少し前に、地域の公共施設で電子工作プログラミング教室がありました。
面白そうだったので、長男を連れて行ってきたときの話です。
プログラミング教室にコンピューターおばあちゃん
一般の方向けに募集されていたその講座は、特に対象年齢などが決められていませんでした。
小学生向けではないかもしれないと思い、問い合わせると、
「キーボードでアルファベットが打てるなら大丈夫です」とのこと。
今回はあくまで『入門編』ということでした。
実際参加してみると、見事なほどに年齢層がバラバラです。
どちらかというと中高年の方が多かったようですが、小学生も5人ぐらいいました。
やはり小学校でもプログラミングが導入されることを見据えてでしょうか。
年配の男性参加者は、退職した元エンジニアとか、PCいじりが好きそうな方たち。
私にはよくわからない用語を駆使して、講師の方と話していました。
そんな中、異彩を放っていたのが、一人の「おばあちゃん」です。
ちょっと背中の丸まった、可愛らしいおばあちゃん。
なんかこたつでお茶飲んでるのが似合いそうな。
そのおばあちゃんは、人懐っこく、思ったことをすぐ口にしてしまうタイプなのでしょう。
講師の説明にいちいち
「へー」
「あらまあ」
「知らなかったわー」
と人間味あふれるリアクション。
長年培ったコミュニケーション能力を発揮して、休憩時間にもほかの女性受講者と初対面にもかかわらずおしゃべりしまくっています。
で、私も話しかけられたのですが。
なんとこのおばあちゃん、家にPCがなく、触ったこともないとのこと。
導入部分の講師の話を聞いても、難しくて全然わからないと言います。
・・・。
いや、なんで参加しようと思ったの。
喉まで出かかった言葉を飲み込み、
新しいことを学ぶ意欲が素晴らしいと思いますよ、と。
さすがに厳しかった
講師の説明が進むにつれ、受講者の電子工作はどんどん完成に近づいて行きます。
しかしながら、案の定というかなんというか、おばあちゃんは全くついてこれていない。
ほかの受講者で、メガネをかけた優しそうな男性と、うちの長男が、迷路に迷い込んだおばあちゃんをサポートしてます。
私が気になったは、そのおばあちゃんの、すぐ隣に座っていた男性です。
年は50代でしょうか。
シカトすんなや
この男性、隣で
「あら困ったわ、どれかしら。」
「えっと、どこをクリッとしたらいいのかしら」
(クリックのことをずっと「クリッと」と呼んでいた)
と誰もが聞こえる声でSOSを発するおばあちゃんを、ことごとく無視しています。
先ほどのメガネの男性とうちの長男は、通路と机を挟んだ席から、おばあちゃんが困っていないか気にかけてるのに。
この男性は隣にいながら、我関せず。
ルーターを共有したりする関係で、周りの方がケーブルを手繰り寄せるのを手伝ってあげても、礼のひとことも言いやがりません。
何なのこいつ。
教室の後ろから見ていて、だんだん腹が立ってきました。
講師の出す課題をすぐクリアするので、そこそこコンピュータに詳しい人なのだと思います。
だったら困っている横のおばあちゃんを助けてやれや。
自分だけよければ、ほかの人のことは知らんぷりですかい。
反面教師
プログラマーも、将来なりたい職業の一つの長男。
やはり親としてもこの先、ITに詳しくなってくれたら、と思っています。
2030年には、数十万人単位でIT人材が不足するともいわれています。
ただ、たとえどんなにプログラミングに精通していようと、どんなに高度な技術を持っていようと、忘れてほしくない。
他人に無関心で、困っている人を平気で放っておけるような人間には、なってほしくないです。
分からなくなったところを、長男が助けてあげるたびに、
「あらー、あなた若いのに、すごいわねぇ」
と、まるで孫をほめるように目を細めるおばあちゃん。
長男も
「僕、何だか、いいことした気がする」
と嬉しそう。
そうだ。
いいぞ。
君はその調子でいってくれ。
↓参考にさせていただいています
ロボット教育プログラミングとレゴ
子供を賢くする方法
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