こないだお散歩してて気づいたんですけどね。
わが家の周りは住宅街ですが、ここ最近、新しい学習塾が立て続けに2つも開業しました。
「完全個別指導」とか「段階別の指導で合格までサポート」とか、なんとか、かんとか。
そのほかに昔からある古ーい学習塾と、駅前にも有名な塾が複数あります。
少子化の時代に逆行してるように思いますが、採算とれるんですかね。
仕事は将来ロボットにとって代わられる?
少し前の話題ですが、こんな記事がありました。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」。
アメリカのデューク大学のデビットソン氏が2011年8月にニューヨークタイムズ紙のインタビューに答えて、語った予測です。
また、イギリス、オックスフォード大学のAI(人口知能)研究者のオズボーン氏は、 「人間が行う仕事の約半分がコンピュータに奪われる」 と、衝撃的な予測をしました。
そして、あと10年で「無くなる仕事」「消える仕事」を名指ししていました。
AIの急速な発達で、これまで、人間しかできないと思われていた仕事まで代替されてしまうのは、SFの中や遠い未来の話ではなくなってきています。
戦々恐々となったのは私だけではないはず。
子どもにこうして生きていけとは怖くて言えない
そんな未来が予測されている中、悩ましいのが、子どもたちへの教育ですよ。
今ある仕事がなくなって、現時点で存在すらしていない未知の職業が大半になるということは、ですよ?
もう、子どもたちに向かって 「手に職つけた方がいい」 「こんなスキルを身につけたら将来役に立つ」 などと、下手にアドバイスできないってことなんですよ。
古い教育を受けてきた大人が、過去の人生経験に照らして、子どものためを思って授けた知識や知恵や人生訓なんか、彼らの将来に役に立たないかもしれない。
このスピードでいきますと、「これから必要になるぞー」と言われている比較的新しい領域のプログラミングや、グローバル社会を見据えた外国語などのさまざまなスキルを一生懸命学んでも、それがすぐに陳腐化してしまうかもしれません。
学校の勉強は役に立つのか
今は考える力が重視され、択一式でなく自分の考えを書かせるような受験形式も出てきてはいるようです。
でも、まだまだ一般的な受験勉強って必ず正解があって、マルかバツか、正しく答えられるか。
そこで合否が決まる。
いかに速く、正確な答えにたどり着けるか、が唯一の指標となっています。
でも、今の社会で求められているのはそういうことじゃない。
与えられた問題をただ答えられるだけでは、意味がなくなってしまう。
そんなのはコンピューターに任せておいた方がよっぽど速くて正確なんだから。
すでに人工知能は、大学入試だとMARCHレベルの実力をつけているらしいですしね。
AIにも不得意なことはあるとはいえ、ちょっと空恐ろしいですね。
うーん、負けるな、子どもたち!
どんな力をつけていけばいいか
じゃーこれからは、どんな力が必要なのか考えてみました。
- 我を忘れて没頭し、自分で興味のあることをトコトン突き詰めて考える力(熟考しすぎて卵の代わりに時計をゆでてしまったアイザック・ニュートン的な?)。
- 失敗を恐れず、あきらめずに試行錯誤して解決していく力(成功するまでチャレンジし続けたトーマス・エジソン的な?)。
- 人々の生活や常識を一変させてしまうような、今世界に存在しない革新的なものを創造する力(iPhoneの開発において決して妥協しなかったスティーブ・ジョブズ的な?)。
- みんなが当たり前と思って見逃されていることに、「なぜなんだろう?」「どうしてこうなってるんだろう?」と問い続ける力(赤と青のジャージでおなじみ、テツandトモ的な?)。
従来もてはやされた 「学校の成績が良い」 「勉強ができる」 というのとは、違った面が評価されていくのでしょう。
もちろん基礎的な学力は必要ですし、学校の勉強も大事ですけど。
今存在しない新しい仕事が次々に生まれてくる時代になったとき、もっと必要になってくるのは、アントレプレナーシップ(起業家精神)だと思うんです。
別に必ずしもみんながみんな脱サラして起業するとか、個人事業主になる必要はありません。
どこかの組織に属していたとしても、主体的に自ら「コト」を起こしていく力とでもいうのかな。
ただただ、AIに取って代わられて仕事がなくなっていくのを指をくわえて見ているのではなく。
あるいは、1980年代半ばの貿易摩擦で日本車を打ち壊すアメリカの労働者のようになるのではなく。
仕事が、
「ないのなら 作ってしまえ ホトトギス」
と考えられる人が勝ち残っていくのでしょう。
ただの学習塾なんか作ってる場合じゃないだろう
世の中にないモノやサービスを生み出すために知恵を絞ることは、あらゆるビジネスで必要になっています。
親としては、そういう力をわが子に身に付けてほしいんですよ。
一部の企業ではこうしたニーズに応えて、子ども向けにアントレプレナーシップをはぐくむプログラムを開発しています。
人の役に立ってお金をもらうとはどういうことなのかを実感させるため、ワークショップを通じた会社設立、事業計画、商品企画・製作、疑似通貨を使った販売体験などなど。
中には、本物の信用金庫の融資担当者を呼んできて、子どもたちに事業計画をその人たちの前でプレゼンさせ、「それじゃお金は貸せないな。計画作り直しておいで」などと言われてプチ挫折も味わいつつ、イチから考え、会社を作る疑似体験ができる本格的なプログラムもあるんですよ。
こういうの、学校でやってほしいと思うんですよね。
でもまぁ指導要領とか?
いろいろ難しいんでしょ?
そうすると、あまねく日本の公立学校が取り入れるようになるのは、だいぶ遅くなりそうなんで、民間の教育産業もっとがんばれ!って思うわけです。
もしあなたの家の近くにそういう、アントレプレナーシップを育てるプログラムを導入した教室があったら?
学校の成績や入試までしか対応してない供給過剰な学習塾よりも、よっぽど通わせてみたいと思いませんか?
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