あ、どうも。
つむぎです。
息子たちが、通知表をもらって帰ってきました。
コロナのせいで1学期ごとの評定がつかず、今年度は上半期としての評定が今ごろ出された形です。
自信満々だった長男
中学に入学し、これまで2回の定期テストを受けた長男。
試験期間中、大して勉強している様子がなく。
テスト前日もゲームをする余裕を見せていました。
それでも、得意科目では90点台を取り「クラスの男子の中では1番だった」と言うなど。
だからまぁ、上の下?悪くても中の上?ぐらいなのかなぁ、と本人も親も思っていました。
通知表を受け取るまでは。
あらまぁ
もらってきた通知表を差し出す息子の顔が冴えません。
それを見て予感はしていましたが、ドキドキしながら中を開くと。
なんていうか、…普通?
すんげー、普通?
教科によって凸凹はあれど、平均するとごくごく平均的です。
可もなく不可もない。
箸にも棒にもかからない。
そんな感じ。
それもそのはず、評定は定期テストの点だけではなく、日ごろの小テスト、授業への参加態度、提出物の状況、課題への取り組み方などが総合的に判断されます。
定期テストよりも前の三者面談で担任から指摘されていたのですが、長男、とにかく提出物がルーズ。
その面談後に親から喝を入れたものの、本人にどこまで響いているのかわかりません。
先日の授業見学でも、積極的とは言い難い授業への参加態度。
シンプルな数字の裏には、先生たちからのメッセージが込められているような気がします。
「テストで点数取ったからって、調子乗んなよ。そんなんじゃ内申点はやれねぇぞ」という。
ノーマークだった次男
長男に比べても、素直な性格で親の言うことをよく聞く次男。
すっかり安心していました。
ところが、先日にはこのような事態が発覚し、
親の知らないところで、出すべきものが出ていない、やるべきことをやっていないことが判明。
それもあるのでしょう。
小学校の成績表で、こんなことになるとは思わなかった。
こいつも、オール「普通」。
これは結構、由々しき事態です。
というのも、今はありゃりゃな長男でさえ、次男の学年の時にはほとんどが「たいへんよくできました」だったからです。
このままいくと次男もマズい、大変なことになる、という予感がします。
親の期待通りにはいかない
中学時代はそれぞれの地元で無双していた夫と私です。
2人とも、親から何も言われずとも勉強し、オール5が当たり前でした。
「うちらの子だから大丈夫でしょ」と、どこかで油断していたのかもしれません。
自分らの遺伝子への、かすかな期待が捨て切れていなかったのも事実です。
「平均が取れていればそれでいいではないか」という思考にはすぐに切り替えられず。
現実を受け入れるのに、その日だけはアルコールが必要でした。
忘れてしまいたいことがあったときには、飲んで飲んで飲まれて飲むしかないじゃない。
その後も日々、自分に言い聞かせています。
勉強がずば抜けていなくたって、彼らには彼らなりのいいところもあるはずだ。
いい学校に行って、いい会社に行くだけが幸せじゃない。
ほら、私だって父親からは「女は勉強より家事をしろ」と言われていたのに勉強ばっかしてたんだから「親の期待に沿えなかった」という点では彼らと同類だ。
よく男の子は、後から伸びる、とも聞きますが。
それって放っておいてもなるものだろうか。
何も言わなければ、ずっとこのままなんじゃないだろうか。
それよりもっと、親の関与を増やすべきだろうか。
あれこれ考えますが、最近よく聞く「教育虐待」という言葉がちらついて、
これ以上、息子たちにハッパをかけるのもためらわれます。
いったい、どうすればいいのか。
ロールモデル
こういう時、参考にしたいモデルがいます。
リリー・フランキー原作の『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』に出てくるオカンです。
映画では樹木希林さんが演じていました。
東京の美大に通う息子の学費のために、筑豊の小料理屋で一生懸命働くオカン。
サボってばかりでまじめに大学に行かない息子が「卒業できない」と電話で言ってきた。
それを聞いた後、呆然としながらも、彼女が何度もつぶやくセリフが印象的でした。
「な~んで、がんばれんかったとかねぇ・・・」
息子を責めるでもなく、叱るでもなく。
まるで独り言のように。
そして、残念ではあるけれど、ありのままを受け入れて、気持ちを切り替える。
「もうちょっとお母さんも仕事をがんばるから、ちゃんと卒業しなさい」
と穏やかな口調で息子を励ますオカン。
初めて映画を見たとき、なんで希林はそこでもっと怒らないんだろう、と疑問でした。
なんでこんな、フワッとしてられるんだろうって。
短気で不寛容な私なら、本人がちゃんとやらないんなら、仕送りも打ち切って退学させちゃうな、と思ったんですよね。
でも、これぐらい、ゆるーい方がいいのかもしれない、とも最近思う。
将来子どもが、リリー・フランキーみたいになったって、いいじゃないか。
なんか人間らしくて。
青筋立てて怒っても、一向にわが家の息子らは変わろうとしないし。
通知表やテストのたびに大酒かっくらってたら、オトンとオカンの肝臓がもたないし。
受け入れていかないとさ。
そして、ありのままを受け入れるってことが、後々、じわじわと効いてくるんじゃないかという気もする。
その後の親子関係に。
特に、この映画を見た後は。
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