親子にも相性ってあるよね

女性子育て

はい、こんちには。

つむぎです。

親子ってさぁ、疲れるね。

 

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日曜の夜

子どもが大きくなるにつれて、休みの日は、だらだらと各々が好きなように過ごす時間が増えました。

ええ、それはもう。

全然寂しいとか感じませんね。

 

家に1台しかないテレビで、父親の好きなプロレスを延々観せられていた、不自由で昭和な子ども時代とは違います。

今はゲームにYouTubeにアマプラに、エンタメには事欠かない。

デバイスだって、何かしらは一人に1台以上ある。

 

だから家族が集まるのって、ご飯の時ぐらい。

ってことで、家族団欒と栄養補給のため、めんどくさいけど夕飯でも作りますかぁ…と、重い腰をあげてキッチンに立つ。

 

すると、中学生の息子がやってきてこう言います。

「親子丼の作り方教えて」

いいんだけどさ

「え。(自分で作るのもめんどくさいが、子どもに教えながら作るの、もっとめんどくせぇ)」

とためらう私。

 

「ほら、一人暮らしを始めたときにさ、困らないように」

って彼は言う。

 

それはいいことだと思う。

とてもいいことだと思うよ。

自活していく力は、ぜひつけておいていただきたい。

将来、奥さんや彼女が(仮にできたとして)ご飯を作ってもらって当たり前だと思うようにはなってほしくない。

一人で生きていくにも自炊はできるに越したことはない。

だからいいんだ。

いいんだけどさ。

 

君さ、この前の数学の点数、ヤバかっただろ?

それでこれまでちゃんと勉強やっているのか確かめたら、ワークとか問題集とか課題とか、ほったらかしなのが判明したばかりだろ?

それでも「心を入れ替えてちゃんと勉強するから」って、ゲーム禁止は免れたばかりだろ?

日曜日の夕方までさんざんゲームしてたから、そろそろ勉強するんじゃないのかい?

 

2年後の今頃、まともに高校進学できるかどうかも心配なレベルなのに、それすっとばして今から「一人暮らしするときに備えて」料理を身につけるって。

なんか違くないすか、ソレ。

って母ちゃんは思うわけ。

ああ、そういえば

そんな息子に向かって「あんたは家事より勉強してなよ」と。

ここまで出かかって、ふと思い出す。

自分の中学時代を。

 

私は父親からこう言われていた。

「勉強ばっかしてないで家事やれよ」と。

 

中学時代、私はとにかく部屋にこもって勉強したり本を読んだりしていた。

あの頃、特に父親と話をした記憶もない。

部屋にいると父親が入ってきて、

「部屋きたねえな片付けろ。お前は女なんだから母さんの家事を手伝え。勉強ばっかして何になる」

と小言を言う。

父親が部屋から出ていくのを、ただひたすら無言で待つ。

そういう反抗期でした。

 

うちの父親が、息子である私の兄になんて言っていたのかは知りません。

私が女だったから、余計にうるさかったのかもしれないけど。

今考えても、あんまり幸せじゃなかったなぁ、あの頃。

うまくいかない組み合わせ

教育とか、学問とか、そういうの全般を軽んじている父親でした。

そしてその血は私をすっ飛ばして、うちの長男に受け継がれたらしい。

隔世遺伝というやつですか。

 

「勉強して何になるの」

「それより親子丼の一つも作れた方が、よほど役に立つ」

と、のたまうあたり、やはりうちの父と長男はすごく気が合うと思う。

 

長男は、うちの実家に子どもとして生まれてきたら、とても幸せだったんじゃないかな。

数学の点数が悪かろうが「親子丼を作りたい」と言う子どもの方が、あの家では好まれたはず。

 

私や夫との考え方が違いすぎてしんどいので、長男はしばらく実家で預かっといてほしい、とすら思う。

その方が居心地良さそうだもんな。

 

そんで、もし長男が将来結婚して、子どもができたとしたら、ですよ。

真面目に勉強する自分の子に向かって

「そんなのいいから、家事しろよ」

とか言ってそう。

ああ、孫がかわいそう。

 

もうさ、そしたらさ、孫ちゃんはさ、おばあちゃん家においで。

思う存分勉強させてあげるし、本も好きなだけ買ってあげるし、高校英語ぐらいまでならおばあちゃん、教えてあげられるからね。

うん。

そうだよ、そうしなよ。

先のことばかり心配しても

ああ、いかんいかん。

長男のことで頭が痛すぎて、未来の、まだ存在すらしていないかわいい孫(しかも勝手に勉強好きなキャラ設定)に話しかけてしまった。

 

どうしたらいいんでしょうね。

考え方が合わない親子。

 

親からあーだこーだ言われたけど、結局、私は結婚して家を出るまで家事はしなかったわけで。

そりゃ、家事できなさすぎて結婚当初は苦労したし、一人暮らし歴の長い夫からは「そんなことも知らないの」みたいな顔はされたけどさ。

料理も必要だったら覚えるし、そのうちできるようになる。

 

答えは出ている。

これだけ相性の悪い親子の場合、親のアドバイスは届かない。

言うだけ無駄。

 

だったら、私も覚悟を決めるべきなんでしょうけど。

必要になったら本人は勉強するし、そのうちできるようになる。

本人が必要性を感じず、勉強しなかったとしても、それはそれで彼の人生。

私の知ったこっちゃない。

そう思えたら、どんなにラクだろうなぁ。

 

自分の人生では「あの時、家事やっておけばよかったなぁ」って思うことはほとんどなくて。

「ちゃんと学生の時から、勉強やっといてよかったなぁ」と思う機会の方が、圧倒的に多かったもんで。

そうやって息子のことは割り切って諦めるっていうのは、どうしても抵抗があってさぁ。

 

そんなことを考えつついただいた、息子の作った親子丼。

まぁまぁ、うまかったんですけどね。

 

 

↓こうして母の味は受け継がれたのであった。
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プロフィール
つむぎ

都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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母さん、あんまり無理しちゃいけないよ

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