私の子どもたちには、スマートフォンやSNSが登場する前の時代の生活が、想像できないようです。
デジタルネイティブといわれる、コンピュータ、電子メール、携帯電話が生まれたときからある世代ですもんね。
そんな世代と暮らすといろいろなことがあります。
今日はそんな日常の一コマを。
一昔前の話をしてバカにされる
リカとカンチのすれ違いがドラマチックな展開を生んだ、「東京ラブストーリー」。
かの大人気トレンディドラマがリメイクされるというニュースを小耳にはさみました。
「へぇ、東京ラブストーリーがねぇ」
「スマホあったら、あの話って成立しないんじゃない」
と夫と話していたところ、子どもたちが割って入ってきまして。
当時のまどろっこしいコミュニケーションの取り方とか、デジタル登場前の不自由さに話が及びました。
「ママが子どものときは、一人一台の電話すらなかったよ」
「え、そうなの。何それ、スゲー大昔じゃん」
「そうだよ、ポケベルが鳴らなくて恋が待ちぼうけしてる時代だよ」
「ねぇ、携帯とか出てくる前ってさ、どうやって連絡取り合ってたの?待ち合わせとか100%無理じゃない?」
「どうやってって、あんたそりゃあ、向こうの山からも見えるように狼煙をあげてだな…」
「いや、そういうの要らないから」
「燃やすものによって煙の色が変わるから…」
「ほんとにそういうの要らないから」
「待ち合わせはね、ちゃんと前日ぐらいには家電にかけて、日時と場所を入念に確認しあうんだ。家族に気を遣いながら、小さな声で彼氏と長電話とか、そういう時代だ。」
「まじでwwwサザエさん家みたいじゃんwww超ウケるww」
何がそんなに可笑しいのかわからないが、今すげーバカにしてるだろ、お前。
スマホがないと友だちと連絡がとれないとか言う
小6ともなれば仕方がないのですが。
ちらほら、長男のクラスメイトでスマホを手に入れているお子さんが出てきています。
うちは家のwi-fiしか使えないタブレットは与えていますが、外出時の連絡手段はいまだにキッズケータイ。
でももうすぐ中学生だし、スマホがほしいと言っています。
「LINEがないと取り残される」
「仲間外れになる」
などギャーギャー言っていますが。
友だちトラブルの元凶ともなるLINEなどのアプリは、いじめなどの幼稚な行為から抜け出せるようになるまでは、あまり使わせたくないのです。
加えて、ただでさえタブレット端末でゲーム中毒になるのが心配なのに、スマホなんて買い与えたが最後。
もう、依存症への道まっしぐらでしょ。
勉強なんかしなくなるでしょ。
ということで、「スマホ買ってくれ」と言われたら、ひたすら
「狼煙でもあげとけ」
「伝書鳩でも飼え」
「テクノロジーに頼るな、念力を使え」
などと、のらりくらりかわしている日々です。
楽器の練習の仕方がうちらの世代と全然違う
長男、音楽教室に通っていますが、なかなか家で熱心に練習している様子が見られない時期がありました。
「なんでまじめにやらんのよ」
「だって、教室でやってるのは好きな曲じゃないし、僕が弾きたい曲の譜面はないからわからないし」
とグダグダ言っています。
心の中では「ばかやろう!」とド根性右ストレートを決めながら、
「譜面がなくても、好きな曲なら耳コピでなんとかしろ!あのバンドのあの人だって、このバンドのこの人だって、だいたいみんなそうやって、弾けるようになったんだ!考えるな、感じろ!」と。
そして数日後、なにやら新しいフレーズを練習している音が長男の部屋から聞こえてきました。
「おお、そうか、耳コピできるようになったんか」
と聞いたところ、
「いや、YouTubeで弾き方教えてくれる人のチャンネル見つけた」と。
デジタルネイティブってさ…
なんか…
たくましいね…
と思ったのでした。
↓すごい世の中だなぁ、おい。
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