お子さんには、将来のためにも読書をしてほしい。
読書を楽しめる大人になってほしい。
と願う親御さんはたくさんいらっしゃるかと思います。
ちっとも読みやしない
親が言わなくても、本が好きなお子さんならよいのです。
そのまま本を手に、豊かな実り多き人生を突き進んで行ってくれれば。
問題は、ちっとも本を読もうとしない、うちの子たちのことですよ!
しかし、やつらに真っ向から「本を読め!」と言っても効果は薄い。
むしろ読書嫌いにさせてしまう。
まだまだわが家も試行錯誤していますが、そんな中で思ったこと、試してきたことを書きたいと思います。
幼少期、図鑑ばっかり
子どもが生まれたら、よっしゃー、読み聞かせするぞー、と思ってました。
思ってましたよ、私だって。
だけどさ、「これ読んで」って持ってくる本がさ、
来る日も、来る日も。
図鑑、図鑑、ひたすら図鑑・・・。
書いてあるのは一つひとつの標本の詳細なデータ。
正直に言っていい?
何が楽しいの、これ。
私が読みたいのは、みんなで力を合わせることの大切さを教えてくれるこういう本だったり、
やっぱり大好きな友だちがいるっていいなーってほっこりするこういう本だったり、
きみはきみのまんまでいいんだよって伝えてくれるこういう本だったり、
そういうさ、心が動かされるような本なんだよ。
何だよ、「E259系」って。
「900系923形3000番台=T5編成」って言われたって。
知らんわ。
こんなんずっと読まされてたら気が狂いそうになるわ。
残念ながら男の子に影響されて鉄道ファンになるほどの柔軟性が、母親の私にはないもので。
最後まで興味や共感を示すことができませんでした。
親の勧める本はなかなか読まない
数年前参加した、国内最大の本の見本市ともいえる大きなイベントがありまして。
そこで子どもにとっておすすめの、「心の栄養になる本」のリストをいただいたことがあります。
確かこの本のちょっとした宣伝も兼ねていたのだと思いますが。
紹介されているのは確かに、素晴らしい本ばかり。
ただね、このような「よい本」にはうちの子、放っておいても一切、手を伸ばさない。
子どもにとっては、よさがイマイチ理解できないというか。
表紙の写真見て興味をひかれた図鑑の方にどうしても食いついてしまうから。
なかなか、難しい。
それからよくなかったのが、テレビやゲームに割く時間が長くなってしまったこと。
少なくとも、ちゃんと本を読む楽しさを知る前に、テレビやゲームを与えるべきではなかった…。
もう一度やり直せるなら、ここでもう少し踏ん張るべきだったと思う。
図書館はもはやマンガ喫茶
赤ちゃんの時に図書館のカードを作ったっきり、ほとんど本を借りたことのなかった長男。
すこし距離がある隣町の図書館への道順を、何度か付き添って教えてみました。
その図書館には、結構マンガも置いてありまして。
少年ジャンプ連載のSFアクション時代劇ギャグ漫画「銀魂」を見つけて一気に目が輝く長男。
「俺、ここ気に入ったわ」と。
それ以来、暇なときは一人でその図書館に行き、本やCDを借りてくるようになりました。
うんうん。
よしよし。
ここまでは狙い通り。
図書館で本を借りる、という行動は習得させた。
だがしかし、というか案の定、借りてくるのはマンガばかり。
他の本も手に取るようになってほしいのだけれど、まだそこまでは。
まぁ、マンガも教育効果がないわけではないし。
私も子どものころの語彙はほとんどマンガで増やしたクチですし。
神様・手塚治虫のマンガが揃っているので、それを読んでいる限りは大丈夫かな、と。
興味を持って手に取るならマンガであれ何であれ、まずは読んでみることが大事です。
そのうち、だんだん文字と挿絵の本にも自然と抵抗がなくなっていくものです。
あれこれと読みたい本が増えていけば、もうけもの。
とりあえずは、その図書館にあるマンガを読み尽くすぐらい読み切って、それから他の本に興味が移っていけばいいな、と思って生暖かく見守っています。
親の背中を見せる
子どもが小さいうちはバタバタとしていた私たち夫婦も、だんだん子育てのペースがつかめてくると、自己研鑚に時間を割けるようになりました。
でね、よく言うじゃない。
親が読書を楽しむ姿を見せることが大事。
そうしたら自然と子どもも本に親しむようになる…。
今それを実践中。
リビングで、夫も私も常に何かしらの本を読むことにしています。
何歳になっても、本を読み、新しいことを学ぶ姿勢が大事なのだよ、ということを教えたい。
そんな背中を、見てくれているかな?と思ってちらっと子どもたちの様子をうかがうと・・・。
ベイブレードに夢中で全然こっちを見てねぇ!!
っていうか、今こっちは本読んでんだからそのうるさいベーゴマやめてくれ!!
・・・いいんだ、いいんだ。
焦っちゃいけない。
親の読書はあくまで自分たちのため。
もうここは、割り切って「背中を見せること」に徹底して続けていきます。
結局楽しくないと読まない
アドラー心理学なんかでよく出てくるたとえ話に、こんなのがあります。
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。
だから本もね、無理に読ませようとしてもムダ。
結局のところ本への興味は、他人が植え付けることはできないのです。
本人が主体的に本を読もうと思わないと。
では、ほったらかしでいいのかというとそれも違う。
馬を水辺に連れて行く努力は最低限必要なのです。
子どもは好奇心が強いですから、ちょっと見慣れないものが置いてあるとすぐに見つけます。
お客様からもらった珍しくて高いお菓子とかあると、目ざとく見つけてすぐ開封するでしょ?
なので、ちょっと子どもの興味を引きそうな本をね、餌のように撒いておくと勝手に手に取ることがあるんですよ。
「読みなさい」とかは一切言わずに。
たとえば、わが家の小学生男子に効果バツグンだったのはこういう本。
親の狙い通り、置いてあるこういう本に手を伸ばして読んでる姿をみては、
「かかったな」
ニヤリとしています。
結局大事なのは、手を伸ばせばそこに本がある生活
地域や学校の図書館でも、本への興味を喚起する活動、頑張ってくれていますが。
子どもが本を読む習慣を身につけるには、本を手に取るまでの壁を、少しでも低くしてあげる環境づくりをしてあげることかな、と思うのです。
家庭でも。
ちょっと親である自分が、図書館の司書さんとか、博物館の学芸員、美術館のキュレーターみたいな役割を担っていると想像してみてください。
お客さんは自分の子ども。
わが子が興味を持ちそうなもの、一緒に暮らしてればなんとなく想像つくでしょう?
それを陳列棚やガラスケースの代わりに、リビングのテーブルにそっと置いておく。
意外とこの方法が、効果を発揮しています。
わが家の場合、今はまだ、男子の興味本位のままで読める本ばかりですが。
少しずつ少しずつ、名著と呼ばれるものも、こっそり混ぜ込んでいこうともくろんでいます。
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