子どもに絶対に言わないと決めている言葉

秘密子育て

もしかしたら、うちの子どもがもう少し大きくなったとき、

留学するかもしれない、

大学院に行くかもしれない、

もしかしたら医学部とか行くかもしれない…。

などと淡い期待を寄せながら、せっせと教育費を貯めるため、ヒーコラがんばってきましたが、どうもあんまり、必要なさそうな気配がしてきました。

 

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長男、音楽の道に進むと宣言

先日、次男に「大きくなったら何になるの?」と聞いたら、

「サッカーせんしゅ!」と返ってきました。

保育園児らしい、元気な答えです。

流れで、小5の長男にも聞いてみると、「ミュージシャンに、俺はなる」と。

 

わが家の長男、お勉強はテキトーにやりすごしつつ、音楽教室に通っています。

自分で習いたいと言いはじめ、雨の日も風の日も文句も言わず毎週、一人でバスに乗って教室に通っています。

正直、こんなに続くとは思ってなかったけれど、がんばっています。

生徒さんが少ないクラスなので、日によってはうちの長男だけだったり。

グループレッスン代で実質個人レッスンを受けているというラッキーな状態です。

濃密なマンツーマン指導により、順調に上達しているようです。

楽しくなったんでしょうね。

音楽教室の先生にも褒めてもらえるし、学校でも少し披露したら友だちにも驚かれるし。

 

小学校も高学年ですから、周りには中学受験に向けて走り出している子もいます。

落ちこぼれてはいませんが、勉強はテキトーに流している感のある息子の将来。

私も心配しないわけではありません。

それでも、私は、「いいね、ミュージシャン。がんばってね」と言いました。

絶対に言ってはいけない言葉

さかのぼること30数年前。

幼稚園に通っていたころ、暇さえあれば絵を描いていた私です。

描いた絵を親に見せると、「じょうずだね」と喜んでよく褒めてくれました。

私が生まれたときにはもうすでに他界していた祖父は、生前、商業デザイナーでした。

実家には今も、祖父の描いた油絵が残っています。

「あなたはおじいちゃんの血をひいてるのね」

そう言われて、とてもうれしかった。

会ったこともない祖父の、画才がもし受け継がれているのだとしたら、私もそんな風になれるかも。

純粋にそう信じていたので、小学校にあがったぐらいの時だったでしょうか。

「大きくなったら何になる」と聞かれ、無邪気な私は「絵描きさん」と即答しました。

いつも絵を描いたら喜んでくれる優しい母です。

「それは素敵ね」「がんばってね」と応援してくれると期待していました。

 

一方の母の脳裏にはその時、何年たっても売れないで苦労する漫画家の姿が浮かんだのかもしれません。

 

「それじゃ食べていけないよ」

 

多分、悪気はなかったと思います。

普段から優しい母の、何気ない返しです。

彼女はなんとなく世間一般のイメージで言っただけです。

少し、娘の将来に対して感じた不安が口をついて出てしまっただけだと思います。

 

だけど、将来の夢を尋ねられ、秒で否定されてしまった私は、深く傷つきました。

「そっか。ダメなんだ。好きな絵を描いているとご飯が食べられなくなっちゃうんだ」と。

好きなことをすることは、経済的に困窮する、恐ろしいことらしい、ということを学習しました。

とても素直に育った私は、そこで反発することもなく、母の言葉を受け止めました。

 

その後は真面目に勉強に取り組み、学校でも成績はよい方で、名の通った大学も出て、就職氷河期にしては恵まれた就職先にありつき、無事、社会人として「食べていける」ようになりました。

「絵なんかで食べていけない」と言われたぐらいで描くのをやめ、あきらめたのですから、それぐらいの情熱だったのでしょう。

本当に好きだったら、将来が不安でも、親に反対されてでも、描き続けたはずです。

だから被害者ぶるつもりはありません。

これはこれで私の人生。

納得しています。

 

だけど、自分の子どもには、母から言われた「そんなんじゃ食べていけないよ」は、絶対に言わないようにしています。

これからどうなるかなんてわからない

私たちの多くは、

「好きなことをして食べていくなんて、甘い。」

そういうふうに育ってきましたね。

ところが、状況は変わりつつある。

食べていけなかったのは、私たちの時代までです。

 

これから社会に出ていく子どもたち。

彼らが生き延びていかなきゃならないのは、これまで当たり前にあった安定した職業がAIにとって代わられ、消滅していく時代です。

どうしたら生き残れるか、何が正解か、親の世代の私たちは答えを持っていません。

軽々しく、好きなことを仕事にしようとする人に対して、

「それではお金にならない」

「食っていけない」

と批判することなど、できるはずありません。

 

有名YouTuberの年収を聞いて、芸能人が「そんなに!?」と驚いているわけです。

世の中にはもう、「何する人なの、それ。」という肩書きの人たちもボコボコ生まれています。

あなたの仕事はなんですかと聞かれて、一つの職業しか答えられない人は、今後、危うい。

何年かしたらその職業はこの世からなくなっているかもしれないから。

 

私たちの時代までは、お金は多くの場合、「耐え忍んだことへの対価」だったりしたわけですが。

これからは下手したら、好きではない仕事になんとかしがみついて耐え忍んだとしても、その仕事自体がなくなって、食べていけなくなるかもしれないわけです。

 

音楽業界を取り巻く状況を見ていても、正統にミュージシャンだけでやっていくのは厳しいだろうなとは思います。

だけど昔と違って、作品を作って発表する術なんて、いくらでもある時代です。

人とは少し違うことをすれば、面白くなる可能性があります。

才能のある人なんてゴロゴロいる、実力勝負の世界。

でも、音楽一筋で才能が突き抜けていなくても、他のスキルを組み合わせて別方向に転がしていって、今までなかった新しいもの、違うものを作り出したら、ワンチャンあるのが彼らの時代。

だから、今、息子がミュージシャンになりたいというのなら、それを全力で応援してあげればいい。

また違うものに興味が移ったら、それをまた全力で応援すればいい、そんな風に考えています。

 

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プロフィール
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都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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