えー、昨日はわたくし、伝統工芸家に転職しましてね、待望の女の子を産んで、家が火事に遭い、それから最終的には火星に移住しましたの。
あ、ついに、つむぎのおつむが壊れたか、とお思いのあなた。
大丈夫。まだまだ正気ですよ。
何の話かっていうと、人生ゲームです。
人生ゲームとは
そう、あのタカラトミーの定番ボードゲーム。
ゲームの中で就職や結婚など人生に関わるさまざまな出来事を疑似体験し、そこに繰り広げられる波瀾万丈なもう一つの人生に一喜一憂することができるのです。
ゲームの中ではいろんな職業になれたり、家を購入したり、宝物を手に入れたりして億万長者の夢を見ることもできます。
一方で、人生の中で降りかかってくるいろいろな災難があり、それに備える保険に入り、お金が足りなくなれば借金(手形を発行)します。
子どもたちが楽しみながら世の中のお金の仕組みに親しめる点も面白いです。
ゲームって、小さいお子さんだとルールがわからなくて楽しめなかったりすると思うのですが、こちらは勝負の行方がルーレットの目にかかっているので、子どもも大人も対等に真剣勝負することができます。
プレイする度に全く違った結果になります(ほぼ運なので)。
でもなぜかうちの旦那は勝ったことがないです。いつも貧乏くじを引いています。
若い時に買った家が最後に3倍の資産価値になったり、ちょっと現代日本の実態とはかけ離れているところもありますが、そこはご愛嬌。
今出ているバージョンは、キャリアアップエリアとか、ギャンブルエリアなど、コースが追加できるので、一度始めると1時間以上かかることもあります。
平日にはちょっと付き合うのはしんどいですが、時間のある休日にやると結構楽しめます。
大人も楽しめるうえに、けっこう人生について考えさせられる、奥が深いゲームです。
会社員はつまらない?
このゲームで面白いのは、はじめのうちにビジネス(というか会社員)コースと専門家コースを選べるところなんです。
ビジネスコースというのは、必ず早い段階で就職ができて、運が良ければ昇進して部長になれる。
部長より確率は低くなりますが、ルーレットを回して目が出たら社長にもなれる。
ゲームじゃなくて現実の世界では、私たちは学校を出て、多くの人が会社に就職しますよね。
こちらのビジネスコースを選んでいる人が圧倒的に多い。
一方、専門家コースでは漫画家になったりパティシエになったり声優になったりします。
わが家の子どもたちには、専門家コースが人気。
キャリアアップするチャンスが来ると、出た目によっては人気が出たり、「巨匠」と呼ばれるような大物に化けたりして、給料が跳ね上がります。
その代わり、そのキャリアアップの確率は、ビジネスマンが部長に昇進するのよりは低い確率に設定されています。
厳しい世界、売れるのは難しいってことですね。
いやー、よく考えられてるゲームです。
ありのままのー自分になるのー
私も最初は、就職できないのが怖いのでビジネスコースにしていました。
でも数回やっていると、誰がやっても何回やっても先が読めちゃって、よくても部長になれるかなれないか、ぐらいの退屈なビジネスマンコースになんて行きたくなくなってくる。
それよりも、自分の得意なこと、好きなことが生かせる(でも先が少し読みにくい)専門家コースを歩んでいる時のほうがね、私のコマがね、プラスチックの車に差してあるピンですけどね、なんとなく生き生きと人生を歩んでいるかのようにね、見えてくるんですよ。
ね、ほら、生き生きしてるでしょ。
え、わからない?
黄色の車に乗ってる、ピンクのピンが私ですよ、よく見てください。
なんかねー、このピンクのコマがね、私に語りかけてくるんですよ。
「臆病風に吹かれて安定第一の人生なんて楽しいのかい?」つってね。
それを見てるとね、「自分の人生、ほんとにこのままでいいのかなー」って考えてしまうんですよね。
意外と奥が深いゲームだ
専門家コースだと、職業につけないケースもあります。
初期の段階で止まったマスが、職業につけるマスじゃなかった場合には、ずーっと無職のまま行かなければならないこともあるんです。
リスキーですよね。
焦るんですよ、みんなは毎回の給料のマスごとに着実にお金を手に入れているのに、自分は無職なので、全然お金が貯まらない。
でもなぜか、そういう人のほうが後々、ゲームに勝つ(最終的に手に入れた金額が大きい)ことがあるんですね。
何が人生において成功か、最後になってみないとわからない、ということなんです。
何が人生における成功なのか
ゲームなら全員がゴールした時に持っているお金を数えれば誰が一番成功したかわかります。
でも、本番の人生のほうはお金だけでも計れない。
先日見たYouTubeの海外の動画で、人生のあらゆる出来事は、その人の時間軸、その人の時計に合わせて起こるということを言ってる人がいました。
18歳で自分のやりたいことを見つけて幸せにしている人、大学を出てすぐ就職して稼いでいるけど大嫌いな仕事をしている人。
16歳で自分のやりたいことはこれだ!と決めたけど、26歳で気持ちが変わった人。
若くして子どもができたシングルの人、結婚してから10年ぐらい経ってからやっと待望の赤ちゃんに会えた人。
周りと自分を比べて、自分が遅れをとっていると思ったり、周りよりも先んじていると優越感に浸ったり。
でも、人生のなかで起こることは、それぞれのペースでやってくる。
人によってそのタイミングは違う。
自分以外の誰かの行動計画に合わせて焦る必要はない。
一番大事なのは、自分自身にとって有意義で、満ち足りた人生を作り出すこと。
そして他人の人生に何か変化を起こすことのできる人生を送ること。
それが本当の意味での成功だ。
と、そんな内容だったと思います。
ただルーレットを回して運任せに楽しく遊ぶだけでなく、そんなことも考えさせてくれる人生ゲーム、なかなかおすすめです。
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