達は全然驚いていない。
あの大量の水が巨大なバケツからぶちまけられるという非日常な状況が、まるでごくありふれた日常かのように、特に気に留める様子もなく、おしゃべりを続けている。
またまた公式ホームページから引用します。
ざぶーんの湯
約5分おきに大きな樽から“ざぶーん”と豪快に流れ落ちる滝を見ながら、多彩なお風呂をお楽しみ下さい。※偶数日は女湯、奇数日は男湯となっております。
いやいやいやいや。
だとしても、だとしてもさ。
知らないで入ったら、これ、ぽかーん…以外の何物でもないですよ。
自分の目がおかしくなったのかと思ったよ。
しかもこれ、巨大な樽が約5分ごとにひっくり返る必要性がどこにある?
これが東京サマーランドとかのプールアトラクションだったらね、
夏限定サマーランドのプールで看板アトラクションの一つ!頭上の大樽からはなんと総量1.2tの水が一気に落下!霧ジェット、水鉄砲にスライドと、バラエティに富んだウォータープレイ・エリアを遊び尽くそう!
わかる、わかるよ。
楽しそうじゃん。
水着来た子どもたちが、わざわざ落下地点で待ち構えてて、水かぶってキャーキャー言って楽しんでるのが目に浮かぶようじゃん。
でもこれ、樽の中身はお湯でもなんでもない水で、入浴にはまったく関係なく、眺めるためだけの設備だって言うじゃん。
設備投資のしどころ、間違ってない?
リラックスして、日ごろの疲れを癒しに来ている温泉で、気分が緩みきったところを見計らって、5分おきに「おりゃー!!」って大量の水を落下させる必要性がどこにある?
でさ、日本への外国人旅行者数が過去最高を更新し続けてるなか、巨大な樽から水がぶちまけられても、何のことかわからずに「ニホンノオフロ、ザブーンッテ、イミワカンネエヨー」って誤解されるかもしれないよ?
機会があったら一度行ってみてほしい
そんなクレイジーな体験をしたい関東近郊の方は、ぜひこちらへ。
ちょっとびっくりしちゃうけど、温泉の泉質とかはとてもよくて、料金も手ごろ。岩盤浴もあるそうです。
埼玉県川越市のスーパー銭湯「小江戸はつかり温泉」
全然関係ないけど、書いてるうちに、これと似たような気持ちを抱いたことを思い出しました。
20年以上前に、中学の修学旅行で行った大阪。
確か戎橋あたりのスイーツ屋さんで、音姫の代わりにうがいの音がするトイレで同級生が悲鳴をあげた事件。
何事かと思って助けに行って、
笑い死にするかと思いました。
あのお店ってまだあるのかなぁ。
どなたかご存知の方いませんか?
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