こう見えて意外と私、人よりちょっとだけ経験豊富な方だと思います。
小学校卒業までに2回しちゃったかな。
え?
何の話かって?
転校ですよ、転校。
転校生はつらいよ
別に親が転勤族ってわけじゃないんですが、合計で3つの小学校に通うことになりました。
新しい環境に入っていくのは、子どもでもそれなりに緊張しますし、気を遣います。
特に転校生というのは好奇の目にさらされますから。
正直、2回目の転校のときは、文化の違い、環境の違い、子どもたちの気質の違いが大きすぎて、初めはなかなか馴染めませんでした。
以前の学校は、1学年1クラスしかない都心の学校で、校庭も小っちゃくて、入学から卒業までクラス替えがなく、みんな仲良く穏やか。
ちょっとしたいざこざはあっても、陰湿ないじめとは無縁の学校でした。
一方、転校した先の学校は1学年3クラスの中規模な学校でした。
一クラスあたりの人数も多く、校庭も広い。
しかも高学年という、ちょっと人間関係的に難しい時期に差し掛かっていたこともあって、転校生のような目立つ存在へのアタリが強い。
よく男子からはちょっかいを出されました。
今思うと、「ははーん、あいつ、私のこと好きだったのだな」というのがなんとなくわかりますが(え?うぬぼれ?)。
そのちょっかいも、ガキっぽいというか意味不明。
一部の女子からは、突然無視された時期もありました。
それもあって、学校に行きたくないと母親の前で泣いたこともあります。
自分にも非が
いじめはダメ、絶対。
ですが、今、大人になって冷静に当時のことを思うと、私の側にも、そうされるだけの理由があったな、と思い当たるふしがあります。
転校生が一番やっちゃいけないことは何か、ご存知ですか。
それは、何かにつけて「前の学校では」と比較論を振るうことです。
同じ東京都内の公立小学校なのですが、どうしても前の学校の方が(少人数だったからか)学習のレベルが高く、子どもたちのお行儀もよかったんですね。
転校先の小学校は、家庭環境のばらつきも大きく、荒れている子もいました。
できない子に合わせて進む授業は私にとってはかったるく感じます。
それでも足だけはやたら速い子どもたちがいて、都会から来た私の目には、言葉は悪いですがまるで「動物園」のように映りました。
どうしても、そういう人たちと自分は違う、というのが態度に出てしまっていたんだと思います。
言葉ではっきりとは言わなくても、にじみ出てしまっている、ちょっとお高くとまっている態度。
そりゃー、そんな子とは仲良くしたくないですよね。
それ以外にも、以前の学校と転校先の学校とは異なる点がたくさんありました。
前の学校は子どもの数が少なかったので、給食は授業を受ける教室とは別の、ランチルームと称する空き教室に移動して食べたりとか。
校庭が土や砂や芝生ではなく、陸上競技場のような緑色のゴムみたいな素材で舗装されていたりとか。
そういう何気ない「ちょっとした違い」エピソード。
どっちがいい悪いではなく、単純に「違う」という話なだけなんですが、それを話すだけでも、「なんだこいつ、前の学校の自慢ばっかりしやがって」と思われていたのだと推測します。
すっかり馴染む順応性
それでも、子どもの適応力というのは我ながらすごいなと思うのですが、卒業するまでにはすっかりなじみました。
いじめも最初の数か月ぐらい嫌な思いをしただけで、「こちらが深刻に受け止めなければ大したことはされていない」と思うようにして、笑って受け流していたら自然となくなりました。
何より成績がクラスで一番よかったので、徐々に先生からもクラスメイトからも、一目置かれるようになっていきました。
運動系のクラブにも入り、いつも日が暮れるまで走り回って、立派に「動物園」の一員となって、無事、小学校の卒業を迎えます。
結局のところ、いつまでも以前いた学校や職場、地域のことを引き合いに出し続けていたら、周りの人は離れていっちゃうんですよね。
以前の経験は経験として大事にとっておきながら、環境が違えば、新しい頭に切り替えなくちゃいけません。
大人になってからも、子どもの時に身に付けた、「郷に入っては郷に従え」の精神と「頑張ってたらそのうち誰も文句を言わなくなる」という教訓は、その後の人生でも役に立っています。
新しい職場に異動したり、転職してきたときとかね。
たぶん、この先わが家が引っ越すことはないと思うのですが、うちの旦那が突然血迷って田舎暮らしする!とか言い出してどっかの地方に移住することがないとも言い切れません。
そうなっても「東京では…」みたいなことは絶対に言わないようにしようと思っています。
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