これをお読みいただいているのは、共働きのワーキングマザーの方々が多いと思うのですが、それでも、夫婦の間の対等な関係って保つのがなかなか難しくないですか?
収入が多ければ偉いの?
夫婦の間でも、お互いを個人として尊重するべきじゃないの?
母親が自分のやりたいことを優先するのはいけないことなの?
そんなモヤモヤする時にオススメの映画がこちら。
マダム・イン・ニューヨーク
主人公は、インドのごく普通の主婦シャシ。夫と子供に尽くすことが務めだと信じている。たとえ、夫や子供に感謝されなくても、認められなくても、だ。しかし、そんな彼女が英会話という小さなきっかけを通して、それまで抱いていたコンプレックスをはねのけ、ひとりの女性としての誇りと自信を取り戻す。
私は数年前に、ある女性向けのイベントで上映されたのを観たのですが、いろんな場面で共感の嵐でした。
物語の冒頭はインドが舞台。
主婦のシャシはお菓子作りの得意な専業主婦。
夫からは「お菓子作りしか能がない」みたいな言い方をされ、子どもからも「英語が話せないお母さんなんて恥ずかしい」と言われてしまう。
でも基本、「自分さえ我慢すれば…」という感じで感情に蓋をして生きている主人公。
「こんな夫は嫌だ」という要素を集めたような、思いやりや配慮のない言動ばかりの夫が本当にムカつきます(笑)。
働いている自分だったらもうちょっと自己主張するのに、という場面もありますが、自分の母親が専業主婦で、家庭内での発言力や立場が弱かったので、お母さんこんな気持ちだったのかなーとも思いました。
そんな彼女が姪っ子の結婚式の手伝いのために単身渡米。
一念発起して、ニューヨークの英会話スクールに通いだします。
そのスクールのクラスメイトがみんなキャラが立っていて、お国柄とかも表現されていて、すごく楽しそう。
海外の語学学校ってこんな感じなんですかね~。
留学とかしたことないからすごく憧れます。
クラスメイトのフランス人シェフに熱烈アタックを受け、一人の女性として扱ってくれることに喜んだり戸惑ったり、きゅんとする要素もちゃんと盛り込まれています。
そうか、英語が話せたら、それだけで恋愛対象も拡大するんだなー。
まぁ、今となっちゃ、拡大したところで何がどうなるわけじゃないけどさ。
その彼との会話で「男が料理をしたら芸術だけど、女が料理をしたら労働だ」みたいなことをため息交じりにシャシが言うところがあって。
世界中の女性がそう思ってんだな、と妙な親近感が生まれました。
ちなみに、こないだ職場でインドからの出張帰りの方からのお土産で、ラドゥという主人公が作っていたお菓子を初めていただくことができました。
素朴な味でおいしかったです。
結婚式が近づき、夫と子どもたちもニューヨークへやってきて合流します。
家族との再会はうれしいけれど、自由に英会話教室に行くことができなくなってしまいます。
隠れて授業に行っている間に、息子が怪我をしてしまい、自分を責めて英語学習を諦めようとするシャシ。
母親としての責任と、自己実現欲求の間で揺れる主人公に激しく共感です。
シャシが、トラブルを乗り越えて結婚式でスピーチをするシーンでは涙が止まりませんでした。
私が期待していたエンディングとはちょっと違ったんですけど、見終わった後にさわやかな気持ちが残る、とても素敵な映画でした。
シャシが英語を学んで、自分の考えを話せるようになるに従い、生き生きとしていく様子を見ていると、英語を勉強しなきゃと思うのに、忙しさを言い訳になかなか出来ていない私のモチベーションも上がります。
でも、それ以上に、物語の根本にあるのは、他人から何か言われても、自分で自分の限界をここまでと決める必要はなく、いつだって自分から手を伸ばせば新しい世界があるし、うんざりな日常も変えていくことはできるんだ、というメッセージでした。
世界中の女性が共感したというこの映画、機会があったらぜひ。
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