職場で嫌われないためのワーママのお作法

みんなでハートを支える写真仕事

以前の職場で、こんなことがありました。

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ワーママを支える職場の本音

先輩ワーママのAさんは、毎日お子さんのお迎えのために、定時きっちりに職場をあとにします。

彼女は現在の職場の在籍期間も長く、専門知識も豊富で周りの人からも頼りにされていました。

当然、任された自分の担当業務はちゃんと終わらせて帰宅する方でしたが、帰宅後にたびたび、顧客や担当の事業者からAさんご指名で問い合わせが入ることもありました。

職場は3、4人のグループに分かれていて、担当者が不在の時には同じグループの人が対応するルール。

ワーママAさんのフォローは必然的に、同じグループのリーダーであるBさん(独身・男性)が行うことが多くなっていました。

Bさんも自分の担当の通常業務を抱えながら、Aさん宛の問い合わせにまで対応しなければならず、大変な思いをしていたのでしょう。

ある日ため息をつきながら「ほんとワーママって世話が焼けるよな」と本音がぽろっと出てしまったのを私は聞いてしまいました。

周囲への気遣いが大事

全体として以前の職場はワークライフバランス、育休取得、時短勤務などに理解があり、マタハラなんてもってのほか!という会社でした。

働くお母さんもたくさんいて、ワーママにとっては働きやすい職場だったと言えると思います。

それでも個々人の心の中では、どうして自分ばかりが尻拭いしないといけないのかとモヤモヤしている方は多いのです。

 

ワーママは次の世代を育てるという別の大仕事を抱えているのですが、仕事をするのが第一目的の職場で、周囲に理解してもらうのは大変です。

実際、時間的な制約で時短をとったり残業ができなかったりするママたちが、

「早く帰って当たり前」

「フォローしてもらっても感謝の言葉の一つもない」

という態度では、ひんしゅくを買ってしまいます。

 

ワーママの側にもほんの少しの気遣いがあれば、職場の理解も得られて、風通しの良い人間関係が築けるはずです。

職場で嫌われないためのポイントをまとめてみました。

職場でひんしゅくを買わないために

ありがとうの感謝の気持ちを伝える

たいていのワーママはやはり周囲に手間をかけさせてしまっていることを、後ろめたく思っています。

あまり卑屈になる必要はありませんが、「すみません、ありがとうございます」は言っても減るもんじゃなし、ことあるごとに周囲に伝えていきましょう。

決まった時間の中で自分の担当している仕事をきちんと終わらせている以上、定時や時短で帰宅することは別に悪いことをしているわけではありません。

でもそこは「権利だから」と振りかざすのではなく、周囲の反感を買わない程度の謙虚さを持っておくことは決して損にはなりません。

職場に気を遣いすぎるのもどうかと思う!というワーママさんは、

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という代わりに、

「いつもありがとうございます。助かってます」とポジティブに言い換えてみましょう。

周りの人が対応しやすくしておく

早く帰らなくちゃいけないワーママは必然的に職場にいる時間が短くなります。

不在の穴を埋めてくれる同僚には、できる限り負担をかけないようにしたいもの。

 

毎日仕事をしていれば、なんとなく「得意先のあの人からそろそろあの件に関して連絡がありそうだ」、みたいな虫の声がする時があるものです。

それでも就業時間中に連絡が来るとも限りませんので、そんなときは「もし問い合わせがあったらこうしておいてほしい」と先手を打っておきます。

問い合わせがあったときに照会のありそうな資料やデータのありかはわかりやすく、明確にして、あらかじめ伝えておくのがいいでしょう。

それでも机やPCの中がぐちゃぐちゃだと、必要なものがすぐに出てこなくなってしまいますよね。

日ごろからの整理整頓は欠かせません。

職場からの去り際はさっと

退社時間が5時と決まっているなら、ささっと5時で帰りましょう。

仕事の区切りがつくことも大事ですが、だらだらと職場にいるとかえって上司などに気を遣わせてしまいますし、本当は意外と残ってても大丈夫なのかもという印象を与えてしまいかねません。

卑屈にならない程度に挨拶したら、風のように立ち去って保育園へ向かいましょう。

他の人の悪口はスルーせよ

女性職場にいたときに、お昼休みの休憩中、悪口大会が始まる場に居合わせたことが何度かあります。

あれ、なんとも嫌な気持になりますね。

基本的に「スルー」です。同調圧力に屈してはいけません。

無視できるなら無視して会話に加わらないのが一番いいですが、がっつり会話に入っていた場で、突如、悪口大会が始まってしまったときは、

「そうなんですかー、知りませんでしたー」

だけアホみたいに繰り返してその場をしのいで、できるだけ早くその場を離脱してください。

くれぐれも「そういえばあの時もあの人ったら…」

と自ら話題を膨らましに行ってはいけません。

 

その女性職場で学んだことは

「悪口を言ってる人は、必ず悪口を言われている」

という事実です。

メンバーが入れ替わっても、別の人をやり玉に挙げて同じ光景が繰り広げられるのを、何度も見てきました。

ワーママは、ただでさえひんしゅくを買いやすいものと心得ましょう。

そのうえ人の悪口を言っていたら、必ず自分も言われてしまいますよ。

自分への攻撃材料をあえて周囲にばらまく必要はありません。

困っている同僚への理解を

世の中、バリバリ働ける人たちばかりではありません。

自身が病気を抱えながら仕事をしている人もいます。

認知症の親の介護で目が離せないという家庭もあります。

もちろん子育てしている私たちも。

時間的な制約の中で仕事をせざるを得ない人、場合によっては一度昇進した役職を手放して降格を希望する人もいるでしょう。

そうした方たちが困っているときにフォローする、助ける、しんどそうなら声をかける、ということは巡り巡って自分たちに返ってきます。

お給料が高いこととか、やりがいがある仕事というのも大事ですが、人生でいろんな出来事が身に降りかかってくる中で、どんな事情があっても「安心して働き続けられる」職場というのが理想の職場だと思います。

そういう職場づくりのために自分ができる気配り、心遣いはしておいて損はありません。

気持ちのよい人間関係のなかで仕事しよう

職場の理解を一方的に求めるだけでは「やっぱりワーママは面倒くさい、うざい」と言われてしまいます。

仕事をしながら子育てをするのは大変ですが、ワーママの側にもほんの少しの気遣いがあれば、職場の理解も得られて、風通しの良い人間関係が築けるはずです。

気を遣いすぎて疲れてしまうのは本末転倒ですが、職場の人間関係はちょっとした気遣いで円滑にいくものです。

他人の行動はなかなか変えられないけれど、自分の言動は自分でどうにでもできるもの。

やってもらって当たり前ではなく、自分から働きやすい職場づくりのためにできることからやってみましょう。

 

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プロフィール
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都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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