やってはいけないワーキングマザーの転職NGと注意点

矢印の標識仕事

今日も元気に、しがないワーママをやっている私ですが、これまで何回か転職を経験しています。

転職に至った経緯や実際に転職した経験を振り返ってみると、つらい思いもしたし、後悔することも、学んだこともありました。

そんな私の経験から、働く母が転職するときに気をつけてー!というポイントをまとめてみました。

 

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衝動的に「もういや!」と後先考えずにする転職

今までの職場で、衝動的に辞めて行った方を2人知っています。

一人はしばらく休職していた方で、退職日に会社に来たかと思ったら、

「俺がこうなったのは、お前らのせいだ!」

と言い放って去っていった男性。

もしこれ、アメリカだったらライフルとか乱射されてたのかもしれないと思うとぞっとします。

 

もう一人は、転職してきたばかりで2週間が過ぎようとしていた時、

仕事のことで先輩から度重なる注意を受け続けて我慢が限界に達したらしく、

仕事の途中で「私、もう辞めます!」と叫んで、

荷物をつかんで飛び出したきり二度と会社に現れなかった女性。

社会人として、大人としてどうなんだ、という態度ではありますが、衝動的に退職するのはちょっと待った方がいいと思います。

 

働き続けられない、もう無理と思ったら、

「その会社で、できることをすべてやったか」

を振り返ってほしいなと思います。

 

それは仕事のうえで「もっと頑張れるだろ」と自分の努力が足りないことにダメ出しするという意味ではありません。

働き続けられないと自分が感じている問題について、上司、同僚、先輩、組合、労基署、産業医、メンタルヘルスのカウンセラー、町の心療内科、あらゆる方面に、手遅れになる前に、SOSを出すなり、相談するなりのアクションを起こしたかどうかです。

先に例に出した2人も、もうちょっと、そこに至る途中でやりようがあったんじゃないのかな、と思うわけです。

もちろん、相談し尽くしても訴え続けても解決しない問題だってあると思うのですが、解決しようとアクションを起こしたうえでの結論ならば、自分の中での納得度が違うはずです。

やれることはやった、だけど解決しなかったから退職ということであれば、その会社への未練も断ち切れます。

が、やれたかもしれないと思うと、ずるずる引きずることになってしまいかねません。

うつ状態のままで決断する転職

楽しく健康に働いていられたら、なにも転職なんてする必要ないわけですが、結構な割合で、うつ病、またはうつ状態が退職や転職に結びつくケースをよく聞きます。

これは私の体験談でもあるのですが、眠れない・食欲がない・気分がふさぎ込む・楽しいことも楽しめない・ふとした拍子に涙が出て止まらない、といった心身の状態がありました。

そういう状態のときは、体だけでなく、思考もちょっと普段とは違うベクトルに向かっていきがちでした。

自分の能力を過小評価してしまう

うつ状態のとき、人は自分のことをマイナスに考えすぎてしまいます。

例えば、得意ではないことを要求される仕事でうまくいかないとか、仕事の相手や同僚から何か嫌なことを言われたとき。

健康な状態なら少し落ち込んでも、時間がたつにつれて忘れたり立ち直れるものですが、うつ状態のときは

「自分にはこの仕事をする能力がない、向いていない」

などと考えがちです。

起きている事象を、いつも以上に深刻にとらえ、それを自分のせいだと過度に責めてしまうのです。

自分のまわりもマイナスに捉えてしまう

今振り返ると、周囲の同僚や上司も子育て中の自分にかなり気を遣ってくれていたように思えるのですが、悩みに悩んでいた当時は、たとえ言った側に他意がなかったとしても、言われたことを悪い方悪い方へと考えてしまう思考を止められませんでした。

そうすると必要以上に、「自分は不当に扱われている」とか「あの人のせいで」といった被害妄想的な考え方に陥ってしまいます。

起きた現実以上に周囲の人や物事に対して深読みしたり、疑いの目で探るようになってしまい、事実に基づいた冷静な判断ができなくなります。

周りにうまく助けを求められない

自分一人でつらいこと、悲しいことを、内に内にため込むようになります。

「私、つらいんです」と助けを求められるのならいいのですが、厄介なのは他人に弱みを見せたくないと思ってしまう変なプライドです。

うつ状態なら心療内科に行って診断を受け、服薬したり休職したりといった本来の対処をするべきなのに、自分がうつ病になるなんて許されない、休職するなんてありえない!と頑なになっていき、周囲からの理にかなったアドバイスも、素直に聞けなくなってしまいます。

このようにうつ状態になったときの状態を振り返ると、「冷静で合理的な判断ができていない」ことに気づきます。

こういうときに転職のような大きな決断をすると、体調が回復して正常な判断ができるようになったときに、「どうして転職なんかしたんだろう」とになりやすいんです。

まずは、うつ状態になった自分を受け入れて、治療を受けることが先です。

うつは風邪のようなもので誰でもかかる可能性がある。

そして長引く人もいるけれど、時間をかけて治すことだってできる。

休職することで周りに迷惑をかけているような気がしても、とるべき最初のステップは転職ではなく、少し休むことです。

 

ブラック企業の場合は一刻も早く逃げた方がいいのかもしれませんが、それまで問題なく働けていたのに、あるきっかけ(異動や昇進、仕事上でのミスや人間関係など)でうつ状態になったのなら、退職・転職は慎重に考えたほうがよいと思います。

一時的な気分の落ち込みで積み上げてきたキャリアを棒に振ってはいけません。

うつ病のとき、うつ状態にあるときは退職・転職のような大きな決断をすることは、お勧めしません。

本当にほしいものが手に入るか吟味せずにしてしまう転職

転職したい!

ではその転職であなたは何を手に入れたいですか?

あなたが探しているのは時間の余裕?

通勤時間の短縮?

能力に見合った評価?

もっと上の収入?

仕事のやりがい?

金のオノ?それとも銀のオノ?

何が最優先なのか、自分にとって何が一番大事なのか、己を知るというのが一番難しい、でも妥協してはいけない点だと感じています。

 

就職氷河期に内定をもらって働き始めた同年代の方たちにとってあるあるかもしれません。

「何をおいてもやりたいこと」というよりも、「せっかく入れたからここで」という感覚。

密かに抱き続けた「いつかは好きな仕事を」という思いで転職されることもあるかもしれません。

 

「ずっとやりたかった仕事でのやりがい」を目指して、いざその仕事に転職してみたところ、仕事の内容は思っていた通りでとても気に入っていたけれど、数か月たつとだんだん、「拘束時間や待遇面での不満」がむくむく膨らんでしまう、とか。

最終的には、その不満が「仕事内容については満足している」気持ちを上回るようになるかもしれません。

それは、単なる間違いや失敗ではなく、「思ってたのと違う、ということを肌で感じることができた貴重な経験」には違いありません。

 

これ、実際にはすごく難しいんですけどね。

やってみないとわからないから転職してやってみる、という気持ちも大事なんです。

やったことのない仕事はやってみないと好きか嫌いか判断することはできませんから。

でも、転職する前には十分、それこそ悔いを残さないように、自分自身の心のなかでよーくシミュレーションした方がよいと思います。

メリットとデメリットを書き出す。

収入が変わるなら家計がどうなるか将来にわたっての試算をする。

毎日の生活に必要なゆとりは確保できるのか、実際の通勤時間帯に電車に乗ってみる。

勤務条件(残業や休暇など)はきちんと情報収集してわからない点は質問する。

経験者に話を聞いてみる。

家族と話し合う。

考えうることは全部考えた、それでもやってみて違ったら、それも経験、仕方がないと割り切ることができます。

その仕事についたら生活がどう変わるのか、受け入れられる変化なのかそうじゃないのか、できる限りの情報を集めてシミュレーションをした後だったら、思い切って飛び込んでほしいと思います。

不測の事態に対処できないほどのキャパ上限ぎりぎりの転職

キャリアアップを目指して、または自分のやりたいことを追い求めて転職する場合には注意が必要です。

今の仕事では、自分の能力を活かし切れていない、こんなところでくすぶっていたくない、と考えて上を目指して転職に踏み切る場合。

独身やDINKSなら、もうバリバリやっちゃってください、と思うのですが、子どもがいると話が違ってきます。

特に、今よりも残業が増え、仕事の内容も激務になっていく時に、それでも家事や子育てをこなしていけるかという点は重要です。

子どもが発熱したり病気にかかったりしてお呼び出しがあるのは想定内だとしても。

急に入院となったときは?

または、夫の転勤が急に決まったら?

単身赴任してもらったとしてもワンオペでやっていけるのか?

自分が長期出張する間どうやってしのぐのか?などなど…。

 

不測の事態というのは、考えだしたらキリがないし、それを恐れて一歩も踏み出すな、とは言えません。

ただ、転職という大きな決断をするときは、そうした不測の事態が起こったらどうするかを、ある程度はきちんと考えておいたうえで、決めてほしいと思います。

起こらなかったらラッキーだけど、子育てしていればいろんなことが起こりえます。

いざという時に家族や子どもにしわ寄せがいってしまったり、家庭生活が回せない、という事態はなるべく避けたいものです。

 

ある程度、そうした事態に対応できる余地をあえて残しておく、というのも必要な戦略です。

100%の力を出し切って食らいついていくようなハードな仕事をするなら、自分がその100%を出し続けられるようなサポート体制は万全か、万が一の備えが用意できているかを考え、家族とよーく話し合ったうえで頑張ってほしいと思います。

よーく考えよう

転職には希望やわくわくもありますが、同時に迷いと不安と若干の後悔がつきものです。

ワーママだとそこに、子どものお世話というタスクが乗っかり、家庭生活を回すというミッションがつきまとい、予測不能な子どもの怪我や病気が降りかかってきます。

何回か転職をしてみての率直な感想としては、転職してよかったなと思う面と、これなら転職しなきゃよかったかなと思う面のどちらもあります。

やってみなきゃわからない、というのも確かに真実です。

どちらにしても自分の中の「よく考えて自分の心に従って決めた」という納得できる気持ちが一番大事かな、と思います。

働いていれば誰でも一度や二度は頭をよぎる「転職しようかな」。

一度きりの人生ですから。

納得できるまで、妥協しないで、突き詰めて考えましょう。

 

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プロフィール
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都内在住のアラフォーのワーママ。
フルタイムのオフィスワーカーです。
夫と男児2人(中学生と小学生)の4人家族です。

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母さん、あんまり無理しちゃいけないよ

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