少し前の話ですが、某アイドルグループの子が、大晦日の国民的音楽番組でサプライズ的に卒業を発表するという出来事がありましたね。
当時も「番組の私物化」とか「他の歌手に失礼」とかいろいろ言われたようですが。
ファンにとっては大変なことだったのでしょうが、多分、大半の人の反応は、
「…ふぅん」
ただ「ポカーン」とした人が多かったのではないかと。
最近は、当時よりももっと加速して、大衆文化というものがどんどん崩壊していっているのを感じます。
ネット上で目にする情報も、パーソナライゼーションされているので、見る人によって違うんですよね。
私と、あなたで、YouTubeで1本の同じ動画を見たとします。
見終わった後にレコメンドされてくる動画は、これまでの視聴履歴によって全く違うワケです。
土曜23時台に「ねるとん紅鯨団」を見た後は、ほとんど全員が「夢で逢えたら」 を見ていた私たちの頃とは違う(子どもは早く寝ましょう)。
最近のコミュニケーションでは、SNSで自分の境遇と似た人や興味関心が同じ人としかつながっていない。
だから仕方ないのでしょうね。
アイドルの運営側が、「日本中の誰もがこのグループに熱中している」と勘違いしてしまうのも。
つながりの外にいる人とはほとんど断絶していて、共通する話題がない状態なのですから。
パーソナライゼーションの功罪
テレビが全盛期だった頃には、関心があるかないかに関係なく、音楽番組を見れば、その時代に流行っている歌が耳に入ってきていましたね。
カラオケで誰かがふざけて入れた、90年代ヒットメドレーも、なんとなくは通して歌えてしまう。
ところが、家族がそれぞれにスマホやタブレットを持つ時代では、興味のない「必要じゃない情報」は簡単にシャットアウトすることができる。
情報が氾濫していて、決して全部の情報を追うことなんて不可能ですから、効率的に関心ごとについて情報収集できるのはパーソナライゼーションのおかげです。
でも、そのおかげで全体を捉えるのが難しくなってしまって、気をつけていないと知らないうちに視野が狭くなっちゃうという危険性もあるのかなぁと。
だから、私も「誰が卒業しようが知ったこっちゃねぇし」とAKBをばかにしていられないのです(結局、名指ししちゃうパターン)。
実際、ドームとかでやってるやつじゃない「本当の」選挙があった時の話。
私のSNSのタイムライン上には、子育て施策の充実を望み、選挙に行って世の中をよくしたいと思っている人のつぶやきばかりが溢れていました。
でも蓋を開けてみたら、別に子育て施策に熱心な議員が大量に当選したわけでもないし、そもそも子育て世代も若者世代も投票率がひどかった。
自分とつながっていない世界の方が、本当ははるかにデカかった、ということを思い知らされたわけ。
世の中を公平に冷静に見ようとしても、どうしても普段から触れているコミュニティの影響力は大きいもので、色眼鏡を外して見るのは、難しいものなんだなぁと感じました。
抱いている危機感と開き直り
いつも読んでくださる方ならお気づきの通り、私が書いているこのブログでは、主に私の若い時に流行ったネタを入れ込むことが多いです。
やめられないんです、ほとんど病気みたいなもので。
たまに読者の方から「ドンピシャ世代です」「懐かしすぎww」的な感想をいただくこともあります。
喜んでいただけるのは何よりも嬉しい。
ただ、これもいつまで楽しんでいただけるものなのだろう、と不安になることがあります。
私が書いている内容に「ああ、あれねw」と分かってもらえるのは、同じ時代を共有してきた世代に限られるわけで。
すでに平成生まれの方たちには、この記事を読んでいる現在も進行形で「この人、何言ってるんだろう」って思われてるかもしれないし。
でも、まぁ、いいか。
楽しんで読んでくれる人が1人でもいるなら。
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