小5の長男との会話で気になることがあります。
一生懸命話をしているんだけれど、結局何を言いたいのかわからない。
話したい気持ちはある
毎日夕食は家族で食卓を囲むようにしています。
それ以外にも家族会議を定期的に実施したりしているので、家族間でのコミュニケーションはとれている方だと思うのですが。
家ではゲームばっかりしていますが、友だちともうまくやっているようで、楽しく学校に行けています。
そして「今日は学校どうだった?」と聞くと、クラスメイトの子がこんなことをした、そしたら先生がこう言った、などと話をしてくれようとするのですが。
それって誰のこと?
長男の話を聞いても、いまひとつ要領を得ない、と感じることがありました。
男の子だし、幼児期から、もともとおしゃべりが得意な方ではなかったタイプです。
低学年のうちは見守ったり、質問して言葉を引き出すように働きかけたりしていたのですが。
さすがに高学年になってもこの話し方、大丈夫かなと気になりだしました。
長男の話はこんな感じ。
最初は「誰々くんがね、」とクラスメイトのAくんの話し出します。
「そしたら、●●●って言ってさぁ、」と違う人物Bが出てきて言ったセリフをまず言っちゃう。
文脈からだいたいこの人物Bは先生なんだろうな、というのはわかります。
しかし、さらにAくんでもB先生でもないと思しき、もう一人別の人物Cが登場。
だけどCという主語も言わずに、「そんで~~したんだって!」と話を締めくくる長男。
聞いてるほうからしたら、
「最後に出てきたヤツいったい誰だよ」
とツッコミたくなってしまい、もう訳がわからない。
話したい気持ちがあるのに、うまく整理できていないというか。
そのまま話し始めてしまうので、何が言いたいのか、聞いてる方はわからない。
『気持ちを「言葉にできる」魔法のノート』
本屋さんで見かけて、少しパラパラと眺めてみて、「うちの子にいいかも」と思いました。
こういった本が平積みされて売れているということは、話してる途中で行方不明になってしまうのは、うちの子だけではないみたい。
ちょっと安心しました。
詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、心に思いつくままに書き出した言葉と向き合って、自分の言いたいことを広げていく、深めていくための方法が提案されています。
表紙にもあるコトバードという青い鳥が指南役。
青いのは、きっとドラえもんの影響のような気がする。
巻末に気持ちを言葉にできる実践シートがついていて、コピーして使うようですが、適当にエクセルで枠線を書いたものを渡してやらせてみました。
長男が言いたいこと
現在長男がハマっている、ポケモンカード。
たくさん買いたいのでお小遣いをもらうために、お手伝いをがんばったりしています。
自分の大好きなこのポケモンカードについて、親に言いたいことを書き出して、言葉にして伝えてくれました。
息子が言葉にして伝えてくれたのは、普段から言っているような
「レアカードがほしい」
「もっとカードを集めて強いデッキ(ゲーム内で使えるカードのまとまり)を作りたい」
など、まぁ基本的に
「お小遣いをもっとよこせ」
という初回からなかなかシビアな賃上げ要求だったわけですが。
知らなかったよ、お母さん
それでも、「え、そんなこと思ってたの?」という驚きもありました。
今は「ポケモンカード」ですが、少し前までは「デュエルマスターズ」という別のカードゲームにハマり、カードを大量に集めていた長男です。
「『カードを買ってもすぐ飽きるくせに』とか批判的なことは言わないでほしい。」
ドキッとしました。
何気なく言われた皮肉で彼の心は傷ついていたのです。
母さん、反省します。
それから、「できればお母さん、お父さんも一緒に遊んでほしい」。
やだ、何この子、かわいい。
小5なのにそんなこと言うの?とびっくりしました。
普段親は忙しくしているし、勉強は付き合うけれど、遊びに関してはほったらかしです。
保育園児の弟にはまだこの手のゲームは難しく相手になりません。
本当は親と一緒に遊びたい気持ちがあったのに、言い出せずにいたかと思うと。
長男をぎゅっと抱きしめてあげたくなりました。
そして、そういう深いところにあった気持ちを、掘り出して伝えるきっかけをくれたこの本にも感謝したくなりました。
ごめん、こんなの無理
で、「わかった。お母さんも一緒に遊ぶね。でもルール知らないから、イチから教えて」となったわけですが。
ルール説明開始から5分経過…。
なにこれ、難しすぎてぜんぜんわかんなーい。
ありえなーい。
にゃにゃにゃにゃーい。
そしてね、小さなカードにすっごいちっちゃい字でごちゃごちゃ書いてあるんです。
アラフォーにこの文字の大きさはキツイ。
渡辺謙ばりに叫びたくなる。
「文字が小さすぎて読めぬゎーい!!」
誰か私にハズキルーペください…。
気持ちを伝える云々の前に
カードを使いながらポケモンの技だの弱点だの、進化だのエネルギーだの、いろいろ教えてくれる長男。
好きなことを話しているときは、とても楽しそうです。
説明するのは上手とは言えませんが、こちらが質問するとちゃんと疑問点を解消してくれます。
Show and Tell (クラスみんなの前で、自分の好きな物を見せながらそれについてプレゼンする、子ども向けのアクティビティ)みたいなことを、家でやってみるのもいいものです。
正規のルールでは、ポケモンの柄の書かれたコインをトスして使うのだそうです。
ただ、長男はコインを持ってません。
代わりに厚紙をフリップして遊んでいるとのこと。
長男の説明でポケモンカード愛が深いのがよく伝わってきて、なんだかそんな彼がちょっと愛おしく思えて、数百円で買えるというコインを買ってあげることにしました。
ところが、Amazonなどで見ると、定価なのかプレミアムがついているのかわからない。
すると長男「ポケモンセンターに行けば売ってると思うよ」
私「ポケモンセンターってどこにあるの?」
長男「メガトウキョーとか」
私「ああ、池袋のサンシャインの中のとこね」
長男「あと、そら豆とか」
私「…そら豆?」
長男「うん、ソラマメ」
私「え…?」
長男「え…?」
私「え…?」
長男「ほら、スカイツリーの」
私「……ソラマチな」
気持ちを伝える前どうこうの前に、言葉を正しく覚えましょう。
↓全国のワーママ奮闘中
↓応援クリックお願いします。押していただけると励みになります。
コメント