この連休中、次男の保育園の運動会がありました。
年長児、最後の運動会でした。
子どもの成長を感じる
近くの学校の校庭を借りての運動会。
かけっこや玉入れなどの競技と、一生懸命練習したダンスと。
保育園に入ったばかりの頃は、かけっこのスタートラインに立たされてもワンワン泣いて立ちすくんでいたわが子も、今年は立派な年長さんとして、走って踊って、頑張っていました。
かけっこで惜しくも1位がとれずに悔しそうにしていた姿も。
障害物競走で、平均台の上を歩いたり、跳び箱を跳んだりする姿も。
しっかり最後まで踊り切り、かっこよくポーズを決める姿も。
頼もしくなったなぁと感じるのが運動会ですね。
一年の折り返しの時期に、成長を見ることができてうれしいのと同時に、あと半年で卒園かぁ…と少し寂しくも感じました。
次男が卒園すると、やっと10年通い続けた(わが家は5歳差なので)保育園の送迎も終了します。
あと、半年。
長いような、短いような。
10月は大忙しの保育園
感動的な運動会という大きなイベントの裏には、保育士の先生方の努力と献身があります。
子どもたちに当日の競技やダンスを教えてくださるのはもちろん、
ダンスで身につける衣装の制作や、競技に使う小道具の準備や、マットなどの運動器具の搬出入、
そしてお土産として持たせてくれる、「がんばったね」と書かれたメダルとか、先生からのメッセージカードとか。
準備するのも大変だっただろうなと。
ありがたい。
日々の忙しい保育の合間をぬって、これだけの準備をしてくださる保育士さん。
頭が上がりません。
保育士の実情は「中にいた人」としてよくわかっているつもりです。
私も経験しましたが、前日も搬出入した後に夜遅くまでリハーサルしたりとかして。
行事本番が始まる前までに、すでにみんなヘロヘロでした。
本当に先生方、大変だと思います。
10月は運動会のほかに、誰が始めたんだか、今ではすっかり定着したハロウィンもありますしね。
息子の通う園では、各家庭で仮装グッズは用意します。
先生方も仮装をして、その日はハロウィンパーティー。
トリックオアトリートをしたり、ちょっと怖いお話を聞いたりして過ごすようです。
そしておやつにはかぼちゃのケーキみたいのを食べて帰ってくる。
私が以前に勤めていた園ではもっと大変で、クラス全員で同じような仮装をしてパレードを楽しむため、園の方で衣装を用意していました。
ええ。
もちろん、サービス残業でね。
若い先生方、学校でも何回かしか使ったことないミシンに悪戦苦闘していたなぁ。
当たり前にやってるけどさ
保育園に通わせる親としても、従業員としても感じていました。
「ここまで本当に必要?」
もちろん、子どもたちが喜ぶこと、親たちが喜ぶこと、楽しい園での思い出をつくることも大事だとは思います。
でも、保育士が身を削って、苛酷な労働環境で働く体に鞭打ってまで、イベントごとにここまで心血を注いでやらなきゃいけないのだろうか?
園長先生の考え方とか、各園がやってきた伝統とか、なかなか変えることは難しい。
立場の弱い、保育士さんから言い出すことはとてもできないのでしょう。
だから、行事の後に配られる保護者アンケートに毎回書くようにしています。
「先生たち、大変すぎるようなら無理しないでくださいね」と。
親は、子どもが元気で毎日楽しく保育園で過ごせていればそれで満足です。
毎日、朝から晩まで預かってもらえて、ご飯も食べさせてもらえて、親が心置きなく仕事をさせていただけるだけで十分です。
確かに節目としてのイベントの運動会は楽しみですが、もっとシンプルでもいいし、先生方の負担が増えるのなら、それは通わせていただいている親として、本望ではありません。
だから無理しないでってば
そんな思いで毎年の運動会に参加させてもらっていますが、今年は特にそれを強く感じる出来事が。
次男の保育園、若い男性保育士さんがたくさんいらっしゃいます。
毎年、運動会のブレイクタイムに余興として、その若手男性保育士がチームを組んで、ちょっとしたパフォーマンスをしてくれるんです。
去年は組体操で、3段ぐらいのタワーとか。
その前はキレッキレのダンスだったかな。
なんというか、男子学生みたいなノリで楽しく、多少無茶苦茶なことも、わーっとやっているんですね。
今年はちょっとアクロバティックで。
運動の苦手な先生も側転とかで頑張っていて、運動の得意な先生はここが見せ場とばかり、前転とびやバク転を披露。
保護者席のお母さん方もキャーキャー言って盛り上がる場面で、悲劇が起きました。
体操のマットが設置されていまして。
そこに男性保育士が並んで3人横になりまして。
その上を、若手の元気のいい先生が飛び越えるところをお見せします、と。
助走をつけて走ってきたその先生が、ロイター板を力強く踏み切り、無事、寝ている先生方の上空で1回転したところまではよかったのですが。
着地したかと思ったら、勢いあまって、マットの置いてない先へ顔から突っ込み。
立ち上がった先生の顔は血だらけ。
楽しい保育園の運動会でまさかの流血騒ぎ。
凍り付く保護者席。
リアクション芸人としての地位を確立し、いまや好感度タレントへと変貌を遂げた出川哲朗さんが、後輩芸人に対してこんなことをおっしゃっていました。
どんなに痛くても、危険なことでも、出血だけはしてはいけない。
血がカメラに映った瞬間、それはもう放送できなくなってお蔵入りになってしまうから。
最悪、鼻血が出てもとにかく後ろ向いて映らないようにしろ、と。
血が見えてしまった瞬間に見ている人の楽しい気持ちはサーっと引いてしまうから。
いや、まして、リアクションお笑い芸人の話じゃなくて保育士さんなわけですから。
ほんとに、先生、お願いだから、無理しないで。
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