入学式での写真が、一生の思い出になるか、それとも話のタネになるかって話です。
定番のあの写真が撮りたい
一生に一度のイベント。
そう、入学式。
しばらく暖かかったので散ってしまうかと心配していたんですが、東京では前日とは打って変わっての花冷えで、桜はなんとか持ちこたえてくれました。
天気はイマイチでしたが、雨には降られず。
全国の新入生の親御さんが撮るであろう写真をね、撮ろうとしたんですよ、うちも。
「部屋とYシャツと私」ぐらいしっくりくる定番の組み合わせのあれです。
「桜と、校門と、ランドセル」。
式はつつがなく終了
入学式の前に学校に着いた時には、満開の桜が咲く校門の前にすでに大行列ができていました。
そしてその列に並んでしばらくすると、先生がいらして、
「もうすぐ式が始まりますので、受付を済ませてください」と。
受付では6年生が新1年生を受け入れして、教室まで連れて行ってくれます。
写真は、式が終わってからでも撮れるしね。
じゃ、受付に行こうかということで。
式が始まり、お友だちと手をつないで入場する1年生。
みんなかわいいな。
立派だな。
うちの子もしっかり歩いている。
うんうん。
いいぞ。
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。」
そう挨拶する来賓の方々一人ひとりに、
「ありがとうございます。」
とチョコンと座ったまま会釈する新1年生の背中を、体育館でほほえましく眺めていました。
式が終わって、体育館のステージ前で全体の記念撮影をし、各教室へ親も移動します。
帰り際に事件は起きた
教室では、先生の自己紹介や配布された教科書や道具箱の説明を受けて、そのあと解散です。
最後に先生が言いました。
「では名札を取って、教室にある名札ボックスの自分の名前のところに入れて帰ってください。
これから毎日、朝来たら名札を取って、胸に着けます。
帰るときには外してボックスに戻します。」
そこでヤバい、と思いました。
うちの子、安全ピン扱ったことない。
保育園で名札はなかったし、ごほうび的なバッジをつけることはあっても、全部先生がやってくれていた。
今までやったことのない、名札をつけて外してという作業を、明日からは自分ひとりでやらなければいけない。
さすがに5年も経っていると、上の子のときどうしていたかが全く思い出せません。
私も焦ってしまい、
「ほら、こうやるんだよ。
明日から一人でやらなくちゃいけないから、自分でやってみて」
と次男を急かしてしまいました。
これがよくなかった。
できないよぉ(怒)!
ただでさえ手先のおぼつかない6歳児に初めての安全ピンは少し難しいと思うのですが。
その名札というのがビニールのくにゃくにゃする素材で、針をしまおうとすると逃げる、とても安定しにくい形状だったのです。
何度もトライするもうまくできない次男。
だんだんイライラしてきて、
「もうっ!できないよぉっ!」
とうとう涙目に。
一度こうなるともう、ダメです。
ご機嫌斜めのまま、ぶすっとしてしまい、教室から出る時も私の手を振り払ってしまいました。
校門のところまでくると、また長蛇の列となっている写真の順番待ち。
そんな列になど大人しく並んでくれるはずもなく。
「もう、早く帰るっ!」
と怒ったまま、桜舞い散る長い坂道をずんずん進んでいく次男。
ああ、もっと早く開場前に着いて、余裕をもって写真を撮ればよかった。
家で、安全ピンの使い方を練習しておけばよかった。
教室でも、ゆっくり丁寧に教えてあげればよかった。
数々の後悔が頭をよぎり、
「一生に一度なのに、写真が・・・」
と残念がる私の横で、夫は
「まぁこれもいい思い出じゃん」
まぁ、確かに、何もない入学式よりは記憶に残るけどさ。
やればできる子
家に帰ってもしばらくは不機嫌だったのですが、本人も「名札がうまく扱えなかった」のはプライドが許さなかったらしく、家にあった缶バッジを渡すと一生懸命練習し始めました。
そしてものの数十分後、「見て見て」と安全ピンの付け外しができるようになったところを誇らしげに見せてくれた次男。
あんた、やればできる子なのよね。
その笑顔、写真撮るときに見せてほしかったわ。
校門の桜の写真は撮れなかったけれど、実は、なんとか帰宅途中に公園で説き伏せて、1枚だけ特別春らしくもない背景でランドセル姿の写真を撮りました。
その顔は、絵にかいたような仏頂面。
ふてくされて笑顔のかけらもなく、ちょっと涙の跡があり、お世辞にもいい写真とは言えません。
それが、唯一の、わが家の次男の入学式の写真です。
いつか、この写真を見ながら、今日のこと、笑って思い出せるといいね。
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