今度、仕事の関係で知り合いになった研究者の方が、本を出版されることになりました。
「まんがでわかる」だらけの日本
この研究者の方が書かれた著書というのが、学術的なことをわかりやすく噛み砕いて具体的なデータとともに示すという本で。
内容に関する深い知識もさることながら、それを周辺知識のない素人にも伝わるように、興味を持ってもらえるように書くのが大変だった、というようなことをおっしゃっていました。
そんな話の流れで、海外でベストセラーとなる本は、必ずしも読みやすさ・わかりやすさを追求したものではないよね、と。
「サピエンス全史」など、時に非常に読み応えのある本だったりする。
なぜ、ああいう本が海外ではベストセラーになるのに、日本ではそれをもとにした「まんがでわかるシリーズ」ばかり書店に平積みされているのか。
といったような話になりました。
読書用の体力と知的スタミナ
その方はアメリカに留学されていた方ですが、留学中はものすごい量の書籍や論文を読まされるとおっしゃっていました。
めちゃめちゃ頭の回転が速い切れ者の彼でも、当時は寝る時間を削って文献にかじりつく日々だったとか。
他方、私のように日本で大学を出た人間には、そこまで「本を読まされたー」という記憶はありません。
一部の「本の虫」さんたちを除くと、そもそも、全般的に日本の学生は本を読むことに慣れ親しめてない気がします。
膨大な読書量で頭を鍛えるということをしてこなかった。
だから分厚い上下巻の世界的なベストセラーを前にしても、「読書用の体力」とか「知的スタミナ」みたいなものが足りない。
それで、そんなスタミナがなくても簡単に読めそうな「まんがでわかる○○」に安易に手を伸ばしてしまう。
その研究者の方は、そんな状況に危機感を募らせていらっしゃるそうです。
「サッカーで例えると、国際試合に出場しても90分間走り切る体力がないということ。
技術・戦術うんぬんの前に、息切れして試合について行けなかったら、勝つことなどできない。
国際会議で、議論を引っ張ることはできないよ。」と。
なかなかに、考えさせられる言葉でした。
ヤバい国、日本
少し古いデータしか見つからないのですが。
こちらのサイトのランキングを見ると、そら恐ろしくなります。
本を読む時間の多い国は、インド・タイ・中国・フィリピン・・・と続きますが、日本は29カ国中、下から2番目です。
読書で鍛えられた知的なスタミナを持つアジア諸国に、もはや勝てる気がしませんね。
日本の国際社会での存在感もどんどん薄れていきそう。
こちらのデータも衝撃的。
10年後の未来のことなど誰にもわからない。近い将来、インターネットをも凌駕する新たなテクノロジーが出現するかもしれない。そんな時代に、躍進の可能性を秘めているのは、日本なのかそれともこうした知的好奇心の高い国々なのか。
変化が速い時代には、最新の情報を取り入れ続けなければ生き残っていくのが難しい。
ただでさえそうした最新情報は英語で発信されるため、日本語で翻訳されるのを待っていたのでは圧倒的に不利です。
でもでも、この記事のグラフを見ると、言語の壁以前に、若者ですら知的好奇心を失っている国、終わってんな…って思っちゃう。
本を読む子に育てるには
そうすると、ですよ。
やっぱり親としては自分の子どもに本を読んでほしい。
スマホゲームでひたすら反射神経を鍛えているような大人になってほしくないわけです。
子どもの読書をめぐっては、わが家もまだまだ暗中模索な日々を送っています。
いろいろ試してみたことなど、また近いうちに書いていきたいと思います。
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